Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

「雨に唄えば」

2014-07-22 18:01:23 | 遥かなる銀幕の世界
ミュージカル舞台「雨に唄えば」が今秋、渋谷ににやってくるらしい。このニュースを新宿駅地下通路にあったポスターで知った。わお、うれしい、すごい、と思うと同時に、この舞台作品は、かの映画版を超えられるのか?!と。

足早に歩きながらしばし、自分の10代後半の頃の感覚と思い出が蘇った。
……大学、まず半年は通ってみよう。それで得るものがなさそうだったら、大学は1年で辞めてミュージカル俳優を目指して修行しに海外に出ようかな、なんて漠然と考えていた。

豆大福が1年生の時に実存論的神学や大福先生と出会わなかったらたぶん、そうしてましたと大福先生本人に伝えた時には、先生には大受けし、そしてびっくりされた。私としては、そんなに驚かれる発想だったのかなと思ったものの、まあ、受けて下さったので、それはよしとしましょうと。

フレッド・アステアとは甲乙つけがたいけどやっぱりジーン・ケリー、と同じ趣向に話が及んでいたときのこと。
「ジーン・ケリーの舞台、観たよ、例によって天井桟敷で」という大福先生の留学中のエピソードに、「生でジーン・ケリー?えーっ、えーっ!どんなでした?」と地団駄を踏まんばかりに羨ましがった私。私の十代後半当時、ジーン・ケリーはすでにほとんど隠居状態で映画にもほとんど出ていなかったから、まず、会えない人だったからねえ。

シド・チェリッシが、彼女の長~い脚を披露していたのはそうか、「雨に唄えば」の方だったか。てっきり「巴里のアメリカ人」ではなかったかなと記憶違いしていた。今回の宣伝告知ムービーでは、彼女のあの名シーンも生かされているようで、よかったよかった。私も彼女のように踊れたらすごかったろうけど、あの脚の長さはDNAレベルでもう、無理。それにしても彼女の妖艶さは魅力的だったなあ、と。

デビー・レイノルズ。愛くるしい、誰にも好かれるような女優さん。私もぜひ、そのような人物になりたかったし今でもなりたいと思うけれども、こちらも私には無理なキャラクター。おばあちゃんになった彼女の最近をたまの機会に拝見すると、愛くるしいと同時にたくましさを感じさせる女性。

ドナルド・オコナー、この映画の陰の主人公ではないかな。今の時代に、彼のMake’Em Laugh を唄い踊りこなすのは、大変なプレッシャーなのでは。「皆を笑わそう」という彼のこのナンバーは、疲れた時でも観ると、いつも微笑ませてくれる。だからこの動画は、私のiPodの中でも再生回数がトップレベルだったりする。ちなみにドナルド・オコナーと大福先生は同い年。

ジーン・ケリー。不屈のエンターテイナー。彼を超えられるミュージカル俳優なんて、そうそういないだろう。今回の主役、アダム・クーパーは、ジーン・ケリーをどれだけ意識しないかにかかっているような気がする。ぜひ、独自の魅力を披露してください。

あまりにも有名な、雨の中で唄い踊るシーン Singin’ in the Rain が素晴らしいのは言うまでもないけれども、3人で踊るGood Morningは、若者の意気盛んな、あっけらかんなイケイケアップテンポが、すごいタップで表現される見どころ。Fit as a Fiddle も今回ちゃんと盛り込まれているようだ。これは技巧的なダンス、演出の見せ場として外せないよね。

ぜひ舞台を見に行きたいけど、だいたいのナンバーはソラで唄えてしまう私としては、観ながら一緒に唄ってしまいそうで、周囲に迷惑かけるかも。

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