Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

シャーロック--忌まわしき花嫁

2016-03-11 21:42:33 | 遥かなる銀幕の世界
BBC製作のドラマで、NHK-BSのドラマでもおなじみの作品が、英米では2016年元旦にテレビ放送されたらしいが、日本では映画館上映だ。うーん、極上。ただしかなりマニア向け。

私の注目ナンバーワンは、ベネディクト・カンバーバッチやマーティン・フリーマンを越えて、実は兄マイクロフトを演じるマーク・ゲイティスだ。

ホームズ兄弟は兄と弟どちらも頭が良い子ちゃんたち、なわけだが、シャーロック役のベネ様が極上の演技力を見せてくれるのに対し、ゲイティスの場合、”頭良い子ちゃん”のマイクロフトをほとんど地で演っているでしょうという印象を受ける。(一応断っておくが、ベネ様が本当は頭良くないのに、演技でそれをカバーしているという意味ではない)。

BSでみた吹き替え版では声優さんがうますぎて、マイクロフトが嫌味な印象を受けるきらいがあるが、英語では必ずしもそのような感じを私は受けない。映画の最後のメーキングでは、脚本家・製作者でもある彼がインタビュアーとしても登場し、常ににこやかで人柄が良さそう。

女優陣もすばらしい。メアリ役の人も素敵だし、ハドソン夫人は将来こういう高齢の女性になれたらよいなと思わせる。

繰り返していうが、この映画はマニア向けだ。どこがマニアック向けだというのか、思いつくままに上げておく。
・Sherlockをすでに観ている人。とくに最終回。
・221bというだけでワクワクする人。
・コナン・ドイルが心酔した20世紀初頭の英国スピリチュアリズム(心霊主義)に興味がある人。
・19世紀末英国の社会問題、とくに女性の社会的地位について興味がある人。
・無意識と時空の問題に興味がある人。
・小気味好い会話の応酬を原語で楽しみたい人。

今ざっと挙げられるのは、このくらいかなあ。

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