この時期、農家直売店には山の幸が並ぶ、市に売りに出される、隣近所からおすそ分けが届く。わらび、ぜんまい、山独活、こごみ、そしてたけのこ・・・
ゴールデンウィーク前半に夫が来たので、土曜市で、山独活を買った。
根元に近い白い部分は、生で酢味噌あえ、真ん中の茎の辺りは、ゆでてゴマ味噌あえ、葉の部分と芽はてんぷら。お皿いっぱいのてんぷら、3人で全部平らげましたね。
野趣あふれるにおいと独特のクセのある味で、いくらでもいけましたね、ビールもお酒も。おいしかった!!
でもね、残った葉っぱは邪魔だったので、捨てました。後日、その話を温泉友にしたら、
「あんたぁ、まあ、もったいない。葉っぱは細かく刻んで、ごま油で炒めて、きんぴらふうにせえや。ひとつも無駄にならんや。」とご指南いただいた。
ぐうぜんにも、翌日、お隣さんが「父さんがもういいって言うのに採りに行って困るのよ、たべて」と、山のように、山独活を持ってきたくれた。ありがたく頂戴し、さっそく試しましたよ。もう、箸休めにつまみに絶品。今まで損していましたよ、無知はダメね。
で、ほんとの話はここから(いつも書こうと思う話が、いつの間にかずれていく)
昨日、私が留守の間に、竹林を持っている遠い遠い親戚が、生の大きなたけのこを4本も持ってきてくれた、そうだ。ぶらぶら散歩から帰ってみると父がたけのこと奮闘している。あれま、皮をむいているのよ、半分に切っているのよ、先っちょを落としているのよ。
「とうさん、まって!!!皮はむかなくていいから、ちょっと待って!」必死で命令して私は、チャリで、農家直売店に灰汁を買いに走ったわ。そして店番をしている温泉友に訴えた。
「とうさんがね、皮をむいてるんだよ、たけのこの。灰汁ちょうだい。」彼女は冷静に、あんたんちそんなたけのこが入るような大きい鍋あるノンか、いいがさ、皮をむいて茹でれば。灰汁は売れたから、これやるっちゃ。と糠をくれましたよ。
とってかえし、じゃ、と狭い台所で父とたけのこを茹でる準備に二人で奮闘。父は、たけのこの根元を切ったり割ったり。あれま、今度は、鍋に湯を沸かしている。
とうさん、たけのこは水から茹でるんだや。と、指導すると、そうかと父は鍋のお湯を捨て、水を入れてコンロに。私が残りのたけのこの皮を剥きながらひょいと鍋を見ると、またまた火をつけているではないか。
とうさん、たけのこは水から茹でるんだってば、というと、水から茹でていると、父は反論する。だって、お湯が沸いてるじゃない?と言い返すと、水からやったと向こうも言い張る。ったくね、頑固なんだから、お湯になっているじゃない!・・・・
でもね、分かりましたよ、さすがに。
父は最初は湯沸かし器の湯を使ってお湯を沸かしたんだ。
次はちゃんと水から沸かしたんだ。だから、水から沸かしたって言い張ることに。
とうさん、たけのこは、水のまま入れてから、火をつけるの、お湯に入れるのは、ほうれん草のように菜っ葉の類だよ。と教え直し。
かくして、父と娘はどこまでも平行線をたどるのでした。
追)
明日、雪椿を見るハイキングに参加します。チラシで見つけました。
6時間も歩きます。大丈夫かしら、不安です。
歩くと、腸の働きも良くなるので、そちらも心配です。
雨になりそうなので、今から取り消そうか思案中です。