今日のフォト。 翌日（１月２３日）は、いいお天気になりました。
劇団九州男１月公演、浅草木馬館１月２３日昼の部。
この日は、お芝居と舞踊の２部構成。
第１部お芝居、「激突」
「激突」は大好きなお芝居で、良太郎座長と恋川純弥さんのコンビで
過去に２回観劇しています。 今回、木馬館では私は３回目。
２０１５年１月１５日、浪速クラブ。
２０１７年１月２４日、羅い舞座京橋劇場。
一宿一飯の恩義、義理人情。
本来の大衆演劇とは、違う異色の物語。
極悪非道の「悪の魂」のような男が主人公。
過去のお芝居では、「ライ」という名前で登場したが
今回は、種子島大作とした。
舞台セットも、木馬館なりの趣向を凝らしたもの。
ラストの演出も、種子島大作と文字を入れて
かつての「激突」では、見たことのない懲り方だった。
伊勢屋の主人（伸吾）が、あんまを頼むところから始まる。
主人が眠ってしまった隙に悪事を働き、気付かれた種子島大作は
主人を殺してしまう。
さて、種子島大作は、島を抜け出して来た
舞台には、船の正面がセットされていた。
種子島大作の顔は見えねど声が聞こえる。
島を抜けて来たのは、お前とケリをつけるためだ。
待っていろ、大岡越前。
世情を騒がす極悪人、種子島大作。
大岡越前（杉九州男）は、必ず召し捕ってみせる・・・と言い切った。
北町奉行の役人（一文字純）とのやり取りで、２１日の間に
捕えることが出来ない時は、切腹すると断言した。
大岡越前は同心の吉田三五郎（恋川純弥）に、種子島大作を捕えよと頼んだ。
けれどなかなか捕まえることができず、期限の日にちが迫ってきた。
ある日、吉田三五郎は、ようやく種子島大作を見つけた。
種子島大作一人に、役人が群がる。
斬って、斬って、斬りまくる。
激しい立ち回り。 舞台が小さく感じる。
最後は、種子島大作（良太郎）と、吉田三五郎（恋川純弥）との一騎打ち。
どれくらいの時間、立ち回りが続いただろうか。
観客は両手を合わせて、固唾（かたず）を呑んで見守る。
瞬き（まばたき）する瞬間にも、斬られてしまうのではないかと。
目が離せない、手に汗に握る立ち回り。
次はこのお芝居の最後の見せ場、ストップモーションでの立ち回り。
ヒトコマ、ヒトコマ、見守るように２人を観る。
テンポの遅い立ち回りのコマに、激しく雪が降る。
劇場内に、三味線の音が鳴り響く。
この時、観客は、悪の種子島大作（良太郎）の味方だったのだろうか
正義の吉田三五郎（恋川純弥）の味方だったのだろうか。
エロと狂気が入り交じる、良太郎の迫真の演技。
悪役であるからこそ演じられる、究極のエロと狂気。
最後は血のりで、種子島大作の白い衣装が真っ赤に染まる。
ピストルを持った、悪玉お藤（香おり）も、投げやりで太々しく
種子島大作と組むと、極悪が増してくる。
このお芝居は、本当はとっても長いお芝居らしい。
種子島大作が、極悪になった経緯も話される。
生まれた時から目の色が違う。 それだけで人は指をさす。
親までも嫌がる。 そして悪の道へと・・・。
話し始める。
口上の時に、いつか大きな舞台で、「種子島大作」だけを時間をかけて
じっくりやってみたいと、良太郎座長は話していました。
そんな夢が、きっと叶いますように。
第２部、舞踊ショー。 劇九群舞。 ♪扇。（氷川きよし）
大和くん、お久しぶりです。 ♪紅一葉。（中 孝介）
恋川純弥さんと一緒に来られた恋川ゆうとさん。 ♪兎のコン。
純くん、２連ちゃんのおっと。 ♪おっと人生演歌だよ。（朝倉由美子）
恋川純弥さん、徳利持って。 ♪南部酒。（小金沢昇司）
香おりさん、優しさあふれる。 ♪なでしこ桜。（和楽器バンド）
劇九群舞。 ♪ナカムラ・エレキ音頭。
群舞の後、口上ご挨拶。
お芝居「激突」のことも、いろいろ。
伸吾さん、吉幾三で。 ♪春の奥津軽。（吉 幾三）
たくやくん、毛皮の打ち掛け。 ♪海賊の舟唄。（鳥羽一郎）
翔一郎くん、舞踊が上手くなったね。
くっさま、歌ってくれる。
ラスト舞踊。 ♪極楽浄土。
純弥さん、女形きれいです。 ♪また君に恋してる。（坂本冬美）
また君に恋してる 今までよりも深く
まだ君を好きになれる 心から
夜叉の面。 顔が見えなくて。
目を伏せて。 打ち掛けを脱いで。
遠くを見つめる。
着物を脱ぐと、鱗のような長襦袢。
♪龍神。
良ちゃん、もうカッコ良すぎでしょ。
真っ白で、フワフワで。
和のウエディングドレスみたい。
♪うれし涙。（SPICY CHOCOLATE）
見えない愛情が 優しく包むよ
こんなにあたし
こんなに強く 支えられているから
１月２２日＆２３日の浅草木馬館。
お芝居も舞踊も、スペシャルの２日間でした。
遠征してよかった。 たくさんの思い出ができました。
ありがとうございました。
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