Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

カ行変格活用未然形

2014-08-14 00:05:56 | Dr.大福よもやま話
「こ・き・く・くる・くる・くれ・こい--カ行変格活用(口語)
ですからね。『来ない』の場合は未然形接続だから『きない』でなく『こない』が正しいの!」

「たしかに『こない』でも正しいけどね、そんなこと言ったって、かつては『きない』とも普通に言っていたんだよ」という大福先生。

「きゃはは。一体どこの言葉なんだそれ~」

というのは、会話上の出来事だけだと思っていた。
今年になって春頃からやっと、大福先生が書き遺したモノたちを少しずつ見直すことができるようになってみて分かったこと。まさか、書き物にも「来ない」の仮名書きのところを「きない」と書いているところがあったとは。本人は「こない」も「きない」も正しいと思っているから、たぶん無意識に書いてしまったのだろうけど。

まったくもうあなたってひとは、と苦笑していたところ。漱石『こころ』の昨日(2014年8月12日)の連載で、な、なんと「来よう」の振り仮名に「きよう」と振ってあるのに遭遇。(ちなみに助動詞「う・よう」も「ない」同様、未然形接続をとります。)



うっひょー。やられました。参りました。「きない」をからかったりして、ごめんなさいね。

でもやっぱり、「こない」に校正させていただきますよ……といったんは思うものの、うーむ、「きない」のまま残した方が味わいがあるかなあ、と思ったり。結構、悩ましい。

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