マグロチャンピオンの料理道場

人気バラエティー番組、TVチャンピオンの「マグロ料理人選手権」優勝者が、本格料理を分かりやすく教えるブログ。

料理長が自宅で作る「簡単おつまみ」(29)ラムチョップの香草チーズ焼き

2011年10月29日 | 料理長が自宅で作る簡単おつまみ
今日の上海は朝から冷え込み、いよいよ本格的な冬のおとずれを感じる。

昨夜はアパートに帰ってから、冬物の衣料が入っている箱を開けて衣替えの準備をしたが、お店の方もこれからの季節は鍋が多く出るだろう。

さて、今回はワインに合う「ラムチョップの香草チーズ焼き」を作ってみよう。

「ラムチョップ」は上海のカルフールで売っているので、カルフールに行くと何パックか買ってきてアパートの冷凍庫に保存してあるが、塩を振って焼いてからわさび醤油で食べても旨いし、柚子コショーを付けて食べるのもいい。

また、クミンシードと塩を振ってから焼いて食べるのもいいが、今回は「ケチャップ」と「マスタード」と「トンカツソース」(中濃ソースでもいい)を同量ずつ混ぜたソースをラムチョップに塗ってから、香草とパルメザンチーズを混ぜたパン粉をまぶしてから少量のオリーブオイルを振ってオーブントースターでこんがりと焼くことにした。

自分が子供の頃には日本ではあまりラム肉を食べる習慣がなかったが、母親が大妻という学校の家政科を出ていることもあり、当時では変わった料理をよく作ってくれた。

ラム肉も母親がよく使っていた食材だったが、今と違い、昔のラム肉はもっとクセのある臭いがしたが、ケチャップと中濃ソースを混ぜ合わせたソースの味が、独特のラム肉の香りをうまくマスキングしていたと思う。

子供が食べるので「マスタード」は加えなかったのだと思うが、今回はマスタードも加えたソースにしよう。

ちょっと甘めの味だが、ラムチョップに合うと思うし、パン粉に加えた「パルメザンチーズ」がコクのある味にしてくれて、ワインに合うとっておきの「おつまみ」だ。

それでは早速、作ってみよう。

1)用意する物。

写真手前の左から「ラムチョップ」「生パン粉」「ニンニク」「パセリ」。写真奥の左から「オリーブオイル」「トンカツソース」「マスタード」「トマトケチャップ」「パルメザンチーズ」「イタリアンハーブミックス」「塩」

2)作り方。
①ニンニクを細かくみじん切りにする。


②パセリをみじん切りにする。


③パン粉に「イタリアンバーブミックス」を加える。


④パン粉に「パルメザンチーズ」を加える。


⑤パン粉に「ニンニクのみじん切り」を加えてよく混ぜる。


⑥「トマトケチャップ」「マスタード」「トンカツソース」(中濃ソースでもいい)を大さじ1ずつ加えてよく混ぜ合わせる。


⑦フライパンを火に掛け、大さじ1のオリーブオイルを入れる。


⑧ラムチョップを入れて焼く。


⑨塩を軽く振る。


⑩両面をキツネ色にこんがり焼いて余分な油を抜く。


⑪焼き上がったラムチョップをフライパンから取り出してまな板の上に並べソースを塗る。(両面)


⑫混ぜ合わせたパン粉をまぶす(両面)


⑬パン粉の表面に軽くオリーブオイルを塗って、オーブントースターで両面を焼く。


⑭焼き上がったらオーブントースターから取り出す。


⑮皿に盛りパセリのみじん切りを散らし、お好みでレモンを添えて出来上がり。


さて、今回は香草として「イタリアンハーブミックス」という粉末の「バジル」「オレガノ」「セージ」などを組み合わせたものを使ったが、パセリは生をみじん切りにして最後に散らして色取りをよくした。

さっとレモンを振って、骨のところを手で摘まんでむしゃぶるように食べればいいだろう。

次回は日本ではあまりお目にかからない「豆腐皮」(ドウフピー)という食材を使った料理の話をしよう。

豆腐の皮と書くが豆腐をシート状にして天日で少し乾かしたものでしっとりしている。

中国には別に「豆腐皮」と同じ名前で日本の湯葉を厚くしたような湯葉もあるが、どちらも豆腐皮と呼ぶようだ。

この豆腐皮は炒め物にもいいし、煮物や鍋に入れてもとっても美味しい。

なぜ、日本の豆腐屋にこれが無いのか不思議なぐらいだ。

(下が「豆腐皮」の写真。)