予想通り、安保法制が成立し、TPPも大筋合意となった。のど元過ぎれば熱さを忘れる国民性の結果は、本日のネット世論調査で内閣支持率が50%となったことからもわかる。不満はあっても、他に選択できる政党がないという諦念が支配する空気が大半をしめているのであろう。
イデオロギー対立より、現実の政策論争が重要であるとすると、二大保守政党はありえず(おなじ政策になるので)、結局自民党一党とその協力野党(自 . . . 本文を読む
集団的自衛権の解釈について その1 類型的考察
※本稿は昨年、つまり安倍政権の集団的自衛権容認の閣議決定前の時点での執筆したものである。具体例が当時のもので現在の議論と多少ずれがある。なお、今から本稿は、振り返ると個別的自衛権の拡張論であり、今日の維新の党や民主党の一部の考えに近いが、この考えの問題点については、特に政権及び与党からの国際法上の集団的自衛権の解釈と整合しないとの批判については、次 . . . 本文を読む
ほぼ予想通り、与党の単独可決で安保法制が衆院を通過した。60日間ルールも射程にいれると、成立は時間の問題であろう。
安保法制のいう「存立危機事態」の不明確性が指摘されるが、あえて不明確にしているとの意見もある。不明確のほうが抑止力としてよいとか、政府の自由裁量を広げるとかの指摘である。ただ、具体的な安倍総理のいままでの発言を総合すると、ようは、一国だけでは安全は守れないというのは、集団的自衛権に . . . 本文を読む
体調が悪い。持病の再発で耳が難聴状態です。慢性頭痛と睡眠障害がじわじわと体に来てますね。明日、病院に行って来ます。
あちこちがたが来ているので、今年は健康に注意したいです。
ところで、安倍政権は、去年の集団的自衛権容認の閣議に基づき、日米安保新ガイドラインに沿う新安保法制を国会に提案している。しかし、周知のとおり、憲法学者3名の違憲の意見により、審理は難航している。自民党及び政権サイドは、最終判 . . . 本文を読む
2015年にはいってから、イスラム過激派によるフランスでのテロ事件の発生が国際的に衝撃を与えて、まもなく、安部総理が中東訪問し、イスラム国に対向する周辺国家に人道的援助として2億ドル援助するとの表明に対して、過激派集団「イスラム国」が日本人2名を人質に日本政府に対して2億ドルの身代金を要求した。
イスラム過激派からすると、絶妙のタイミングでの政治的プロパガンダとして、彼らのいう「十字軍」に対するカ . . . 本文を読む
周知のとおり、安倍政権は、9月から10月のGDPがマイナスであったことから、消費税増税を先送りにして、衆議院を解散した。アベノミクスの是非を問うという建前であるが、安定政権の維持のための解散という意図は明らかである。
他方、野党は、大義がない解散、アベノミクスは失敗だとの主張を大きくするが、第三極の瓦解、民主党の党勢の減少など弱体化は著しい。
よって、選択の受け皿が乏しい以上、選挙は、反自民、アベ . . . 本文を読む
先日の安倍内閣の集団的自衛権容認の閣議決定の後、これに呼応するかのように北東アジアの情勢が動いている。
まずは、日本と北朝鮮間において、拉致問題に関する協議が進行し、北朝鮮側の拉致被害者調査の実施と引き換えに日本の北朝鮮に対する制裁の一部解除が表明され、さっそく一部の解除が決定された。ここ数日の動きは、急な感じを受けるが、水面下での日朝間でのすり合わせが行われていたことがうかがえる。アメリカはこの . . . 本文を読む
安倍政権は、いよいよ集団的自衛権に関する憲法解釈変更に一歩進みはじめた。
この流れは、憲法9条改正→改正手続きの改正→解釈変更+限定容認論と世論の様子をみながら、もっとも確実かつ容易な、あるいは安易な手段で目的を達成しようとするものであることは明白である。
集団的自衛権というのは、自衛権と名称がついても、個別的自衛権とは性質を異にしている。国連憲章は、これを国家の固有の権利として認めるが、その趣 . . . 本文を読む
ソニーが業績不振からPC事業であるバイオを売却するという。Windows95以降、90年台から00年台にかけて、PCブームの中、おしゃれでクールなイメージをもったシリーズだっただけに、ソニーの没落とともにPCブームの完全な凋落、つまりPCは売れないと時代がかたまった感がある。すでにIBMがシンクパッドのPCブランドを売却して久しいし、日立も数年前に撤退している。国内メーカーで頑張っているのは、富士 . . . 本文を読む
都知事選が、細川元首相の出馬により、脱原発論争が争点化されている。
マスコミは、読売、日経、産経が脱原発に否定的であり、朝日、毎日が肯定的だ。
安倍政権は、脱原発勢力が台頭することに警戒をもっており、細川、ひいては小泉元首相の影響力に対する封じ込めに力を注いでいる。
脱原発が都知事選の争点としてふさわしくないとの論調はマスコミ報道、ネットニュースでも多いが、まず、現政権がなぜ原発を重視しているのか . . . 本文を読む
昨年、政治経済の分野では、アベノミクスといわれる金融緩和政策が実施され、円安、物価上昇が図られた。景気回復が劇的になされたわけではないが、見た目上の期待値からの効果はみてとれる。消費増税の影響と、公共投資にみられる成長戦略がどういう作用をもたらすか。効果があるにせよ、短期的には賃上げや国民生活の向上はすぐにはのぞめないであろう。今後とも景気回復については、まだまだ見守る必要がある。
いま、政治経 . . . 本文を読む
中国の防空識別圏問題で、日中米の対立関係がより助長されている。
中国の防空識別圏設定宣言からすぐ、アメリカが無通行でB52を識別圏内に飛行させ、これを認めない意思を明確にしている。
日本も同様に中国に対する抗議と拒否を明確化している。
が、上記アメリカ軍機の飛行は日本に事前通告はなく、民間機の飛行計画の中国への提出を容認している。
日本は、民間機の飛行計画を中国に提出しないよう通告したばかりだった . . . 本文を読む
久々のブログです。
ここ数日の冷え込みから、体調をくずし、本日、寝込んでました。夏から秋への以降が感じられないまま、冬に突入です。秋はどこにいったのでしょうか。
台風の異常発生は、海面上昇、地球温暖化の一環らしいが、確実に地球規模での天候変化が起きつつあることは、ここ数年の気象で実感できる。
近代以降、自然の克服を科学技術で克服する、つまり「自然の征服」が行われてきたが、結果は、「自然の復讐」を受 . . . 本文を読む
参議院選は、予想通り、自公の勝利で終わり、ねじれ国会は解消された。維新の会、みんなの党はのびきらず、とくに前者は、求心力も発信力も失ってしまった感じだ。みんなの党、少数党と化した民主党では内輪もめ状態。社民党は存続すらあやうい。野党は共産党のみ的な状態である。
もちろん、これも小選挙区制のマジックだ。投票率の低さと無党派層の消極的自民党支持=景気対策への期待が生み出した状況である。
注意すべきは、 . . . 本文を読む
先週の都議選で、自民党公明党が圧勝し、民主党が第4党まで転落。日本維新の会も橋下市長の慰安婦発言の打撃から、惨敗。
他の野党もさんざんな結果であったが、なぜが、共産党は躍進。投票率の低さから組織票優位の結果からであろう。
無党派層、反自民の受け皿のなさは深刻であるが、参議院選も同様の結果になるであろうことは十分予測できる。
自民党安倍政権もアベノミクス頼みであり、これが失敗するとのみなみ支持率はさ . . . 本文を読む