曇り、12度、68%
ソーシャルネットワークが発達して人と人の付き合いの仕方が変わってきたように思います。実際にお会いすることなく、時には本当の名前すら知らなくても「友達」と呼び合う社会になりました。私もソーシャルネットワークで知り合った友人が幾人かあります。でも、「友人」と呼ぶのは実際にお会いしてからのことだと思っています。
会うこともない「友人」ですから、お互いの家を訪ねることすらありません。10年ほど前でしたか、まだ香港にいた時の話です。香港に渡った当初親しくさせていただいた私より10歳ほど年上の方がいました。たまたま、我が家の近くでばったりお会いしました。女同士ですから、話が弾みます。「お時間があれば、よかったら我が家にいらっしゃいませんか?」と私が言うと「なんで私があなたの家に行かなければいけないの?」とお返事が返ってきました。そのまま「またいつか。」といってお別れしましたが、年配の方がおっしゃった言葉は心に残りました。確かに家など訪問しなくても手軽にカフェで会うことが人付き合いの主流になって来たのだと感じます。
先週、若い友人の来訪を受けました。親子と言ってもいいほどの歳の開きです。お仕事で福岡にみえる時は「真奈さん、伺ってもいいですか?」と前もって連絡してくれます。人が我が家を訪ねてくださるのはとても嬉しいことです。歳が離れているなんてお構いなしでお迎えします。今回は短い時間でしたが、私の心配事なんかも聞いてもらいました。見送った後、同時に大事な時間を割いて訪ねてくれたことに感謝します。
学生時代からの長い付き合いの友人も時折訪ねてくれます。大勢の友人がいるわけではありません。どちらかと言うと人付き合いが苦手な私です。若い方からもらう知識や知恵もたくさんです。気の利いた手土産も頂戴しました。年末に我が家を訪ねてくれた方もそうでしたが、若い方のチョイスする手土産にふと微笑みます。「ありがとう。」と思いながら「金平糖」を食べました。