晴、30度、85%
いつもの店でいつもの卵を買います。夏になると鶏の卵を産む量が減るのだそうで、卵売り場に並ぶ卵の量が減っています。いつもの店のいつもの卵は売り切れていました。そこで別の店で卵を買いました。同じ赤い卵、お値段もほとんど変わりません。
毎朝、生卵を一つ食べます。お醤油をちょっぴり垂らします。いつもの卵でない卵は黄身の色が明るい黄色でした。お菓子を作る時、黄身の色が濃すぎると色具合が悪くなることがあります。日本の卵は黄身の色が濃いと思います。別のお店の卵をいつものように食べました。口に含んだ途端、微かに白身が匂います。黄身は色と同じで甘みの少ないサラッとした味でした。この違いはどこで生まれるのかな?飼料の違いだと言うのは明白です。そして私たちは卵の「どの部分」の「何」をうまいと感じているのだろう?と再び考えます。加熱して味をつけると旨さも変わります。毎日食べている卵に急に不思議をいっぱい見つけました。
香港で生活している間、世界中の卵を食べました。世界各国から卵が輸入されます。地元香港の卵だけでは消費量に間に合わないからです。中国、アメリカ、フランス、オランダ、タイ、マレーシア、韓国、日本。中では日本の卵が一番値段が高く、美味しく安心して食べれると香港の人は言いました。私はお菓子作りにはタイの卵、主人の卵はほとんど日本の卵を買いました。香港に住み始めた頃のアメリカの卵は白身が青っぽく見えました。保存料を使っていると聞いたことがあります。水っぽい卵もありました。中国の卵で孵化寸前の卵もありました。たくさん食べたなぁ。
日本の卵は安心ですが、私たちが美味しいと感じるのはどんな卵なんだろう?地卵やブランド卵ではなく普通の値段の普通の卵の話です。改めて、卵一つについて考え始めています。