マグロチャンピオンの料理道場

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料理長が自宅で作る「簡単つまみ」(30)豆腐皮(ドウフピー)を使ったあっさり味の五目炒め。

2011年10月30日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今回は「豆腐皮」を使った料理を紹介しようと思う。

実はこの「豆腐皮」という名前が「湯葉」(豆腐皮)と同じ呼び名というのがとても気になって、店の女性スタッフの何人かに聞いてみたのだが、「豆腐皮」でいいという。

でも、どう見てもこの豆腐シートと湯葉はまったくの別物なので、以前、中華料理の店で働いていた調理スタッフに聞いたところ、この豆腐シートは「厚白叶」(ホウ ベイ イエ)と呼ぶのだそうだ。

早速、インターネットで中国の検索サイト「百度」を検索してみたところ、火鍋のお店の具材としてこの豆腐シートが載っていたので「厚白叶」(ホウ バイ イエ)というのは間違いないようだ。

中国の場合には同じ物でも地方によっては別の呼び名になることもあり、また、豆腐を使った皮状の物はすべて「豆腐皮」で通ってしまうこともある。

そもそも、この「豆腐皮」という呼び名が本当に正しいのかどうかが気になって「百度」をもう少し調べてみると、薄いシート状の湯葉は「腐皮」(フーピー )と呼ばれ、棒状の湯葉は「腐竹」(フーチュー)と呼ぶそうだ。

そして、この豆腐シートが「厚白叶」(ホウ ベイ イエ)と呼ぶ。

結局、どれにもちゃんとした呼び名があるのだが、うちの店の女性スタッフのように若い子には、豆腐を使った皮状の物はすべて「豆腐皮」なのだろう。

さて、今回は写真が多いので早速、作ってみよう。

◆「豆腐皮を使ったあっさり味の五目炒め」の作り方

1)用意する物。

写真手前の左から「無頭海老」「ボイル済みうずらの卵」「豚肉」(モモ肉薄切り)「生姜」。写真中央の左から「豆腐皮」「ニンジン」「白菜」「しめじ」。写真奥の左から「鶏ガラスープの素」「水1カップ 200ml」「オイスターソース」「醤油」「料理酒」「片栗粉」「塩」「コショー」「砂糖」。

2)作り方。

******野菜の下処理*******

①生姜をみじん切りする。


②ニンジンを4㎝の拍子切りにする。


③しめじの石づきを切り取る。


④白菜をそぎ切りにする。


⑤豆腐皮を幅1.5㎝、長さ4㎝に切る。


*******海老の下処理*******

⑥海老をきれいに洗い背ワタを取る。


⑦海老に小さじ2の酒を振る。


⑧海老に塩を少量振る。


⑨片栗粉を薄くまぶす。


*******豚肉の下処理*******

⑩豚肉に酒を振る。


⑪豚肉に醤油を振る。


⑫豚肉に片栗粉を薄くまぶす。


*******他に準備しておく物*******

⑬水1カップに鶏ガラスープの素を入れて混ぜておく。(あまり濃い味にしないように注意しよう)


⑭水の中に片栗粉を加えて、「水溶き片栗粉」を作っておく。

*******下調理*******

①フライパンを中火に掛けてサラダ油大さじ1を敷く。


②豚肉と海老を入れて表面を焼く。(この時点では中心まで火を通さない)


③豚肉と海老を皿などに取り出しておく。


④鍋に湯を沸かし「豆腐皮」を入れて2分程茹でる。


⑤ニンジンを加える。


⑥うずらの卵を加える。


⑦ザルに上げておく。(ニンジンを加えて、直ぐにうずらの卵を加えたら、すばやくザルに上げる)


*******本調理*******

①フライパンを中火に掛けてサラダ油大さじ2を入れる。


②生姜のみじん切りを加える。


③白菜を加える。


④シメジを加える。


⑤豆腐皮とニンジンとうずらの卵を加える。


⑥酒を大さじ1加える。


⑦鶏ガラスープをまず150ml加え、後でスープが足りなければ残りを入れる。


⑧醤油を小さじ2加える。


⑨オイスターソースを小さじ2加える。


⑩豚肉と海老を入加える。


⑪塩で味を整える。


⑫コショーを振る。


⑬水溶き片栗粉でとろみをつける。


⑭皿に盛る。


⑮出来上がり。


さて、今回は「豆腐皮」(正式名は厚白叶ホウ バイ イエ)を使って、味付けはさっぱり味にしたが、オイスターソースを入れ過ぎると味が濃くなって美味しくないので少しずつ味をみながら加えよう。

次回もこの「豆腐皮」を使った料理を作ろうと思うが、味付けは「さっぱり味」の逆で「四川風のピリカ辛味」にしてみよう。