忙しい。
そのさなかこそ、半ば自虐的にブログを書いたり映画を観たくなるものだ。そのようなわけで、前にアマゾンUKのセールのときに購入しておいた映画 Cromwell (1970年) を鑑賞した。
そう、ピューリタン革命の指導者であり、チャールズ1世の処刑後は護民官として共和政治を執り行った、オリバー・クロムウェルの話である。映画はクロムウェルが護民官に就任するまでのこと、つまりチャールズの処刑までのことが中心なので、それ以降の彼の政治活動がまったく描かれていないのが、至極残念である。だけれども、今更ながらお恥ずかしい話ではあるが、クロムウェルによるアイルランド制圧(というか、虐殺)が行われた理由が、やっと頭の中でつながった(ような気がする)。
映画としては…もうちっと、歴史の扱いを丁寧にしてほしかったかも。とくに、彼の護民官時代の出来事がまったく描かれていなくて、最後のナレーションだけで「彼の就任期間は5年と短かったものの、民主主義の土台を気づいた彼の歴史的功績は、計り知れない」と終られても……。まあ、それでもここまでくるのに2時間以上もかかっているのだから、これ以上は無理だったか。
クロムウェルを演じたリチャード・ハリスが元気だ。当世でいうと、フランスの名優ジェラール・ドパルデューとかぶる感じだ。クロムウェルは演説が上手かったんだろうなあと、ハリスの演技から、こんな風に変な感想が湧いてきた。でもやっぱり圧巻は、チャールズ1世を演じたアレック・ギネスの上手さである。ギネス、何やっても上手いなあ。
…もっとピューリタン関係を研究せねばっ、ということを常に反省はしているものの、なかなかはかどらない。まあ、あせってもしょうがないので、のんびりいこう。それにしても、トマス・カーライルの Oliver Cromwell’s Letters and Speeches 、手に入れたいなあ(母校の図書館には所蔵されているようだが、いちいち行くのが面倒だし)。しかしながら改めて思うのは、クロムウェル関連の、日本語による文献の乏しいこと。クロムウェルは、神学方面からのアプローチ以外の研究―歴史学、政治学等の分野でも―が可能な人物であるはずなのだから、もっと研究が盛んでもよさそうなものなのに、何でかな、やっぱり、日本は天皇制の国だからなのかな。でも、あの内村鑑三だってクロムウェルを賞賛しているわけだし…ブツブツ。それに、それを言うならイギリスだって同じような条件なのに、イギリスにはクロムウェル関連の文献はいっぱーいあるぞっ…ブツブツ(ま、当然か)。
そのさなかこそ、半ば自虐的にブログを書いたり映画を観たくなるものだ。そのようなわけで、前にアマゾンUKのセールのときに購入しておいた映画 Cromwell (1970年) を鑑賞した。
そう、ピューリタン革命の指導者であり、チャールズ1世の処刑後は護民官として共和政治を執り行った、オリバー・クロムウェルの話である。映画はクロムウェルが護民官に就任するまでのこと、つまりチャールズの処刑までのことが中心なので、それ以降の彼の政治活動がまったく描かれていないのが、至極残念である。だけれども、今更ながらお恥ずかしい話ではあるが、クロムウェルによるアイルランド制圧(というか、虐殺)が行われた理由が、やっと頭の中でつながった(ような気がする)。
映画としては…もうちっと、歴史の扱いを丁寧にしてほしかったかも。とくに、彼の護民官時代の出来事がまったく描かれていなくて、最後のナレーションだけで「彼の就任期間は5年と短かったものの、民主主義の土台を気づいた彼の歴史的功績は、計り知れない」と終られても……。まあ、それでもここまでくるのに2時間以上もかかっているのだから、これ以上は無理だったか。
クロムウェルを演じたリチャード・ハリスが元気だ。当世でいうと、フランスの名優ジェラール・ドパルデューとかぶる感じだ。クロムウェルは演説が上手かったんだろうなあと、ハリスの演技から、こんな風に変な感想が湧いてきた。でもやっぱり圧巻は、チャールズ1世を演じたアレック・ギネスの上手さである。ギネス、何やっても上手いなあ。
…もっとピューリタン関係を研究せねばっ、ということを常に反省はしているものの、なかなかはかどらない。まあ、あせってもしょうがないので、のんびりいこう。それにしても、トマス・カーライルの Oliver Cromwell’s Letters and Speeches 、手に入れたいなあ(母校の図書館には所蔵されているようだが、いちいち行くのが面倒だし)。しかしながら改めて思うのは、クロムウェル関連の、日本語による文献の乏しいこと。クロムウェルは、神学方面からのアプローチ以外の研究―歴史学、政治学等の分野でも―が可能な人物であるはずなのだから、もっと研究が盛んでもよさそうなものなのに、何でかな、やっぱり、日本は天皇制の国だからなのかな。でも、あの内村鑑三だってクロムウェルを賞賛しているわけだし…ブツブツ。それに、それを言うならイギリスだって同じような条件なのに、イギリスにはクロムウェル関連の文献はいっぱーいあるぞっ…ブツブツ(ま、当然か)。