町作り研究会(容子の部屋-別室)

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新鮮力〟岩手の産直 100億円 6年で売上高2倍

2009-01-22 23:06:13 | 地方新聞

 

 

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最近は地方の経済環境が益々困難になっていますが・・どっこいそれらの困難を生産者の工夫で素晴らしい成果を挙げている岩手県岩手町という県北部町が在ります。この岩手町には 「道の駅 石神の丘」と言う生産者の産直売り場が素晴らしい成果を挙げているそうです。「高原野菜の品質には絶対の自信がある。町のアンテナショップとして全国にアピールしているのも、産直の大事な役割」と考えて、2年前からネット販売も始めたとの事です。そしたら“お得意さん”も増えて、現在では電話も含めて首都圏などから1日10件程度の注文が入るようになったとの事です。

ここ「石神の丘」では農家の朝採り野菜などの産地直売場が活気にあふれているそうで、作り手の顔が見える「新鮮」「低価格」「安心・安全」が今では人気の的との事です。驚く事に岩手県では、平成19年度の総売上高(214施設)が6年前の2倍の約101億円と100億円を突破(したそうです(県調査公表)そのためこの辺の人に中には新ビジネスへの機運が高まっているとの事です。


    産直やさいおまかせセット

 岩手県農林水産部では、「岩手県は多くは人口が減っているのに売上高は伸長しているそうで・・現在では地元客や観光客向けだけでなく、新市場開拓に力を入れる産直も増えているそうです。嬉しいですね・

しかし・・良い事ばかりではなく、消費者の選択眼も厳しいために、4年間で約40施設が廃業したそうです。でもこの地域の人の偉いのはここでくじけず、それならもっと野菜に詳しい人を養成して、今では野菜ソムリエも誕生し、野菜と果実のオリジナル・ジェラートを提供(盛岡市の「サンフレッシュ・都南」)、「焼きプリン大福」を大ヒット(花巻市の「案山子(かかし)」)させるなど、産直側も“オンリーワン”の魅力アップに奮闘しているようです。

現在では、売り場の映像や売り上げ状況を農家にネット配信する業者も生まれて・・そのため消費者から「○○さんの野菜」と指名で買う客も多いそうで、人気農家は1日4、5回も野菜を納入する忙しさだといいます。この産直でも生産者同士が競争しているとの事で、それが一層生産者を活気図貸せているのかも知れません。

このような産直の状況を見て流通大手も動き出したとの事です。昨年4月に盛岡市郊外に開店した「イオンスーパーセンター盛岡渋民店」内の産直テナント「恵一握(めぐみいちあく)」は、売り場面積約330平方メートルもある広々した店内には周辺の農作物や三陸の魚介類を集めて、市中心部から買い物に来る客も多いとの事です。

 石神の丘社では、地域密着を重視して活動しているようです。「現在県外から視察に来る関係者も多い」そうです。このように地方でも生産者の努力と失敗を糧にこのように産直店がスーパーと競争しうる地方のにぎわい作りに励んでいるようです。そして産直にかける期待はますます高まっていると聞きました。