今回で今年の繁忙期のお手伝いはラスト。
本当は前回で終わりのはずでしたが、今回は兄の通院のため朝から午後までの長丁場になる予定でした。
このお手伝いシリーズの最初に書きましたが、今年初めに兄に病気が見つかりました。
今年の繁忙期のお手伝いが30日にものぼったのは、兄の体力にあまり負担をかけないため、そして自然相手の農業ですから収穫が例年よりも1週間遅れたせいです。
さていつも通り朝6時45分には直売所に出勤して作業開始、8時に兄が病院へ出発。
大学病院ですから、予約をしていても終わりが見えない…と思っていたところ、8時50分に「今、会計待ち」との連絡が入り、9時25分には直売所に戻ってきました。
んん??どうなっているの?
兄曰わく「あまりにも全部早く終わって病院の駐車場代もかからなかったよ」とビックリしていました。
おや、もう私は帰った方がいいのかい?と私が尋ねると「いや、約束通り昼まで居てくれ」とのこと。
まぁ、いいや。
畑の片隅の彼岸花(白花)が咲いていました。
以前は赤花ばかりでしたがいつの間にか赤花が無くなり、白花ばかりになりました。
これはお客様からいただいた黒糖を、母から分けてもらいました。
お客様は直売所で地方発送を予約でご注文いただいた方。
受取先が離島でして、今年は台風の合間を縫って発送せざるを得ない状況でした。
送り主のお客様は常温便でご注文されていましたが、台風の進路が不明だったので直売所の判断で冷蔵便にて発送。
これは直売所の判断なのでお客様から冷蔵便の差額はいただけません。直売所の費用の持ち出しとなります。
今回はこの判断は正しかったようで、受取先は大感激だったそうです。送り主のお客様が直売所へいらっしゃって、わざわざお礼をおっしゃっていただきお品ものを頂戴した次第です。
このシーズンに離島の方に生鮮食品を送るのは大変難しいことと、それに慣れている直売所だからこそできることだなぁ、と私は思っています。
なんでも南方の離島だとこの時期、受け取ったら傷んでいたという経験はどなたでもそこそこあるようです。
特に今年は台風直撃が多くて、頻繁に宅配業者の引受停止がありました。
兄の毎朝の仕事の1つが、宅配業者の引受停止情報と全国の天気予報の確認です。
きめ細やかな情報確認が功を奏したのですねぇ。
直売所はまだ今月25日頃まで開店することになりそうとのこと。
私は今回が最後の出勤でしたが、これから先、兄の体調によっては直売所以外の作業も多少は担うかもしれません。
というのも私は17年前に祖父が亡くなったのをきっかけに、実家の農業の人手不足に対応できるように市が開催した援農ボランティア講座を受講しました。
でもずっと知識と技術と道具を役立ててこなかったことも事実。
ま、頼られたら何でもやるけれどね、頼まれなければ何にもやらないよ、を体現しています。
今期のお手伝いで、いろいろ気がつけたこともあったし、新しく得た知識もあるし、接客の楽しさも思い起こされたし、たくさんの経験が積めたと感じられました。