古都に春の訪れを告げる奈良・東大寺二月堂修二会が
3月1日から本行入りしました。
「お水取り」の呼び名で親しまれているこの法会は
大仏開眼供養が営まれた752年以来
一度も途絶えたことがなく、今年で1256回目を迎えます。
年毎に選ばれた練行衆(こもりの僧)が人々に代わって
人の世の罪深さを本尊の十一面観音にわび
病気や災害を取り除いて天下泰平を祈願するものです。
午後7時
10本のお松明が二月堂(国宝)の舞台に上がり
東から西へと激しく火の粉を撒き散らしながら行くと
詰め掛けた観客から歓声があがりました。
お松明の火の粉は無病息災をもたらすと言われています。
本行は14日まで。
12日にはひときわ大きな「籠たいまつ」が登場します。
修二会の時の二月堂境内は三脚使用禁止です。
今日の写真は約2500人の観客
押し競まんじゅう状態の中で撮ったお粗末なものです。
お恥ずかしいけれど、雰囲気だけでもお楽しみください。
修二会が終わると、関西は本格的な春を迎えます。