マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

追悼

2011年03月19日 | 私の想い



東日本大震災から1週間が経ちました。
亡くなられた方々の ご冥福をお祈りいたします。



ご遺族の皆さまには、心からお悔やみ申し上げます。
そして避難所でお暮らしの皆さまには、お見舞い申し上げます。






1週間、ブログをお休みしました。



被災者の心情を思うと、私のモチベーションも上がらず
ブログは自粛して、静かに祈りを捧げたいと思いました。



どんな写真をここに置いたところで、それは自己満足であって
被災者の悲しみや、絶望や、憤りを埋めることなど、微塵もできない。



それならば、私も黙して、被災者の痛みを思い、天に向かって祈ろう。
それしかできないと思っての ブログ休眠でした。



大地震、津波、余震、原発。 これでもか、これでもかと追い打ちをかける。
1週間で死者6539人、行方不明者は1万354人となった。(18日14時現在)



現場から伝わる情報に、胸がつぶれる。
無力な私に、今、何が出来るのかと、自問自答する。
変わらぬ日常を生きている自分に、罪悪感さえ覚える。



でも今日から私も、発信したいと思います。
またブログを再開させていただきます。 よろしくお願いいたします。






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原発が安全なら東京に造ればいい、という議論があった。
だが東京には原発はできず、そのリスクは遠い地域に委ねてきた。



今、暴れる原発から逃げる人々がいる。
利便を享受してきた地域が進んで受け入れよう。
まして電力不足など我慢できる。



今日も寒い朝だった。 長い1週間が過ぎた。
気が付けば、東大寺のお水取りも終わっている。
被災地にも、いずれ春が来る。



3月18日 朝日新聞・夕刊 「素粒子」より









                 









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私が、東大寺二月堂・修二会に行ったのは、3月12日。 
震災の翌日でした。



東大寺のお水取りは、毎年3月1日~3月14日まで開催されます。









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ここは、東大寺二月堂。









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これは、修二会(お水取り)に使う、篭松明です









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練行衆が篭松明を持って、二月堂へと上がってゆく。









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修二会が始まる前に、僧侶の方が、マイクでご挨拶されました。
私が過去に何度となく、この神事に参列して初めて、異例のお言葉です。



「今日、ここにお詣りくださった皆さま、震災に遭われた方々のために
どうか・・・どうか・・・お祈りしてあげてください。きっと届きます。」









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二月堂・修二会は、752年(天平勝宝4年)に、始められて以来
一度も途絶えることなく、今日まで伝えられています。



1667年に、二月堂が火災で焼け落ちた時も、三月堂で行われ
物資難から、諸々の行事が中止せざるを得なかった
太平洋戦争の戦中戦後も、続けられた。



2011年3月で、1260年=1260回目を数える。
19時28分。 まもなく境内の照明が、全て消されます。









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1本目のお松明(たいまつ)が、二月堂の舞台を駆け巡る。(撮影 三脚無し)
人々は、「天下泰平」 「万民豊楽」 「五穀豊穣」 を 願って祈りを捧げる。









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そして・・・ 一刻も早い被災地の救済を 心から祈った。









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奈良の都の春を告げる、東大寺二月堂・修二会。
お水取りが終わると、関西にも春が訪れる。



このお松明の炎に託された祈りが、被災地の皆さまに届くことを願って
今日のエントリーとさせていただきます。












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