青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

ARATA

2015-01-31 14:54:51 | 日記

ARATA改め井浦新。私がこの人のことどれくらい好きかというと、主人が軽く引くレベル。NHK『日曜美術館』の司会もやってます。本買っちゃいました。ARATA…今は井浦新なんだが、私の中ではARATAなんだなぁ。佇まいが上品なので、悪役演じると最高にクール。失礼な表現かもしれないが、キワモノが良く似合うんだよね。近年は普通の役が多くなったけど、この人、普通の人を演じると本当にフツーなんだな…。また、パンチの効いた役を演じて欲しい。ARATA=井浦新を知らない方には入門編として、2002年の映画『ピンポン』をお薦めしたい。この頃のARATAは全部が可愛い。そりゃバタフライジョーも騒ぐわ。主演は窪塚洋介。他にはサム・リー、中村獅童、大倉孝二、夏木マリ、竹中直人とかが出ている。青春映画というか青春の終わりを描いた映画かな。音楽も良いよ。SUPERCARの「YUMEGIWA LAST BOY」は名曲です。今でもARATAの顔をみると、頭の中でこの曲が流れる。そして、少し泣きそうになる。
コメント

愛の砂漠

2015-01-31 12:54:52 | 日記
モーリアックと言えば『テレーズ・デスケイルゥ』なんでしょうけど、私としては『愛の砂漠』をお薦めしたい。なぜなら、私にはテレーズという女が理解不能だから。高校生の頃に読んだきりなので細かいことは忘れたけれど、たしかベルナールがテレーズにこんなことを言ってたように記憶している。「いったいお前は何がしたいんだ?」って。まさにそんな感じの女です。で、『愛の砂漠』なんですが。物語は35歳になったレイモンと18歳の頃のレイモン、それからレイモンの父親の三つの視点から綴られていく。レイモンは自分の人生を決定的にねじ曲げた女の心に爪痕一つでも残そうとするのだけど、女にとってレイモンという人間は長い人生の中で一瞬すれ違っただけの存在に過ぎない。一人の人間が望みもしないのに他人の運命にこれほどの重みをかけてしまうという理不尽さ。物語は父親と息子の別れのシーンで終わる。父親は息子の顔を穴のあくほど見つめる。自分とはまるで違ったこの男、そして自分にあまりにもよく似たこの男、それは自分よりもまだもう少し先まで生きながらえ、もう二度と見ぬであろう自分の分身。愛が人生を破壊してしまうこと。人生を破壊されてもそれでも生きて行かなくてはいけないということ。絶対的敗残者の心の暗部をえぐり出した傑作です。
コメント

テレビ猫

2015-01-31 08:37:59 | 日記

桜、テレビの上で寛ぐのが好き。猫ってテレビ好きだよね。牡丹が生きていた頃は2匹でテレビの上にいました。
コメント

河野多惠子さん

2015-01-30 19:53:07 | 日記
亡くなられましたね。『幼児狩り』『みいら採り猟奇譚』『秘事』『後日の話』…どれも美しい日本語でとてつもなくエロティックな世界を展開してる傑作ばかりでした。サディズムやマゾヒズムってこんなにも繊細で濃密な世界なんだと教えてもらった気がします。巷で使われているドSとかドMって言葉、大嫌い。「オレ、ドSだから~」とか言ってるチンピラは『みいら採り猟奇譚』読んでみると良いよ。違うから。
コメント (2)

牡丹

2015-01-30 17:44:31 | 日記

去年11月に永眠した牡丹。男の子です。洗濯ばさみで遊ぶのが大好きないたずらっ子でした。甘えん坊で一通り遊んだあとは、いつも私の膝に載ってお腹見せてました。拾ったのは娘の幼稚園の帰り道で、痩せこけてて鼻水と目脂まみれで本当に汚い仔猫でした。助からないかもと思いながらも即動物病院へ。名前はその場でつけました。先住猫が桜だから、牡丹。桜餅ぼた餅ですよ。それから3年3ヶ月楽しい思い出いっぱい作ってくれました。亡くなったのが私の仕事中だったのが痛恨の極み。連休中に具合が悪くなってきたので、連休明けのその日に病院に連れて行く予定だったのよね。予感がした主人が有休とって、看病して病院にも連れて行ってくれたんだけど、もう手の施しようがない状態でした。白血球の数値が異常に高くなってて。獣医さんから、外飼いしてたか訊かれたんだけど、うちの猫達、完全室内飼いなんですよね。それから程無くして息を引き取ったんだけど、結局死因は分からず終い。もうショックなんてものじゃなかったです。救いだったのは、彼が息を引き取った時に主人がそばにいてくれたこと。思い切り甘えて旅立ちました。主人が「たかが猫ごとき」なんて言う人じゃなくて本当に良かったです。ずっと慢性副鼻腔炎に苦しめられて来た牡丹。今度生まれてくる時は健康に恵まれると良いなと願っています。
コメント