集団的自衛権の解釈について その1 類型的考察
※本稿は昨年、つまり安倍政権の集団的自衛権容認の閣議決定前の時点での執筆したものである。具体例が当時のもので現在の議論と多少ずれがある。なお、今から本稿は、振り返ると個別的自衛権の拡張論であり、今日の維新の党や民主党の一部の考えに近いが、この考えの問題点については、特に政権及び与党からの国際法上の集団的自衛権の解釈と整合しないとの批判については、次 . . . 本文を読む
ほぼ予想通り、与党の単独可決で安保法制が衆院を通過した。60日間ルールも射程にいれると、成立は時間の問題であろう。
安保法制のいう「存立危機事態」の不明確性が指摘されるが、あえて不明確にしているとの意見もある。不明確のほうが抑止力としてよいとか、政府の自由裁量を広げるとかの指摘である。ただ、具体的な安倍総理のいままでの発言を総合すると、ようは、一国だけでは安全は守れないというのは、集団的自衛権に . . . 本文を読む