昨日書いたことを実行。
ボクが対談集『セッション』(綾辻行人 著)を手に取ったのは、それが100円コーナーにあったからでした。
いや、100円コーナーというのはもう、間違った表現でしかないでしょう。
実際には105円ですし、表示もそうなっていますしね。
で、105円コーナーというのが有難いもので、ボクのような貧乏人でも本が買えるわけなんですね。
さらに、最近では105円の文庫5冊で300円とか、10冊で500円とかいうセールもあります。
これって一見お得なんですが、そもそも自分の欲しい本が都合よく5冊とか10冊見つかるわけがないじゃないですか。
そうすると、足りない分、あまり欲しくない作品も一緒に買ってしまう。
10冊のセールなら、ひどいときには半分の5冊がいらない本だったりするんですよね。
そうなると、欲しい本=5冊、セール価格=500円で、結局、得になっていない。
得したつもりが、本当に「つもり」になってしまうわけです。
そのことに、買った後で気づいたときの、あの悔しさといったら他にありません。
乙一氏の小説を読んだときのように「ダマサレタ!」と叫ぶしかないのです。
というか、ボクは馬鹿です。
…………話がそれました。
昨日、『セッション』を読み返してみた結果、ボクが素敵だなと思ったのは「アーティスト・ドミノ倒し理論」というものでした。
綾辻先生と山口雅也先生の対談で、最初に話した話題がそれでした。
どういう理論かというと。
まず子供のときに漫画にハマって、自分でも書いてみる。
次に音楽とか芸術にハマって、しかしそれらに挫折する。
結局、最後にこうしてミステリ作家になってしまった。
という、山口先生ご自身の体験がまずあり、他の作家はどうなのかというのを調べると、みんな似たり寄ったりだった。
山口先生が現役のミステリ作家諸氏に直接問いただした結果、多くの作家がその理論に当てはまったのだそうです。
子供のころ夢見たものはことごとく挫折し、ドミノ倒し的に作家になってしまう。
だから、「アーティスト・ドミノ倒し理論」。
対談相手の綾辻先生も、かなり当てはまっており、ますます信憑性を増しました。
そうなんです。
夢やぶれて作家あり、なのです。
しかし、実際に作家をやっている人の中には「だったら私らは吹き溜まりですか」と抗議する人もいたそうです。
当然、そう思いますよね。
でもですよ。
ボクのような、作家を目指している人にとっては、ものすごく素敵な理論だと思いませんか。
ここでボクの話をしますと。
小学生のころ、ポケモンを描いていました。後に『るろうに剣心』も描き、漫画家を目指し始めました。
中学生のころ、漫画研究部に入りました。しかし、部長や先輩の画力に負けて、ふてくされました。結局、漫画を1作品も完成させずに中学校生活は終わりました。
中学後半、音楽にハマりました。音楽番組はほとんど欠かさず見ていました。まさにそのとき、ボクは音楽業界通でした。
昔から歌うことが好きだったので、歌手になろうかと思いました。テレビの前でひたすら歌っていました。
しかし、音域が非常にせまいことと、人前が苦手だということでほぼ断念しました。
そして現在、小説にハマって、実際に小説を書いています。
どうですか。見事にドミノ倒しでしょう。
理論上、ボクはこのまま行くと、作家になれる可能性大。
希望がもてます。夢がふくらみます。
なんて素晴らしい理論なんでしょうか。
吹き溜まりで結構。作家になれるなんて、最高じゃないですか。
村上龍先生の『13歳のハローワーク』にも書いてありましたが、やっぱり作家というのは最終選択肢のようです。
つまり、作家を目指すということは、最後の賭けに出る、ということなんですね。
…………それで駄目だったら、どうするのでしょうか。
というわけで、専業ではなく副業にすることをひどくお勧めします。
ボクが対談集『セッション』(綾辻行人 著)を手に取ったのは、それが100円コーナーにあったからでした。
いや、100円コーナーというのはもう、間違った表現でしかないでしょう。
実際には105円ですし、表示もそうなっていますしね。
で、105円コーナーというのが有難いもので、ボクのような貧乏人でも本が買えるわけなんですね。
さらに、最近では105円の文庫5冊で300円とか、10冊で500円とかいうセールもあります。
これって一見お得なんですが、そもそも自分の欲しい本が都合よく5冊とか10冊見つかるわけがないじゃないですか。
そうすると、足りない分、あまり欲しくない作品も一緒に買ってしまう。
10冊のセールなら、ひどいときには半分の5冊がいらない本だったりするんですよね。
そうなると、欲しい本=5冊、セール価格=500円で、結局、得になっていない。
得したつもりが、本当に「つもり」になってしまうわけです。
そのことに、買った後で気づいたときの、あの悔しさといったら他にありません。
乙一氏の小説を読んだときのように「ダマサレタ!」と叫ぶしかないのです。
というか、ボクは馬鹿です。
…………話がそれました。
昨日、『セッション』を読み返してみた結果、ボクが素敵だなと思ったのは「アーティスト・ドミノ倒し理論」というものでした。
綾辻先生と山口雅也先生の対談で、最初に話した話題がそれでした。
どういう理論かというと。
まず子供のときに漫画にハマって、自分でも書いてみる。
次に音楽とか芸術にハマって、しかしそれらに挫折する。
結局、最後にこうしてミステリ作家になってしまった。
という、山口先生ご自身の体験がまずあり、他の作家はどうなのかというのを調べると、みんな似たり寄ったりだった。
山口先生が現役のミステリ作家諸氏に直接問いただした結果、多くの作家がその理論に当てはまったのだそうです。
子供のころ夢見たものはことごとく挫折し、ドミノ倒し的に作家になってしまう。
だから、「アーティスト・ドミノ倒し理論」。
対談相手の綾辻先生も、かなり当てはまっており、ますます信憑性を増しました。
そうなんです。
夢やぶれて作家あり、なのです。
しかし、実際に作家をやっている人の中には「だったら私らは吹き溜まりですか」と抗議する人もいたそうです。
当然、そう思いますよね。
でもですよ。
ボクのような、作家を目指している人にとっては、ものすごく素敵な理論だと思いませんか。
ここでボクの話をしますと。
小学生のころ、ポケモンを描いていました。後に『るろうに剣心』も描き、漫画家を目指し始めました。
中学生のころ、漫画研究部に入りました。しかし、部長や先輩の画力に負けて、ふてくされました。結局、漫画を1作品も完成させずに中学校生活は終わりました。
中学後半、音楽にハマりました。音楽番組はほとんど欠かさず見ていました。まさにそのとき、ボクは音楽業界通でした。
昔から歌うことが好きだったので、歌手になろうかと思いました。テレビの前でひたすら歌っていました。
しかし、音域が非常にせまいことと、人前が苦手だということでほぼ断念しました。
そして現在、小説にハマって、実際に小説を書いています。
どうですか。見事にドミノ倒しでしょう。
理論上、ボクはこのまま行くと、作家になれる可能性大。
希望がもてます。夢がふくらみます。
なんて素晴らしい理論なんでしょうか。
吹き溜まりで結構。作家になれるなんて、最高じゃないですか。
村上龍先生の『13歳のハローワーク』にも書いてありましたが、やっぱり作家というのは最終選択肢のようです。
つまり、作家を目指すということは、最後の賭けに出る、ということなんですね。
…………それで駄目だったら、どうするのでしょうか。
というわけで、専業ではなく副業にすることをひどくお勧めします。
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