晴れ、20度、66%
41年前の今日、2ヶ月も予定日より早く息子を産みました。早産でした。懸念されたのは「未熟児網膜症」でした。2ヶ月に及ぶ入院、手術のおかげで失明は避けることができました。そんな時、お近くのおばあちゃまに勧められたのが「巣鴨 とげ抜き地蔵」です。東京を離れるまで毎月お参りに行きました。香港に行ってからも帰国の度に参りました。今年は幾度か東京に来ているのに行かないまま。14日に上京した時、久しぶりに足を運びました。
駅を出て人の多さにびっくり、そうでした!4のつく日はお地蔵様のお祭りの日です。出店も出て参道というか地蔵商店街は賑わいます。この商店街の取っ付きにあるお饅頭屋さんが「伊勢屋」です。奥では簡単なタンメンなども食べさせてくれる大衆的なお店です。お祭りの日は席が空くのを待つ行列ができます。この日も3時近くだというのに並んで待っている人がいました。
この5年ほどは門前で買うお線香の束が5つに増えました。
お嫁さん、孫と家族が増えたからです。それぞれの健康を祈ります。「ご無沙汰していました。長いお付き合いになりましたね。ありがとうございます。」と本殿で手を合わせました。
帰り道、「伊勢屋」を覗くと空いた席が目立ちます。ドアを入って「大福一つだけですが、中で食べてもいいですか?」と尋ねました。おばさんニコニコとテーブルを指差してくれました。「塩豆大福をひとつ。」はじめはお水が出てきたのですが、大福と一緒に熱いお茶まで出してくれました。テーブルも椅子も新しくなりました。「塩豆大福」をガブリ。変わらぬお味です。なぜかホッとします。
41年、息子の目を守ってくださったお地蔵様です。
「またお参りに参ります。ありがとうございます。」