Cafe Eucharistia

実存論的神学の実践の場・ユーカリスティア教会によるWeb上カフェ、open

『裏切りのサーカス』

2013-09-05 19:37:27 | 遥かなる銀幕の世界
やっと観た、DVDで。この作品、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞にノミネートされているし、評判がよいようだし、何より出演している俳優が名優揃いだ。主演のゲイリー・オールドマンがすっかり初老だなあ。髪は7・3に分け、でっかいメガネをかけ、50年前のファッションに身を包んでいるけど、やっぱりかっこいい。

ベネディクト・カンバーバッチ、最近やたらとどこにでも出ている(笑)。ご活躍ですね。あとは「英国王のスピーチ」のコリン・ファースとか、日本の俳優・温水さん風なトビー・ジョーンズ、極めつけはジョン・ハート。すごいキャスティングだなあ。

で、この映画、ほとんどよく分からなかった。こんなに評判がよいのに、こんなに分からないとは、私はバカなんだろうか。実は自分が想定外のバカだったのかもしれないと今更気づいた次第。

というわけだから、感想も断片的にならざるを得ない。
・おじさんの、おじさんによる、おじさんのためのおじさん映画である。結果、むさい。
・カンバーバッチが同性の恋人と別れるシーンが、竹を割ったような清々しさだ。男女であんな別れ方、見たことない。あっぱれ、模範的な別れ際に感動。
・ディテールにこだわっているのがよく伝わってくる。たとえば最後に流れる「ラ・メール」はいい曲だけど、この曲が流れる意味がよく分からなーい。
・スパイサスペンス映画というが、運びが平坦で淡々としている。次第に眠くなる。
・同時にそれは、こんなにつまらない映画を鑑賞している自分、なんて時間を贅沢に使っているんだという、時間の浪費による満足を得ることができる。

そう、なんだかよく分からないけど、贅沢だったなあ、結局満足、という映画。

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