チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

庭木の蕾がほころび始めました。

2021年02月08日 04時00分06秒 | 

晴、8度、78%

 気温の逆戻りを繰り返しながらも暖かな日が訪れるようになりました。一見すると庭木は冬の間と変わらぬようにじっとしています。ところが近くに寄ってみると、新芽や蕾が大きくなって来ました。あと一息で緑の葉を吹き始めるかの勢いを感じます。蕾の先が色付きほころび始めている木もあります。

 私より歳が行っている古木の「梅」は毎年実を付けてくれます。花数は少なく見えますが、実になるとかなりの数です。 父は「梅」が好きでした。2本あったもう1本の「梅」は枝振りがはるかに良かったと記憶しています。「白梅」にウグイスがくるのももうすぐです。

  帰国して翌年、61歳の私の誕生日に友人から贈られた「アカシア」は高さが私の背をはるかに超えました。一度枯れかけた「アカシア」を思い切り切り込んで命をつなぎました。今ある姿が不思議です。たくさんの蕾とともに丸い黄色の花が開き始めています。香港では「相想木」とも言われ、日本で見られる「アカシア」よりはるかにいい香りです。「アカシア」の下を走るのが楽しみでした。

  モモが逝った後、友人が記念樹に送ってくれた「花桃」です。植え替えたところ土が合ったのかこの2年で枝を張り高さも伸びました。今年は見応えある数の蕾をつけています。 この「桃」が中国の春節を彩る「桃」の木です。今頃香港の大きなビルの入り口には「桃」が飾られているはずです。

 三大香木は地方によって違いがあると聞きます。香木、字の通り「香り」の良い木です。「金木犀」「くちなし」「沈丁花」は私の三大香木です。「金木犀」「くちなし」は昔からこの庭にありました。帰国して小さな「沈丁花」の苗を買いました。座敷に面した蹲の裏手に私が穴を掘り植えました。3年で横に張り、濃い緑の木になりました。この春は見事な数の蕾です。 花開くと、座敷の雨戸を開けた瞬間が楽しみになります。甘い香りが朝の空気に充満しています。

 まだ2月、寒さが戻る日もありますが、木々たちは「春」の訪れを私に教えてくれています。

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「満天星」 香港の花

2021年02月07日 04時00分11秒 | 香港

晴、7度、

 この季節、香港の山を歩くと、鈴なりになった薄ピンクの花を見つけることがあります。気付いた人は皆立ち止まります。香港にいた間は月一度、同じ山に入っていました。どこにこの花が咲くか木の在処を覚えていましたが、年によっては、咲く時期がずれたりで見れないこともありました。この花を見上げた人の顔はなぜか皆幸せに見えました。

 香港では「満天星」と呼んでいます。中国人は花の名前や料理の名前に風情ある名をつける名人です。別名「春節花」とも。中華圏はこの週半ばから「春節」に入ります。長いお休み、春を迎える中国の新年です。見出し写真の「満天星」は昨日主人から送られて来ました。休みに山を歩けば山からの景色や花の写真、街を歩けば昔懐かしい店屋の写真が送られて来ます。まるで一緒に歩いているかのようです。

 花の写真は嬉し、日本で見られない亜熱帯の花など懐かしさがこみ上げて来ます。「満天星」は日本でも4月下旬ごろから咲き始めるあの花です。「ドウダンツツジ」香港のこのところの気温は18度から25度です。ちょうど日本の5月初めと同じくらいの気温です。「満天星」は場所は違えども、気温に応じて咲く花のようです。

 「満天星」の写真を見ながら、香港の「春節」を思い出します。今年のイルミネーションはどうなのかしら?「花市」は立つのかしら?コロナばかりか、政治的にも不安定な香港です。行き来が自由になれば飛んでいくつもりです。「満天星」はひと月近く咲き続けます。

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IKEAで見つけたちょっといいもの

2021年02月06日 04時00分03秒 | 日々のこと

雨、7度、92%

 スーパーなどのレジ袋が有料化して、次第にマイバックが浸透して来ました。いいことだと思います。一方、台所の生ごみを蓄えて置くのはどうしているのだろうと疑問に思います。ビニール製品の普及は便利ではあるものの、自然環境破壊につながります。香港でのレジ袋廃止は随分以前から行われて来ました。ポイ捨てが多い街にはポリ袋が目に付きました。私自身は1994年ごろから常にマイバック持参しています。日本に帰って、家周りの道の掃除をしていて驚いたことに、日本人もポイ捨てを平気でしています。近くにコンビニが2軒あります。小さなポリ袋は今だに道に舞っています。ビニールの消費を減らすこと、それでいて清潔であること、まずは自分の身近から考えます。

 台所のビニールの消費は袋類、ラップなど家庭で一番多い場所です。ラップの使用頻度を落とすために代替え品を考えていました。「蜜蝋ラップ」は繰り返し洗って使えるものですが、高額な上にいまひとつ衛生的でないように思います。まだ模索中です。昨日、用事があってIKEAに出向きました。週日だというのに多くの人が来ています。台所用品売り場で見つけたのが、ラップ代わりの容器のシーリングです。 大中小3つでひと組。野菜などをすっぽり包むものではありませんが、使い道を考えようと思います。ビニール製品ですが、洗いながら繰り返し使えます。「蜜蝋ラップ」よりは衛生的に保てると思います。

 人が多いので必要な用事だけでIKEAを出ました。出る前にトイレに寄ると、子供がトイレを使い易く工夫されていました。  大人の便座の上に子供の便座を載せる仕組みです。IKEAは「発展国の子供労働」で問題になったことがありますが、店内では子供への配慮が見られます。

 売り場の最後はペット用品です。 こんな写真があるとつい手が出てしまいます。黒しかないので諦めました。

 自粛規制発令中ですら、人出が多いIKEAです。環境や設備の配慮は今後も続けて欲しいと思います。3つ組のシーリング、使いこなせるかしら。

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自家製粒マスタード

2021年02月05日 04時00分03秒 | 料理

晴、3度、84%

 粒マスタードが好きです。優しい辛みと粒の食感、 常にこのポメリーのマスタードが家にはあります。先日、「レモンライス」を作りました。インド式の「レモンライス」には粒マスタードを使います。本来黒の粒マスタードですが、手に入ったのは黄色い粒マスタードでした。使う量は少量、たくさん残ったので「粒マスタード」を作ってみました。

 いたって簡単です。よく水を含ませた「粒マスタード」を軽くつぶします。 意外に硬い殻です。つぶしているとホットドックの辛子の匂いが立ち上がって来ました。「粒マスタード」の優しい香りではありません。ツンと鼻に付きます。これに、「ワインビネガー」「塩」「蜂蜜」を加えるだけのものです。 「砂糖」を「蜂蜜」に置き換えました。「ハニーマスタード」の出来上がり。

 出来立ては強い辛子の香りとえぐみがありました。 瓶に入れて、1週間経ちました。蓋を取ると、辛子の香りが優しくなっています。ワインビネガーの香りといい具合に調和しています。

  早速ソーセージに合わせてみました。 粒粒が口の中で弾けてツンと香りを出します。「まだ早いかな?」えぐみが消えて優しい味がします。粒粒はまるで「魚の卵」のようです。ソーセージと一緒に蒸したキャベツを添えました。キャベツにこの「粒マスタード」を混ぜると「ザワークラフト」の味に変わります。

 まだ辛さが残る自家製「粒マスタード」です。きっちり蓋をしてもう少し寝かせてみます。「粒マスタード」は肉の脂をほどよく抑えてくれます。「ラムラック」の背脂にたっぷり塗ってローストしたものは香りと共に脂のくどさが柔らかくなります。

 プチプチ感が面白い熟成の若い「粒マスタード」もまた一味違う楽しみ方があるかもしれません。

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帰国して4年になりました。

2021年02月04日 04時01分17秒 | 日々のこと

晴、3度、80%

 4年前の昨日、モモさんを連れて香港から成田に着きました。そして今日、この家に戻って来ました。帰国して4年になりました。

 短頭犬のモモさん13歳、6時間近くの飛行機の初旅、翌日は5時間の新幹線の旅をよく乗り切りました。皆さんのご声援がきっと聞こえていたに違いありません。 初めての日本の地、成田でのモモさんです。空気の匂いが変わったことに気付いていたと思います。モモさん、生まれて初めてペット同伴ホテルに泊まりました。 「成田ヒルトンホテル」です。国際空港に近いので、モモさんの書類検査は検疫並みでした。しかもロビーなどもキャリーに入れて運びます。寝台はペット禁止でしたが、そこは私がよいしょと持ち上げて日本初の夜を過ごしました。次の日、長い初めての電車の旅になるとは知らないモモさんです。

 到着以来、息子一家が私のサポートをしてくれました。成田から東京駅へ。キャリーが嫌いなモモさんです。 新幹線の乗車時刻が来るまで、八重洲口で待ちました。たくさんの方に声をかけてもらったね。

  改札を通る前の孫娘とモモさんです。思い出せば私は気が張り詰めた数ヶ月を過ごしていました。

 無事にモモさん共々、この家着いて初めて撮った写真が見出し写真です。今でもこの時の安堵感を忘れません。友人、知人に励まされ、家族の支えで無事に帰国できました。心から感謝しています。

 この日から85日後にモモさんは逝きました。まさかのことでした。たった85日、前立腺の腫瘍です。

 気持ちが混沌として過ぎてしまった初めの一年、30年の長い海外生活からのギャップを感じ始めた2、3年目。まだ、本当の意味で日本に馴染んだとは言い難い現実です。そんな私を友人たちが見守ってくれています。家族の支えが心丈夫です。

 さあ、また次の一年が始まります。私も少しは成長するかと期待します。帰国前からの皆さんのお気持ちに改めて「ありがとうございました。」

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和紅茶 「丹色」

2021年02月03日 04時01分20秒 | お茶

曇、4度、64%

 日本に帰国して驚いたことの一つが日本製の紅茶が沢山作られていることでした。「和紅茶」と呼ばれています。紅茶は輸入物とばかり思っていました。考えれば、紅茶も日本茶も中国茶も元を辿れば同じお茶の木の葉から作られます。ただ製法が異なるだけですから「和紅茶」があっても不思議ではありません。たくさんの紅茶を引っ越しの荷物に入れて帰って来ました。紅茶好きです。自分では買わずにいた「和紅茶」をよくいただきます。

 先日いただいたのは、奈良のお茶屋さんの「丹色」という名前の紅茶でした。日本の「色名」を紅茶のネーミングに使っています。古都奈良らしい風情ある名前です。お茶の葉は「国産」としか書かれていません。奈良で採れるお茶の葉にこだわらず、紅茶向きの葉をブレンドして作っているのだと思います。

 ティーバックで指示通り、熱湯で1分間待ちました。 

 「丹色」はどんな色だかご存知ですか?薄い茜色、朱にうっすら桜色を混ぜたような色です。帯締めが好きなので和名の色の名前を紐解くことが多く、和名の色名は言葉の響きまで美しいと感じます。

 ティーバックを引き上げてカップを見た時、「あっ、この色!」そうです、紅茶の色が「丹色」です。澄んだ「丹色」です。紅茶は味も楽しみますが、その茶の色、香りも大事です。一緒にいただいたおやつはあっさりしたクッキー、「丹色」にはミルクもお砂糖も使いませんでした。クッキーの優しい甘さだけで美味しく紅茶がいただけます。

 「丹色」は渋みも少なく飲みやすい紅茶です。強いて言えば香りが薄いと感じます。「和紅茶」によく見られる濃い茶の色と渋みを取り除いているのは嬉しい限りです。紅茶も人それぞれ好みがあります。スタンダードなセイロン紅茶は茶の色はオレンジ色、渋みは少なく、ミルクを足しても砂糖を入れても美味しくいただけます。

 「丹色」はストレートに限ると思います。「丹色」と名付けた方はきっとお茶の色を見て決められたのでしょう。ネーミングも紅茶には大事です。日本の色の名を持つ「和紅茶」、日本人の工夫で生まれた紅茶です。紅茶は体を温めてくれる効果があるそうです。「和紅茶」に興味が出て来ました。茶の葉の産地も知りたいと思います。地元「八女の紅茶」を買ってみようと思っています。「和紅茶」で私の紅茶の世界がまた広がりました。

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節分そして父の命日

2021年02月02日 04時00分57秒 | 日々のこと

雨、9度、80%

 今年は一日早い節分です。古い暦の上では明日から新しい年が始まります。大寒の内は寒さが一番厳しい時期です。51年前の寒い朝、父は逝きました。ちょうど夜が明ける前のこの時間でした。父47歳、私は12歳でした。今、私が座っているこの部屋で息を引き取りました。帰国以来、2月2日の早朝にはあの日の記憶が蘇ります。父のいえ人間の死に際をしっかりと看取れたことは、私の中で大事な記憶です。

 節分のお豆は頂き物です。 「鬼祓い」と言いますが鬼にだって言い分がありそうに思うのはこの歳だからでしょうか。今晩の「豆まき」に備えて、小さな赤鬼さんに練習してもらいました。うまく赤鬼のお面が頭に乗りません。それよりも、 煎り大豆に気が行っています。「まだ食べちゃダメよ。」

 帰国してみると、節分には「恵方巻き」を食べなくてはいけないと言わんばかりに宣伝されています。一体、いつ頃から、どこの方が「恵方巻き」を言い出されたのやら?地方色がなくなった日本です。全国的な「恵方巻き」です。「豆まき」、「イワシ」の厄払いは小さい頃からありました。今日はどこのスーパーもデパ地下も「恵方巻き」が山積みで予約のお客さんが並ぶことになると思います。私には奇妙な風景です。

 昨日来の雨が夜半過ぎには強くなりました。日が昇ると晴れて来ると言います。雨が上がったら、菩提寺に出向きます。父方の親戚も伯母が一昨年亡くなり、皆年齢的にも私より上で人が集まるということがありません。今年も私一人で法要を済ませます。雨上がりのお寺の墓地は静かな空気が流れているでしょう。

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2月になりました。

2021年02月01日 04時00分04秒 | 日々のこと

曇、10度、64%

 寒くて身を縮めていた1月から2月に月が変わりました。帰国4年目、一番寒く感じるこの冬です。やっと寒い時期の服の着方もわかって来ました。自分にあった、この家にあった暖房の入れ方もわかって来ました。暖かなところで長く暮らした身体も少しずつ、四季の変化、温度変化のある生まれた国に順応して来たように思います。

 寒い最中庭に出ると、ポツポツと咲く花に春がそこまで来ていることを知ります。 「スノードロプ」が一つだけ、どうしたことか植えた覚えのない所から花を咲かせました。球根たちは至る所で芽生えています。植えたままの「オキザリス」もここにもあそこにと花を咲かせます。たった一つの花でも寒い中見つけると心が浮き足立ちます。

 暗い日本家屋のこの家には出来るだけ明るいものを置くようにと思うようになりました。シックで落ち着きのある色合いの物を置くと、時に気分が沈んだり、色からくる寒さを感じたりします。暖かな色、はっきりした柄はそれだけで気持ちを持ち上げてくれます。 今月はオレンジが基調でピンクが混じったテーブルクロスです。朝一番この居間の電気をつけると、この明るい色が殊更に明るく目に入ります。朝日が差し込む頃には電気を消して、日の光を楽しむことが出来るのもこの明るいテーブルクロスのおかげです。北欧の布は寒く暗い時間が長い国々のそうした背景から、南方の布とは色柄共に異なるものを人々が求めたのでしょう。このところずっと北欧の布ばかりを選んでいます。

 帰国一年前、12歳のものさんです。 いつものようにコーヒーテーブルに上がってお待ちかねです。

 緊急事態宣言が出ている福岡ですが、どこに行っても人がたくさんです。あまりに多いとお店から用事も果たさず出て来ることもあるほどです。延長が取り沙汰されています。オリンピックの開催も控えて、国はどういう判断を下すのか今週は結果が出されるはずです。まずは私にできる予防策で家族に心配かけることなく、このひと月を送りたいと思います。

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