MacTiger!

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映画評論52「ジョゼと虎と魚たち」(2004年 日本)

2006-09-15 21:39:23 | Weblog
(ストーリー)
 大学生恒夫は、祖母の押す乳母車で散歩し刃物を振り回す(!)足の不自由な女の子「ジョゼ」と出会う。祖母と二人暮らしのジョゼは、ぶっきらぼうでわがままだが、食事をつくるのは上手い。恒夫は興味半分、食事にさそわれ、だんだんとジョゼの家に通うようになる。いつしか恋愛感情がめばえるが、それが足の不自由なジョゼへの同情なのかわからないまま祖母の死をきっかけに二人は結ばれ、同棲するようになる。しかし、恒夫は二人の関係を重荷に感じるようになっていく…

DVD

(評価)☆☆☆
 妻夫木聡、池脇千鶴共演のせつないというより、生々しい恋愛映画である。池脇演じるジョゼは、男を奪うため自分のハンディキャップを利用する。すなわち同情心で男を縛り付けようとするのである。けっして意思がつよいわけでもない、そこそこもてる今風の若い男を妻夫木が好演している。妻夫木が最後泣き崩れる情けなさ、また逆にジョゼから男を奪い取る上野樹里(「スウィングガールズ」「亀は意外と早く泳ぐ」)のしたたかさ。ちかごろはやりの純愛ものではなく生々しい恋愛ドラマというのはこの意味である。
 ぶっきらぼうなジョゼを演じる池脇の大阪弁のひねた感じ、裸もみせる大胆さにはちょっと驚き。最近の恋愛映画ドラマに飽きた方にはお勧め。

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