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幻の高級魚クエを“真水”で速成養殖

2009-01-04 05:30:04 | 地方新聞

 

             好適環境水で養殖され、順調に成育しているクエ=岡山市

最近の大学は社会でも実用できる研究をするところが多くなり嬉しいですね。この岡山理科大学専門学校のアクアリウム学科研究チームが、真水で海水魚で“幻の高級魚”と言われるクエの養殖実験を始めた様です。この魚は、海面養殖出来るまでには3年かかるそうですが・・この岡山理科大学専門学校のアクアリウム学科研究チームの研究成果では、真水でも海水より成長が早く、しかも魚病が発生しにくい性質をもつとの事で、この方法だと1年半で出荷サイズに育てる事が可能という事で、その結果に水産業界が大きな関心が期待を寄せているそうです。

この岡山理科大の研究チームでは、平成18年にカリウムやナトリウムなどの成分を河川水や地下水に加えるだけで、海水魚を飼育できる好適環境水を開発下との事です。これまでにヒラメやトラフグなどの高級魚の人口養殖が海水に比べ約2倍の早さで成魚にまで育てる淡水化養殖に成功ししております

 クエ養殖には、水の浄化や水質調整ができる閉鎖循環式水槽を活用するのだそうです。去年10月、香川県の魚の種苗生産業者からクエの稚魚を譲り受けて、好適環境水が入った水槽(水温25度)に50匹を放ったそうです。現在体長は約15センチで、生存率は100%であり大いに期待できそうです。一方で海面養殖との成長率や発病率などを比較しているようです。さらに研究チームでは来年、これまで淡水化養殖に成功した高級魚を大量育成する実用化研究に移行しているようです。そうなると同大学キャンパス近くの山中には複数の数百トンレベルの巨大水槽を設けられ、商業化に向けた「森育ちの魚」が安定供給出来るとの事で、これは魚養殖の革命のように感じます。

同大学の山本俊政学科長は「山村を漁村に変身させる試みであり、山での高級魚養殖の商業化が実現すれば山村の振興に役立ち、将来の食糧危機を防ぐことにもつながる」と話してます。好適環境水を利用して、さまざまな魚の養殖に挑戦する研究チームの成功を祈ります。山本俊政学科長の夢は「宇宙ステーション内での魚養殖への応用」する事だとの事で壮大な夢の計画のようで、わくわくします。

 



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