雨、30度、89％
セミの季節になりました。お昼前までほんとによく鳴きます。お昼を過ぎて暑さが一際となると疲れたのか鳴き止みます。電話で話していても、電話の先にいる方が「セミがよく鳴きますね。」と仰るくらいうるさく鳴きます。小さい頃からこの五月蠅さには慣れているのであまり気になりません。
この季節、庭の地面には丸い穴がいくつもできます。
ほんとにまん丸です。セミが長い地中での幼虫時代を終えて地上に出てくる穴です。子供の頃からこの見事な丸さに感心していました。夜中に地上に出てきて、早朝殻を脱ぎます。庭木、家の外壁にしがみつき殻を脱ぐとしばらくじっとしていて、飛び立ちます。先日は殻を脱いだばかりのセミをカラスが目敏く咥えと持ち去りました。
ぐるっと家の四面に庭があります。地上に出てきて一番近くの好みの場所で殻を脱ぎます。足元ぐらいの高さから見上げるほどの木の枝までそれぞれのセミの好みがあるようです。今年は「抜け殻スポット」と私が名づけた場所があります。同じあたりに今現在4つの抜け殻があります。数日前は3つでした。
地上2メーターぐらいのモチノキの幹です。4つも同じ場所で見つけるのは私も初めてのことです。この場所、春に「ハチホテル」をぶら下げたすぐ真上です。
毎朝、「ハチホテル」の利用客はいないかと確認します。まだ泊まり客はいませんが、その真上でセミが殻を脱いでいます。毎年この「モチノキ」で殻を脱ぐセミはいますが、同じ場所に固まることはありません。もしかしたら「ハチホテル」を目指して上ってくるのかと考えます。
今月いっぱい、庭のセミは大合唱です。昨日書いた暑中見舞いにも「今年もセミがよく鳴く夏になりました。」と一文を入れたほどです。私はセミのうるささをシンフォニーのように目を瞑って楽しみます。
