チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

鯛おこわ

2021年02月18日 04時01分17秒 | 昨日のお昼ご飯

雪、0度、72%

 福岡は一年を通して美味しい鯛が食べられます。一匹の鯛をご飯の上に乗せて炊き上げた「鯛めし」は見た目も豪華でおもてなしに登場します。鯛の切り身で作った一人分の「鯛めし」を作ろうと思いました。気が付くとお米がありません。昨日は朝から雪が降り続いていました。ちょっと億劫になって、家にあった「もち米」を使って「鯛おこわ」を作ることにしました。

 普段は鯛を丸のまま生でお米に乗せて炊きますが、切り身の時は軽く焦げ目をつけて水の引きかけたご飯に乗せて炊きます。ご飯より早く炊き上がる「もち米」です。鯛からいいダシが出ますから、わずかなお塩とお酒だけで味をつけました。「もち米」の炊ける香りは独特です。多くの人と取り分けるなら、土鍋で骨を丁寧に取り鯛を崩します。一人ですので、お椀の中で鯛をほぐしました。 厚い真鯛の切り身です。

 鯛の甘みと「もち米」のねっとり、「鯛めし」とは違ったお味です。土鍋に残しておいたご飯に手が伸びてしまいました。お腹いっぱい、満足な「鯛おこわ」です。

 おこわを食べながら、香港の頃のお手伝いさんのことを思い出しました。彼女はタイのチェンマイの出身です。農業国のタイの北部では「もち米」が主食だそうです。 こんな形のカゴに入れて蒸して食べるのだそうです。この小さなカゴは一人分。南部のバンコクしか行ったことのない私には興味深い話でした。タイの「ジャスミン米」は私の大好物、香港時代の常食でした。

 今朝も雪が降っています。今日も「もち米」でご飯にしようかな。「もち米」のおいしさ再発見の昨日の「鯛おこわ」でした。

 

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50グラム単位の体重計

2021年02月17日 04時00分04秒 | 身の回りのもの

曇り、4度、66%

 体重の増減は多い時では1日2キロ近いこともあります。いつもの体重を維持するために、朝一度体重計に乗ります。アナログな普通の体重計をずっと使って来ました。 最近目がよく見えないので、大まかに体重が変化ないことを確かめます。痩せるためではありません。

 コロナ禍で昨年は健康診断「半日ドック」に行きませんでした。体脂肪や骨密度など一年以上測っていません。先進の体重計の広告を見ました。体重計ではなく「体組織計」というのだそうです。体重計に比べたらお値段が格段に高い品です。ちょうど、大手電気屋のポイントが溜まっています。期限があるというので、ポイントで新しい「体重計」を求めました。

 11項目ほどの身体の測定ができるタイプです。年齢、身長などの設定を1度行えば、次からはメモリーして私を認識してくれます。面白くて着いた日に早速使ってみました。

 乗るとまずは体重が4桁で出ます。50グラム刻みの体重表示です。そのあとやたらにたくさん数字が出て来ます。何が何だかわからないので、説明書片手に数字の精査、2年前と大して数字の差がありません。「便利ね。」

 翌日、いつもの時間に乗りました。体重が出て来たその後、11項目の数字が出て来ます。昨日見たばかり、毎日、体脂肪なんて気にしません。すぐにスイッチを切りました。次の朝も体重だけでスイッチ、オフ。3日目から体重表示のの4桁が煩わしくなりました。50グラムの増減なんて気にする人がいるのかしら?43キロを「43、75キロ」翌朝は「43、90グラム」こんな微妙な差は私には必要ありません。「今日も43キロね。」でいいわけです。ひと月経ちました。体組織計に乗って左の2つの数字を見てすぐにおります。骨密度など11項目は最初の1回だけで測ったこともありません。

 アナログの体重計はもらってもらいました。「ああ、あの体重計がよかったなあ。」香港で買ったタニタの「体重計」は外のブルーの目盛りは「ポンド」です。内側の黒い目盛りが「キログラム」。毎朝ほぼ同じ場所で針が止めれば、それでよし。新しい「体組織計」もタニタのものです。便利なのか?ほんとに毎日こんなにたくさんの数字を必要としている人がいるのか?疑わしく思います。

 タニタは会社をあげて健康作りを推進して、本まで出しています。社員は毎日、自分のデーター記録をしていると聞きます。私には厄介な代物です。目がよく見えなくなったことをいいことに、毎朝、左端の2つの数字を見ただけでおしまい。「体組織計」は私には不要のようでした。今年はすでに「半日ドック」の予約を入れています。

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黄色いラッパ水仙

2021年02月16日 04時00分02秒 | 

晴、6度、66%

 一昨日の日曜日、福岡地方は気温が21度まで上がりました。日向にいると暑いぐらいでした。その晩降り続いた雨で昨日は気温が下がり始めていました。

 朝はどんなに寒い日でも庭を一回りします。庭の様子を見るためというより、用心のためです。雨が上がると風が強まりました。家の中にいても風の音が聞こえます。午後には風対策のためにまた庭を回りました。朝には気付かなかった黄色い「ラッパスイセン」が咲いていました。少し日当たりが悪いこの場所、水仙の芽がたくさん出ていますが、花芽に気付いていませんでした。鮮やかなレモンイエローはたった一輪なのに、明るさをもたらしてくれています。

  「ミモザ」も一気に咲きました。4年目の「ガーデンシクラメン」、園芸店ではすでにセール品ですが、我が家では今から花を咲かせます。 夏越をさせて、ゆっくりと春に咲く「ガーデンシクラメン」です。上を見ると、 「白梅」が満開。強風ですでに散り始めています。梅の散り姿は桜のそれよりも楚々としています。次に見上げるとすでに花が無くなっていることがあります。

 裏庭に回りました。沈丁花が蕾をほころばせています。 香りを嗅ごうと顔を寄せると、目の前にミツバチが。いい香りの花には吸い寄せられるのはハチも私も同じです。年末から咲いている「クリスマスローズ」の八重咲きが開きました。 花弁の先に細い赤い線が入っています。写真を撮っていると、 この方が自分を撮ってくださいとやって来ます。

 順調に育っている「ロマネスコ」あの芸術的な「カリフラワー」の仲間です。最初の年、香港から持ち帰ったイギリスの種で育てて、収穫2個。毎年種を蒔きますがこの2年は実りませんでした。 葉っぱの奥から「とんがり」がのぞいています。栽培に時間がかかる「ロマネスコ」です。食べられるようになるのはまだ先のこと、美味しいので虫たちも好んでやって来ます。収穫まで要注意です。

 まだ2月、今日から真冬の寒さに戻るそうです。明日は雪マークが天気予報についています。折角の花たちも身を縮めてこの寒さを乗り切ることでしょう。 

 

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豚まん

2021年02月15日 04時00分08秒 | 昨日のお昼ご飯

雨、12度、90%

 街の空気が昔よりきれいになったのか?食べ物の匂いがしなくなりました。日暮れの家々の台所からの夕飯の匂い、福岡の豚骨ラーメン屋さんのスープを取る匂い、お蕎麦屋さんの出汁の匂い、無くなりました。流行りの唐揚げ屋さんの油の匂いが鼻を付くぐらいが食べ物の匂いです。食べ物の匂いが街に溢れていた子供の頃を懐かしく思います。

 私が育った福岡西方の商店街では、冬になると「豚まん」?「肉まん」?ののぼりを立てた中華屋さんが店先で湯気モクモクの「肉まん」を売っていました。「ピザまん」「カレーまん」なんてありません。確か「あんまん」もなかったと思います。大きなふかふかの「肉まん」でした。湯気とその肉まんの匂いに冬の夕暮れが重なります。

 寒い時期は「湯気もご馳走」と思うようになりました。家の窓ガラスが曇ろうが換気扇も回さずに湯気を眺めます。 蒸し上がるまでは、じっと蓋を取るのを我慢。匂いが良くなって来たら「豚まん」の顔を見るのが楽しみです。つやつやと微笑んでいます。時には綴じ目が開いて大笑いしているようにも見えます。そこで、もう一度蓋をして、ぐっと待ちます。

 中の具も凝ったものより普通のお肉と野菜が一番美味しい! 

 大きめの「豚まん」4つ、お腹に収まりました。紙袋に入れてもらった「豚まん」を大事に手のひらにのせて家に急いだ昔の自分がそこにいます。

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60歳以上 65歳以上

2021年02月14日 04時00分02秒 | 自分ごと

晴、14度、86%

 先月末、市立美術館の所蔵物の展示を見に行きました。入り口で入場券を買い求めます。「二百円です」とお姉さん。200円を小銭入れで探していると、「65歳以上の方は割引です。」とお姉さん表情一つ変えずにおっしゃいました。私一瞬「?」そうか65歳以上に見えたのねと「いいえ、65歳以上ではありません。」と膨れて返事をしました。館内に入り、65歳にこだわった自分がおかしくなりました。私はあとひと月で64歳の現在63歳です。大雑把にまだ70歳には間がある60歳以上だと自分を思っています。展示物を見て出る折、入場券のお姉さんに「お世話になりました。」と声をかけました。私の様子で不快な思いをさせたくありません。やはり表情一つ変えずに座っていました。

 一年ほど前、映画館に行きました。小さな映画館です。切符売り場には背の高いお兄さんがいました。千五百円を手にして切符売り場に並びました。ここにはスタンプ券があります。いっぱいになると1回、無料になるそうです。千五百円とスタンプ券をお兄さんに出しました。「60歳以上なら割引がありますよ。」「はい!60歳以上です。」と私。62歳の時のことです。お兄さんスタンプ券の隅に小さなハンコを押してくれました。「これで次からいつでも割引でご覧になれますよ。」嬉しくてステンプ券を大事にしまいました。

 65歳以上、60歳以上、考えてみればたいした差があるわけではありません。でも映画の時は喜んだシルバー割引が美術館ではムッとしてしまいました。最近では咄嗟に自分の年齢が言えません。西暦に置き換えて引き算しようとすると、今年が西暦何年かこれまた咄嗟に出て来ません。やれやれです。

 年齢を隠すつもりはありません。それでもこのちょっとした表現の差「60歳以上か65歳以上」に引っかかってしまいました。「これも女心かな?」

 60歳以上のハンコを押してもらって以来、コロナが怖くて映画に一度も行っていません。スタンプ券を持って映画館に行く日が楽しみです。

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山吹色のプレーンヨーグルト

2021年02月13日 04時00分02秒 | 日々のこと

雨、10度、90%

 デパートに月に一度出かけます。楽しみは地下の食料品売り場で旬のお魚を見たり、スーパーでは売られていない乳製品を見ることです。いつ見ても商品がないヨーグルトのコーナーがありました。「山吹色のプレーンヨーグルト」と値札には書かれています。その横並びは福岡以外からのヨーグルトが普通のヨーグルトの何倍かの値段で売られています。先日、一つだけ「山吹色のプレーンヨーグルト」がありました。贅沢なお値段です。思い切り買い求めました。

 阿蘇小国から届けられた「ジャージ種」の牛から採れた乳のヨーグルトです。食べたい一心ですので蓋を取り、早速一口。口いっぱいに広がったのは濃厚な乳のバター分でした。その奥からヨーグルトの爽やかな酸味が広がって来ます。ほとんど香りはありません。急に小さい頃の記憶が蘇りました。

 小学生の頃でした。昭和30年代です。朝早く父の車に乗って、西に向かいました。さほど遠くないところに小さな牛を飼っているところがあり、そこで搾りたての乳を分けてもらいました。一升瓶を携えて行きます。牛に近寄ると、なま温かな乳の匂いがしていました。帰りには紙か何かで栓をした一升瓶を私が大事に持つのが役目でした。どのくらい通ったのか、その牧場がどこにあったのか記憶が定かではありません。家に帰り、コップに注いでもらった牛乳は上に黄色がかった脂分が浮いていました。搾りたての乳の深い匂いと味を覚えています。

 「山吹色」と名付けられたヨーグルト、このバター分の色ではないかと思います。 毎朝、200グラム以上のヨーグルトをいただきます。以前は500グラムぐらい平気で食べていましたが、日本に帰って来てヨーグルトがお高いので半分に減らしました。「山吹色のプレーンヨーグルト」をいつもの量食べようとしましたが、そのもっちりとした食感と脂肪分でお腹がいっぱいになりました。

 「脂肪分0」のヨーグルトに慣れた方には驚きのヨーグルトに違いありません。調べて見ると、甘さのあるヨーグルトも作られています。甘味は「ザラメ」だそうです。小さな農場が作るチーズ、バター、ヨーグルトが全国にあるのは嬉しいことです。デパートの地下には遠く岩手のヨーグルトも並んでいます。大手メーカー品とは違い自然に近い乳製品です。

 阿蘇にももう長いこと行っていません。阿蘇に行く折は小国に足を伸ばして、「山吹色のヨーグルト」の牛たちに会いに行きたいと思います。もちろん、牛乳を飲んで、ザラメのヨーグルトも食べよう。美味しいヨーグルトは幸せな一日の始りです。

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シフォンケーキの型

2021年02月12日 04時00分00秒 | 身の回りのもの

曇、9度、78%

 シフォンケーキを焼き始めて40年近くになります。当時はシフォンケーキ型が見つからず、やっと探し当てたのは東京合羽橋のある店でした。ケーキ屋さんが注文でその店で作ったシフォン型の残りでした。径が20センチ、ブリキ製でした。シフォンケーキは油を型に塗らずに焼きます。使うたびにゴシゴシ洗います。この型は2、3年で錆が出てしまいました。香港に渡って見つけたシフォンケーキ型はアルミ製の径24センチの大きなものでした。マレーシア製のアメリカ輸出向けの型でした。この大きな型が以後30年ほど私のシフォンケーキの型となりました。

 24センチ径のシフォンケーキ型は卵を9〜11個使います。大きく膨らんだシフォンケーキは手土産で喜ばれました。ちょうど帰国が決まった頃、この24センチのシフォンケーキが私の食欲には大きすぎるようになりました。私のシフォンケーキの一番の信奉者のモモさんと一緒に食べても数日かかりました。シフォンケーキは香港では「日本ケーキ」と呼ばれていました。シフォン型も台湾製、日本の菓子道具店の作る様々な大きさも揃うようになりました。17センチにサイズダウンしたのはその頃です。卵の数は一気に減って4個で出来ます。アルミ製で継ぎ目がないので洗いが楽になりました。それから3年、この17センチ径のシフォンケーキ型ですら大きいと感じるようになりました。

 私の食欲のせいばかりではありません。昔は大きなケーキが主流でした。華やかなケーキが溢れている昨今、ケーキのサイズは小さくなりました。小さなケーキの方が見栄えがいいように思います。先日、14センチのシフォンケーキの型を求めました。 微妙なサイズの違いです。使用する卵の数は3個、24センチの頃に比べると3分の1です。小さくなった分あっという間に生地が出来ます。

 モモさんの具合が悪くなるとすぐにシフォンケーキを焼きました。どんなん時もシフォンケーキだけはよく食べてくれました。ココさんにはおやつをあまり与えていません。でもモモさんが好きだった「抹茶のシフォンケーキ」だけは特別です。 ココさんも泡立ての音を聞くと何か美味しいものが出来るのだと認識して来ました。久しぶりのシフォンケーキ、 もちろん抹茶にしました。 

 見た目は17センチと14センチではさほど違いがありません。切り分けると小振りになったことを感じます。私にも好もしいサイズです。最近では12センチ、10センチのシフォンケーキ型もあります。一回で食べきる大きさでしょうが、型から外すのが大変だろうと想像します。

 昨日はココさんは4キロほどのやや長めのお散歩をしました。「たくさん食べてもいいよ。」ココさんも大好きなシフォンケーキです。目をまん丸くしてパクリ。

 

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デュアリットのトースター

2021年02月11日 04時00分12秒 | 身の回りのもの

晴、6度、84%

 食パンブームが続いています。食パン専門店がオープンすると長蛇の列です。しかも、一本長いままの食パンを持ち帰る人もいるそうです。先日は桐箱に入った贈答用の食パンを見ました。お店では焼きたてを食べさせてくれる店もあるそうです。そういう店では幾種類ものトースターを置いて、焼き比べもできるという日本人らしい趣向です。

 私自身はここしばらく食パンから遠退いています。そんな訳で我が家のトースターは出番がありません。毎朝焼く小さなバゲットはその日のうちに食べてしまいます。バゲットは日を置かないのが美味しく食べるコツです。先日「クロワッサン」を焼きました。「クロワッサン」も焼きたてが美味しいパンの一つですが、時間が経って味が落ち着き、バターが馴染むとなおさら美味しさを感じます。時間を置いた「クロワッサン」は温めることで香りが一層際立ちます。そこで、久しぶりに「トースター」を引っ張り出して来ました。

 「クロワッサン」をトースターで温めます。 「オーブントースター」ではありません。デュアリットのトースターは専用の金具を乗せて、バンズやフランスパン、クロワッサンなどを温めることが出来ます。お餅を焼くように途中裏返します。これがなかなか美味しく焼きあがります。

  食パンを焼きなおすためのトースターですが、トースターによって焼き上がりや食感がずいぶん違います。「オーブントースター」「焼き網」「魚を焼くレンジ」みなさん、いろいろ試されているようです。この「デュアリット」のトースターはすぐに焼き上がります。どう表現したら良いか?「食パンを香ばしくしかもしっとり感を残して」焼き上げてくれます。ただし、焼きあがっても自動でポップアップしません。レバーを引き下げてパンを取り出します。毎朝、薄いトーストを好んで召し上がるというイギリスの「トースター」です。

 香港から引越しで持ち帰るかどうか考えたこのトースター、日本では色はクロームと白のみの販売、しかもずいぶんいい値段です。確か、私が買った時でも「トースター」の値段ではありませんでした。ですから、今使うときは変圧器につないで使っています。

 丸みのある大きなトースターです。使わない時は冷蔵庫の上に置いていますが、見た目も大好きな「デュアリット」のトースターです。20年ほど前、東京の麻布にこの「デュアリット」のトースターを売っている店がありました。ウィンドーには多色のトースターが並んでいました。先日この店が閉まったことを知りました。初めて見た時から憧れた「デュアリット」のトースター、形ばかりでなくいい仕事をします。

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食パン バゲット クロワッサン

2021年02月10日 04時00分12秒 | パン

晴、3度、88%

 家でパンを焼き始めて40年近くなります。毎日焼くわけではありませんでした。子供も小さく菓子パンやらおかずパンやらいろいろ焼きました。家焼きパンで最難関は「バゲット」「クロワッサン」「食パン」です。角が入った「食パン」を焼けるまでに1年以上かかりました。出来損ない、失敗作をたくさん作りました。当時飼っていた「テツ」という犬と私でせっせと後始末しました。

 香港に渡って台所のスペースから「ガスオーブン」を置くことができませんでした。温度上がりが低い「電気オーブン」ではフランスパンを焼くことは難しい。年中気温の高い香港ではバターを折り込む「クロワッサン」の生地作りはこれまた難しい。香港生活30年で「バゲット」と「クロワッサン」はさしたる進歩もありませんでした。帰国が決まり何としても欲しかったのはビルトインの「ガスオーブン」でした。

 夫婦二人の生活で50歳を過ぎた頃、「食パン」「バゲット」「クロワッサン」がきちんと焼ければいいと思うようになりました。帰国して丸3年、ほぼ毎朝小さな「バゲット」を焼いています。気温の差が大きい日本です。酵母の様子を見ながら粉、水の量を加減しながら焼きます。一番シンプルなパンは「バゲット」です。「粉」「水」「塩」「酵母」この4つだけ。「粉」の旨みがはっきりと出ます。クープが開きパリッとした「クラスト」、気泡の入った「クラム」。思うような「バゲット」に近付きつつあります。焼きたての「バゲット」ほど美味しいパンはありません。副素材が少ない分、劣化が早いフランスパンです。

 室温が10度前後の日が続きました。いよいよ、「クロワッサン」作りです。バターは微妙に温度を察知します。台所の冷房をつけていても、夏場は生地がすぐにダレてしまいます。気持ちの負担を少なくするにはこの季節が一番「クロワッサン」作りに適しています。

 40年前は今のように粉の品数は多くはありませんでした。国産の小麦粉はパン作りには適していないと言われていた時代です。今は世界中からの粉を選り取りみどりに選べます。昨日焼いた「クロワッサン」は北海道産の小麦粉、フランスの「エシレ」バターを使いました。幾層にも重なる薄い生地を焼き上げると、 バターの香りが家中に満ちてきます。幸せな時間です。 「クロワッサン」は焼きたてのパリっとした時も美味しいのですが、時間が経ち味が落ち着き、バターが馴染んでくる頃もまた違った美味しさを楽しめます。あれだけバターを使ったのに、軽く軽く焼き上がった「クロワッサン」は幾つでもお腹に収まります。

 味が落ち着いた頃、レモンマーマレードを添えておやつにしました。 

 どなたにも習わず、一人でパン作りを続けてきました。やっと思う域に手が届きそうです。今朝はまた小さな「バゲット」を焼きます。残り少ないこの冬、あと何度「クロワッサン」を焼きましょうか。

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香料

2021年02月09日 04時00分12秒 | 日々のこと

晴、2度、56%

 熊本のキャラクター「くまモン」がパッケージに描かれているヨーグルトがあります。お値段がとても高いヨーグルトです。気になって買ってみました。

 封を切って口に入れました。まずヨーグルトの感触がもっちりと後を引く感じです。ヨーグルトは使う菌によって食感が違います。食べ進めるうちに、「なんだか違うなああ。」と独り言。次の日は食感より「何か違うなあ?」の方が先に立ちました。その何はどうも匂いのようです。菌によって発酵していますから、匂いがあるのがヨーグルトですが、普通にヨーグルトの匂いと思っている匂いとは違います。

 随分以前に牛乳、インスタントコーヒーにまで「香料」を使用していると知りました。牛乳に「香料」を入れることに驚きましたが、確かにメーカーによって匂いが違います。乳臭いもの、乳臭さがないもの、そして年間通して同じ匂いです。匂いの強いインスタントコーヒーにすら香りを際立たせるために「香料」を使うのだそうです。身体に害はないと聞きました。

 「香料」はお菓子を焼く方なら必ずと言っていいほど「バニラ」はお持ちだと思います。我が家の「香料」を出してみました。一番大きな「バニラ」、「ココナッツ」「アーモンド」「キャラメル」「チョコレート」「ミルク」も「ヨーグルト」もあります。一応持ってはいますが使用頻度は低いものばかりです。

 「香料」で自分に合わないと感じる今回の「くまモン」ヨーグルトのようなものもあります。逆さまに「香料」を使ってでも香りが欲しいと思うものもあります。「よもぎ餅」をいただきました。炙って焼いても「よもぎ」が香りません。見た目は確かに緑色、乾燥よもぎを使うと香りが薄くなります。「よもぎ餅」を食べながらせめて「よもぎの香料」で香りがあればいいのにと青臭い匂いを思い浮かべました。

 「匂い」の感じ方は人それぞれです。「香料」を使って「匂いの調整」をするのも致し方ない状況なのでしょう。同じ味、同じ匂いを求められる流通の食品です。その匂いに左右されて折角の「くまモンヨーグルト」はもう買わないと思います。「桜餅」であの香りがなければがっかりです。「よもぎ餅」「柏餅」も同じです。自然の桜葉、柏の葉、よもぎの香りが昔に比べて薄くなって来たのは残念です。薄ければほんの少し「香料」で香りをつけて欲しい、香りを食べる喜びです。

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