前回のブログで、最近パソコンの調子が悪いので次回は少し間が空くかもしれないと言いましたが、案の定あれからパソコンを修理に出すことになってしまいました。
以前修理に出した時には一ヶ月くらい戻ってこなかったので、一週間で受け取れたのは嬉しい誤算でしたよ。
予告通り、今回は河口浅間神社と母の白滝です。
前回前々回のブログに載せた富士花鳥園とあさぎりフードパークを廻ってから、こちらに向かいました。
河口浅間神社は富士山世界文化遺産の構成資産です。御祭神は木花開耶姫。
貞観七年(865年)に富士の噴火の怒りを鎮めるために建てられたのが起源になります。
河口浅間神社の七本杉は県指定の天然記念物です。
反時計回りで1~7まで番号と名前が付けられており、樹齢は1200年を超えていると言われています。最大のものは根周り30m余り、高さ47m以上もあります。どの杉も幹はまっすぐに伸び、途中で枝分かれしているものはありません。
これだけの巨木が一か所に集中して現存し、しかも樹勢を保っていることは全国的に見ても大変貴重な存在です。
一号杉。御爾杉(みしるしすぎ)または、母衣懸杉(ほろかけすぎ)と呼ばれています。
孫見祭の折に産衣をかけた聖樹です。
二号杉、三号杉、四号杉です。
二号杉。産謝杉または産屋杉と呼ばれてます。
生誕や分娩を守る清らかな杉です。
三号杉。齢鶴杉または齢棒杉と言われています。
勅使が甲斐の国へ下向の折、神社に参拝し、「御手植杉 雛鶴杉」という歌を詠まれ、命名されました。
四号杉。神綿杉または献虫巣杉(けんちゅうすぎ)と呼ばれています。大樹に巣を作った山蚕の繭で真綿を紡ぎ、朝廷に献上したと言う伝説があります。
五号杉、六号杉。伊邪那岐神・伊邪那美神の二柱の神の杉です。
両柱杉または二柱杉と呼ばれ、二本の杉の根元がほぼ一体化しています。五号杉が男・父(かぞ)杉、六号杉が女・母(イロ)杉で、男女杉とも言います。
七本杉。天壌杉または御柱杉と言われています。根周りが他の六本が10m~20mなのに対して30mにも及び、華やかに裾を広げた形が特徴です。
連理の楓。
もとは別々の木が途中で一本になっています。
連理の楓が立つ池の向こうには七本杉が見えます。
境内を一通り散策してから、母の白滝に向かいました。
母の白滝までは河口浅間神社から徒歩20~30分とありますが、山道なので車で行った方がいいかと。車だと10分もかからなかったと思います。
駐車場からは少しだけ歩きます。眼下に河口湖が覗きます。
“母の”といわれる由縁は、河口浅間神社の御神体・木花開耶姫の義理の母・栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)を祀っているからです。栲幡千千姫命は古くより織物の神様と言われてきました。
そう言われてみると、白滝の流れが絹織物を連想させるような…。
ここは参拝客がほとんどいなくて、我が家で貸し切りみたいになっていました。
細かくて冷たい滝の飛沫に心を洗われるようでしたよ。
私はこれまでこんなに間近に滝を拝んだことが無かったので、とても貴重な体験となりました。
母の白滝のマイナスイオンをたっぷり浴びてから、産屋ヶ崎の岬の上に建つ産屋ヶ崎神社へ向かいました。産屋ヶ崎の岬は河口湖の北岸にあります。
木花開耶姫命がここで出産をしたという伝説から、産屋ヶ崎と呼ばれるようになりました。
細くて手すりもない階段を上がると、産屋ヶ崎神社です。
この日は残念ながら曇り空でしたが、晴れの日に見る富士山は素晴らしいのだそうです。
河口湖の湖畔。