青い花

読書感想とか日々思う事、飼っている柴犬と猫について。

背もたれの2匹

2015-06-30 06:31:20 | 日記

凜と桜、ソファーの背もたれでご休憩。桜は兎も角、凜は七キロもあるので、あまり乗らないで欲しいのですが…。重みでソファーの形が崩れています。縫い目も破れて来ましたよ。凜は「降りなさい」と言えば降りてくれるのですが、気がつくとまた乗っています。桜は全く言うことを聞いてくれません。
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朝顔開花

2015-06-29 06:31:47 | 日記

今年最初の朝顔が開花しました。青い花です。まだ6月なのに早いですね。二鉢仕立てました。

フウセンカズラも開花しましたよ。小さな白い花です。いただいた種十粒中7粒芽が出たので、かなりの発芽率だと思います。3つ位しか発芽しないと思っていたので、そんなに大きなプランターを用意していなかったのですよ。とりあえず先に発芽した3つを植え替えましたが、残り4つは何処に植えようか思案中です。

ギボウシもいつの間にか咲いていました。庭の死角に植えているので、毎年気がついたら盛りを過ぎている状態です。
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猫ホイホイ

2015-06-26 06:30:41 | 日記

桜、ランドセルに座り…

自分で落としたノートに座り…

開いた鞄に入る。
ハンカチ一枚でも広げておくと、桜はその上に座ります。空き箱も大好き。

洗濯籠も好き。
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中陰の花

2015-06-24 06:42:58 | 日記
玄侑宗久著『中陰の花』

中陰とはこの世とあの世の中間。僧侶の書いた小説と言うことで、ついていけるか心配しながら読み始めたのだが、全くの杞憂であった。僧侶であり、流産した赤子の父でもある主人公の死生観はほのぼのと柔らかい。

僧侶である則道は、子供の頃から知っているおがみやのウメさんの臨終に立ち会うことになる。ウメさんはおがみやとして自らの死ぬ日を予言していた。
則道と妻の圭子は、流産で子を失っていた。法事の時など、檀家からよく「まだですか」と尋ねられる。そんな時、則道は、浄土真宗以外の寺は基本的に世襲でないことを説明し、「だから跡継ぎの心配は無用ですよ」と答えるが、圭子にはその理屈を振りかざすのは無理である。大阪の繁華街で育った圭子は、田舎町での生活と寺という誰のものでもない機構そのものに何度もがっぷり四つを組み直している。圭子は暇さえあれば、包装紙で紙縒を作っており、それはすでに数万本に達していた。「どうすんの」ときいても「わからない」と言う。たぶん自分でも言葉にできない行為なのだろう。則道は、そんな彼女がいつか潰れはしないかと心配している。
圭子は問う。
「なあなあ、人が死なはったら、地獄行ったり極楽行ったり、ほんまにあるんやろう?」
則道は、質量不滅の法則から中陰の状態を説き、仏教で言う極微とは、素粒子とほぼ同じ大きさであり、それ以上が『空』というエネルギーの状態で、そこまで戻ることが成仏したということであると語る。そして十万億土の距離を四十九日で行きつく場合、秒速30万キロ、つまり光と同じ速さがかかると計算する。しかし、色々理屈をこねたところで、有り体に言えば、
「知らん」
なのである。仏教の教えとは別な次元で、子を失った父として則道自身が迷っている。
かつて則道は、ウメさんとはべつのおがみやから「禅宗のお坊さんは一番憑きにくいんです。霊っていうのは、何か気になりだしたら何をしててもそのことをじいっと気にしているような頭が好きなんです。住みやすいんです。パッパッと切り替わっちゃう頭は嫌いなんです。住みにくいんです」と教わり、妙に得心したことがあった。であれば今の圭子は憑かれやすい状態にあるのだろう。
霊障のメカニズムなど分からない則道であるが、人々が彼に求めるのは、お払いの力である。そんな時には古典的なやり方を調べて対処するしかないのだが、なぜかそれで霊障は治まってしまう。一体何がそこで起こるのか、則道には分らない。インターネットで検索しても頭がくらくらするだけ。だからこそ、ウメさんの死から中陰を確かめたい…。
「私らの子供だって、本堂で供養してもらってええんやろ」
ウメさんの死をきっかけに中陰を受け入れた則道は、漸く圭子の心に気づくのである。彼はこれまで、流産した子供にお経をあげようとすら思わなかったことに思い至り、返す言葉が無かった。紙縒は、流産した子供の供養塔だったのか……?
則道の読経が、紙縒で作ったタペストリーが張り巡らされた本堂に響いていく。正面に祀った二基の位牌。一つはウメさんの「霊法妙徹大姉」。もう一つは「玄泡水子夭位」。ジョウブツとはホドケルことなのだそうだ。「霊法妙徹大姉」と「玄泡水子夭位」の成仏を念ずる二人の前で紙縒の群が震えるように揺れ出す。そして、極彩色の蝶が無数に飛び立つように紙縒のシートがふわりと浮きあがった。縒られた紙たちは香雲の消えた中空に煌めき、無数の花になった。
「霊法妙徹大姉」と「玄泡水子夭位」、そして有縁無縁三界万霊のための回向が済むと則道と圭子は微笑んだ。二人の蟠り、様々な屈託もホドケタのであろう。真摯に死と向き合うことが生きる道につながった柔らかな光溢れる結末であった。

同時収録の『朝顔の音』は、強姦の末にできた子供を山に埋めた女が「霊おろし」を受ける話。結子の前に現れる男たちは自分の欲望を彼女にぶつけるだけだった。彼女が初めて自分で望んだと思っている垣田にも妻がいる。所詮は彼女の心の隙に付け入って来ただけの男だ。彼女の苦境に手を差し延べる気が無いから、子どもの話を聞いても心を動かされることなく、いつも通りの優しい笑顔でいられる。一人のアパートに帰り、垣田から種を貰って育てた朝顔の蔓を泣きながら引きちぎるしかない結子には何の救いも無い。『中陰の花』』と同じ、子供を失った女の話であるが、こちらはひたすら陰鬱だった。
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ラッキョウと梅酒

2015-06-23 06:33:40 | 日記

友人に触発されて、我が家でもラッキョウと梅酒をつけてみました。
ラッキョウは目にしみますが、上下を切り落として、皮を剥くという単純作業が楽しいです。
梅は煮沸消毒してから、お尻の黒いのを外し、フォークで穴を開け、漬け込むという単純作業がやはり楽しいです。黙々と作業に没頭出来るのが良いですね。そういう仕事に就きたいものです。人間はもうしんどい…。
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