まっかちゃんのブログ

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理想主義と人間愛

2012-10-29 00:15:13 | 文化・文学・アート
26日、立命館大阪キャンパスで、立命館プロムナードセミナー「木津川 計/優しさとしての大阪文化」第4回「理想主義と人間愛-手塚治虫と山田洋次の世界-」を受講しました。内容は以下の通りです。

1、文化の主人公―その国民的人気のベースは何か
 文化の各ジャンルで国民的な支持を得たのは、平和主義、優しさ、そして気配りである。
1)漫才-秋田実の笑いの平和主義
 「低俗で卑猥」といわれた万才を否定、「無邪気」な内容に改革した。「生活の日常性」を素材に笑いの現代化を図った。「家中だれもが安心して笑える笑い」、即ち、笑いの平和主義を確立した。
2)喜劇―慰めと励ましの喜劇王・藤山寛美
 松竹新喜劇は市井にあって平凡、喝采は浴びず、認められることもなく愚直に生きる、そんな人たちに支えられていた。松竹新喜劇は残酷な笑いを決して生み出さなかった。いつも弱者の立場に立った芝居づくりを貫いた。
3)漫画―全世代に支持された「サザエさん」
 国民的人気漫画になぜ「サザエさん」がなったのか。
 ①荒唐無稽を描かず、平凡な市民の生活の日常を一貫して描いた。②一家をまとめる家長はいず、それぞれが相手に気配りの気づかいを働かせつつ幸せな家庭を営んでいる。③活発で賢明な女性像を擁護した。④暴力を排し、セックスを描かず、奇怪なものへの関心を示さなかった。読者は「家中だれもが安心して笑える笑い」を楽しんだ。
4)歌―「20世紀の日本人を感動させた歌」(NHK調べ)
 上位10曲はテーマが願望や恋愛、追悼や旅立ちで占められていて、歌詞はほとんどが平穏や希望や思慕、愛情や純真といった内容が歌われている。
 ①川の流れのように(美空ひばり)、②いい日旅たち(山口百恵)、③神田川(かぐや姫)、④高校三年生(舟木一夫)、⑤アジアの純真(パフィー)、⑥いとしのエリー(サザンオールスターズ)、⑦荒城の月、⑧秋桜(山口百恵)、⑨赤とんぼ、⑩LOVELOVE LOVE(ドリームズ・カム・トゥルー)
5)アニメ―「こころ優しいラララ科学の子」の「鉄腕アトム」
 21世紀をロボットと共存する世紀と予測した手塚治虫は、人間がロボットを支配しての共存であり、決してロボットに支配される世紀ではない。として「ロボット法」の枠内でアトムを活躍させ、人間の尊厳を守り抜こうとした。
6)映画―大阪人の原型としての寅さんの人情
 「男はつらいよ」はなぜ国民的映画になったか
 ①失われた家族の思い出と人情、②失われた自然の慰めと”殺風景”のい否定、③自由人への憧れ―高度管理社会からの自由、④失恋を約束された寅さんの慕情、⑤主題歌「奮闘努力の甲斐もなく」

2、なぜ優しさとしての大阪文化なのか
 大阪の歪められたイメージを一日も早く払拭したい。大阪のイメージを良くするために心優しい文化を!
1)歪められた大阪像
 がめつい、ど根性、どケチ、ど派手、吉本・タコ焼き・タイガース、大阪のおばちゃん
2)社会化した大阪人観
 ①ど根性型-坂田三吉、東洋の魔女 ②破廉恥型―大日本どケチ教教祖・吉本晴彦、猥褻知事・横山ノック ③権力型への脚光―島田紳助、橋下徹
3)「ど根性文学」群の片隅にあった「帝塚山派文学」
4)原型の大阪像―「人情」と「含羞」
 太宰治は文化とは「はにかみ」(=含羞)であると言った。
5)生粋の大阪人・手塚治虫と大阪出身の山田洋次 

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島之内寄席 十月席

2012-10-28 15:28:51 | 落語
27日、トリイホールで開催された「島之内寄席 十月席」へ行きました。客の入りは90名程でほぼ満員でした。

島之内寄席(十月席)チラシ14時から16時55分まで上方落語を楽しみました。演者は、桂 ちきん(煮売屋)、林家 染左(向う付け)、笑福亭 達瓶(手水廻し)、桂 きん枝(悋気の独楽)、仲入、笑福亭
鶴松(道具屋)、桂 福團治(ねずみ穴)でした。きん枝の弟子のちきんは切れが良くなくまだまだです。染左はまあまあと言ったところです。達瓶は生きの良い、切れの良い語り口で、噺も面白かったです。きん枝は流石です。鶴松も持ち味を活かして良かったです。ねずみ穴は、元々は東京の噺で面白くありませんが、福團治独特の語り口で客を飽きさせませんでした。この日の評価は「満足」でした。

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第五十六回十三寄席 噺のにぎわい

2012-10-14 16:52:10 | 落語
12日、十三サカエマチ商店街 サンポードシティ5階 淀川文化創造館シアターセブンで開催された「第五十六回 十三寄席 噺のにぎわい」に行きました。客の入りは7~80名程でほぼ満席でした。

第56回十三寄席噺のにぎわいのチラシ18時30分から20時35分まで上方落語を楽しみました。演者は、月亭 天使(皿屋敷)、月亭 八天(延陽伯)、笑福亭 鉄瓶(竹の水仙)、月亭 八天(らくだ)でした。天使は一瞬台詞を忘れをしたかのように時々かんでおり、噺はまだまだです。鉄瓶は久しぶりに噺を聞きましたが、とてもうまくなりました。八天さんの噺のうまさは流石です。この日の評価は「満足」でした。

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