今朝、日曜美術館で『ボストン美術館 浮世絵 名品展』を放映していた。
金曜日に観てきたばかりだから、「おおっ」てな気分でおさらい。
山種美術館は、地下にもぐり、分厚い扉が行く手を遮るつくりでどうも苦手なのだが、浮世絵をゆっくり観るにはちょうどよい器で。
適当な混み具合だったから、細かい浮世絵の彫や刷りをゆっくりじっくり鑑賞できた。
清長、歌麿、写楽。
3人とも最高の作品が展示されていて見応え充分、満足満足。
それにしてもボストン美術館、みんなかっさらっていって、うーーん複雑。
浮世絵って、絵師、彫師、刷り師の三者が最高の技量を発揮しなければ最高の作品にならないのがよーく分かった。
だってね、紗の着物を通して透けて見える顔がリアルに彫られているのを観ると、よくぞここまでと感心するのよ。黒く見える着物が下から見上げるとちゃんと模様になっているなんて凝っているなんてものじゃない。
それを観るだけでも楽しくなるっていうもの。興味ある方、是非是非。
ホームページはhttp://ukiyoe.exhn.jp/index.html これ、とてもよくできていて素晴らしい。
で、解説まで読んでしっかり観終わったら、目と頭が疲れて疲れて。
東京駅でランチするつもりがもうここでいいやって。坂道の途中のビストロへ。
ランチメニューのメインは魚。
入ったはいいが、魚かあ、の気分。魚は佐渡でいいや、と思って九条ネギと何とかのパスタ、ホタテのグリルを頼んだ。
ところがところが、先に運ばれてきたお隣の会社員二人連れのお皿を見ると・・・
うーん、しまった!あっち頼めばよかった!
おひとりは、細長い白のおしゃれなお皿いっぱいに寝そべっているこんがりローストされた片身の魚、美味しそうな野菜がたっぷり添えてあって。
もうおひと方男性はサーモンのグリル。
普段ならサーモンなんて一蹴するところだが、これが美味しそうで。ジャガイモのマッシュやら何やらの野菜がやっぱりたっぷり。
そして、中堅男女二人して、「うまい」だの「おいしい」だの。
私がどれだけそちらを見たり耳をダンボにしたりしたか、これだけでもお分かりいただけますでしょ。
普段なら十分においしいパスタが、いまひとつにもふたつにも思えてくやしーいやら情けないやら後悔しきり。
心、目の前のお皿にあらず。
*ビストロシロ* 次回リベンジすることを固く固く誓った次第です、はい!