MacTiger!

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映画評論128「チェンジリング」(2008年 アメリカ)

2010-01-01 22:01:33 | Weblog
(ストーリー)
1928年のアメリカ、ロサンゼルス。行方不明になった息子の捜索に必死の母親クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)のもとに警察から息子が見つかったとの連絡がはいる。しかし、戻ってきたのは息子とは別人の男の子。クリスティンは警察に別人であることと息子の再捜索を警察に要請するが、警察はとりあわず、ミスをかくすため、クリスティンを精神病院に隔離してしまう。警察の不正を追及する牧師たちの抗議運動の中、連続殺人事件に行方不明の子どもたちが巻き込まれていた事実が発覚し、事態は急展開に…

DVD

(評価)☆☆☆
実際にあったコリンズ事件をベースにクリント・イーストウッド監督が描く社会派サスペンス映画。当時のロサンゼルス警察の不正体質、えん罪以上におそろしい精神病院での隔離等、思わず見てる方も義憤にかられます。他方、少年連続殺人事件の真相が同時並行で明らかに。アンジェリーナの感情をおさえた演技と表情がかえって母親の愛、執念、そして希望を表現していく。決してハッピーエンドではないが、さまざまな問題。そして正義をまもるべき警察への弾劾とともに犯人逮捕は警察が行って警察による正義に頼らざるを得ない現実。死刑の現実。報われない被害者家族の心情。様々な視点、そこから何をメッセージとして受け止めるか。がつんと考えさせる映画である。

予告編


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