たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

ハイトスさんと歩いた備前楯山

2011年01月03日 | 足尾の山
◎2011年1月3日(月)

 1日、2日と、朝から酒浸りの生活になってしまった。正月休みも3日で終わり。家にいれば、また、朝から酒を飲んで一日をフイにしてしまうのは目に見えている。恐ろしい話だ。3日の日だけは山の初詣にしよう。今年は襟を正して、足尾の山・元年にするつもりでいる。ぶなじろうさんのブログに登場した足尾のロックンローラー氏の話と、ハイトスさんの舟石新道・塔の峰詣でが引き金になってしまった。蛇足ながら、ハイトスさんは、今や、この舟石新道で、一躍有名になっている。さて、手始めは備前楯山の南尾根コース。通洞側から、この尾根に取り付いたことはあったが、末端からはない。歩く価値のある尾根かどうかは知らない。とにかく、歩いていないところは歩く。だから元年。

(ハイトス号を見て慌てる)


 2日の昼過ぎ、まだアルコールがたっぷりと残っている頭で、ハイトスさんの掲示板に落書きを入れてしまった。この南尾根お誘いの投稿。後で、酒が切れてから、余計なことをしてしまったと、落書きを消そうとしたが、消えない。しょうがない。初詣やら、正月の諸手続きで、ご多忙だろう。ヒマなのはこのオレだけだ。ところがである。南尾根の取り付き(舟石林道の起点?)に、見覚えのある赤い車が置かれていた。この車、ハイトスさんのホームページで見かける、ハイトス号じゃないの?これは、確実にハイトスさんだよ。悪いことをした。失礼なことをしてしまった。今さら、謝ってもどうしようもない。まさか、本当にいらっしゃるとは。車のボンネットで手をあててみた。冷たい。ということは、もう20、30分は前にスタートを切られたか。

(南尾根の取り付き)


 今日のコース、戻りのコースを決めてはいない。どうせ、ハイトスさんはいらっしゃらないだろうからと、舟石峠に下りて、舟石新道探索でもするつもりでいた。この尾根を下るつもりはない。つまり、林道歩き。そのことを考慮して、巣神山の取り付きの先にあるダムの駐車場に置くことにしよう。しかし、いざ車を走らせると、意外に距離があって、結局、500mほど先の空き地に置いてしまった。ハイトスさんにお会いできたとしても、あの車の冷え方では、せいぜい山頂でのお会いだろう。尾根の取り付きに戻り、7時55分、出発。ここには庚申塔がある。

 のっけから、足場の悪い急登。民家の犬が吠えている。足尾元年にも厳しいものがある。息が上がった頃、尾根の上部に出た。明るい尾根とは知らなかった。もっと薄暗いと思っていた。もっとも今日の天気は良い。風もない。汗をたっぷりとかいてしまった。今日のスタイルは、寒いと思い、厚手のフリースに、いつものユニクロヒートテック。手袋は脱いだものの、じっとしていると、底冷えの感覚はある。フリースはそのままにした。明るいとはいえ、直射が当たっているわけでもない。8時29分、852.8m三角点。尾根幅は次第に広くなり、急な登りはなくなった。踏み跡はあるのかどうか、灌木疎林の尾根だから、紛らわしいところはない。以前来た時の合流点にはまだ至っていない。

(ここで、通洞からのルートに合流)


 しばらく行くと、また急になり、何やら上に人の気配がある。青いのがチラチラする。2人の標高差は50mといったところか。ザックの色だと気づく。動いている。ハイトスさんだと確信する。こんなバリエーションだかオタク系のコースを、正月早々に歩いている人は、自分とハイトスさんくらいのものだろう。ようやく追いついた。とにかく、失礼をお詫びしたかったが、その機会がない。よく伺うと、昨夜、掲示板での返信をいただき、このルートを歩かれることを記されていたようで、こちらは、また夜に飲み直しをして早々に寝てしまっていた。しらばっくれて、本コース初歩きのハイトスさんに、コースの説明なんかしてしまった。聞けば、昨日は初詣に古峰神社に行かれ、その足で、三枚石から方塞山をおKさんと歩かれたとか。ネットの世界だけじゃなく、現物もまたタフですなぁ。

 その後の詳細な記録と写真は、ハイトスさんのHPの記事に譲ることにいたしましょう。ハイトスさんは、明日までお休みとか。このオレは明日から仕事で、とにかく眠いです。
→http://www.netplaza.ne.jp/~hitos01/index.htm

(石垣山への登り)

(相変わらずの簀子橋堆積場)


 やがて、かつて自分が歩いたポイントに合流。後は、記憶を辿って歩く。ネットを通じた知り合いとはいえ、初対面のハイトスさんに、とんでもない「たそがれオヤジ」の汚名は残したくない。とはいっても、記憶は鮮明ではなく、肝心なところはアバウト歩きが大半。ハイトスさんは、以前、オレやオッサンさんが登ったことのある、小滝からの沢ルートを下るつもりでいらしたらしい。一緒に歩きながら、オレも気が変わってしまった。めったに歩くことのない、備後楯山から石垣山、金龍山経由を強引に取ってしまった。こんなルートもありと、一種の紹介みたいなものだったのだが、ハイトスさんには、いささかご迷惑なルートだったかもしれない。金龍山コースは、以前歩いた時よりも、さらに崩壊が進んでいた。今日は風がなくて良かったものの、強風で曇り空だったら、かなり危険だろう。

 ハイトスさんには、今日、いろんなお話を伺った。とにかく、山情報はお詳しい。失礼ながら、プライベートまでかなり入り込んでしまった。驚いたことに、ハイトスさんは、このオレと生年が同じだった。こんな気安さだろうか。拒否されなければ、改めて、舟石新道の全通歩きへのご同行をお願いしたいところだ。話し込んで、尾根を間違えることも1回。

(備前楯山山頂)


 さて、肝心の備前楯山。今日は青空で景色も見事だった。雪は少ない。皇海山が、ここから見ると、丸く異色の存在に見えるのが何とも不思議。他にオジサン1人と空身(犬連れのない)ハンター氏がいらした。ハンター氏は北に下りて行った。地形図を見ると、確かに点線ルートが林道に通じている。いずれ歩かないといけないなぁ。ここで、昼食としたが、ハイトスさんの準備良さには驚いた。餅入りのサッポロ一番。それに、生卵(卵は後で気付かれ、結局、入れなかったが)。こうでないといけないんだねぇ。こちらは、あっさりとオニギリ1個とクリームパン1個だった。ハイトスさんは、次は二子山を狙っているらしい。家に戻ったら、自分も雪の二子山を歩いてみたくなってしまった。行くとすれば、今度こそ、オッサンさんルートだろうな。

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6 コメント

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I男君 (たそがれオヤジ)
2011-01-05 08:47:29
おめでとう。今年もよろしく。
今年は晴れて、桐生ご出身の方と結婚し、盆正月は桐生で過ごされるとのこと。
私の方こそ、楽しみも増えましたよ。桐生からちょっと足を(足尾)延ばせば、すばらしいヤブ山が広がっていますから、その都度、ご案内いたしましょう。
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ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2011-01-05 08:43:46
今日からお仕事ですか。ご苦労さまです。
さて、とにかく、絶好の日和で良かったですね。気分も良かったし。
私も、ハイトスさんのHPがなかなか開けず、このブログの続編を楽しめませんでしたよ。
「お手本?」とんでもない。すべてが自己流ですよ。走行能力なんてものもありませんが、あれは、一人歩きが多いからだけのことですから。
こちらこそ、今後ともよろしく歩きましょう。
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あけまして (I男)
2011-01-05 07:59:41
あけましておめでとうございます。

新年一発目から新たなバージョンでの山登り、
とても縁起が良いですね。
ハイトスさんと合流できてよかったです。
ブログを覗く楽しみが、また増えました。

今年も色々と宜しくお願い致します。
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備前楯山 (ハイトス)
2011-01-04 22:37:59
こんばんは。
まずは3日は有り難うございました。
金龍のルートを知らないで半時計回りで回っていたらあの下りで固まっていたかも知れません。
本当に風が無くて良かったですね。
HPの方のリンクが貼られていなくて申し訳有りませんでした。
もう大丈夫だと思います。
知らない方からメールでお叱り受けてしまいました。
しかしたそがれさんの藪、ガレ場、岩山の走行といった全ての面でお手本を見せていただいたような気がします。
走行能力比は10:7でした。
これに懲りず又お相手いただければ幸いです。
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ぶなじろうさん (たそがれオヤジ)
2011-01-04 21:57:31
あらためて本年もよろしくコメント願います。
今回のコースは、旧足尾町商工会で紹介されていたコース(http://ashio.shokokai-tochigi.or.jp/bizentateyama%20Tozan/kinryuu/kin.htm)「金龍山コース」を下りで使い、上りは南尾根から入ってみたものです。この紹介の方向で歩いたら、確かに危険の一言です。私も、上りで使ったことはありません。展望はいいですね。南岸尾根、大平山やら、薬師岳、地蔵岳、赤倉山等、好き者には垂涎の景色を楽しめます。
雪の量はどうでしょうか。私は、今年は少ないかなと思っているのですが。雪も、これからでしょうね。
今回のブログ、途中から、ハイトスさんのHP記事に逃げてますが、アップされているのに、どういうわけか開けませんね。後は、ハイトスさんのを写真をご正味ください。
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Unknown (ぶなじろう)
2011-01-04 09:01:57
(あらためて)
明けましておめでとうございます。
ハイトスさんと合流できて安心しました。鈍足の私なら他人様に追いつくのはほぼ不可能なので、読み始めで不安を感じてしまいました。お二人のコラボとなれば、怖いもの無し、と云った感じでしょうか。
今回のコース、私の手持ちの資料ではカバーできず追跡できませんでしたが、写真を見る限り、なかなか良さそうですね。冒頭の中禅寺湖南岸尾根が白くなっていたのも嬉しい知らせになりました。昨年より、幾分雪が多そうな気配を感じました。
年頭からの気合の入り方には感心します。兎に角、ご安全に。バリエーションルートの開拓が益々増えそうな予感で、大いに楽しみです。
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