暇人に見て欲しいBLOG

別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

嘘日記 6月14日

2005年06月14日 15時31分50秒 | 日記系
 昨日書いたことを実行。

 ボクが対談集『セッション』(綾辻行人 著)を手に取ったのは、それが100円コーナーにあったからでした。
 いや、100円コーナーというのはもう、間違った表現でしかないでしょう。
 実際には105円ですし、表示もそうなっていますしね。
 で、105円コーナーというのが有難いもので、ボクのような貧乏人でも本が買えるわけなんですね。
 さらに、最近では105円の文庫5冊で300円とか、10冊で500円とかいうセールもあります。
 これって一見お得なんですが、そもそも自分の欲しい本が都合よく5冊とか10冊見つかるわけがないじゃないですか。
 そうすると、足りない分、あまり欲しくない作品も一緒に買ってしまう。
 10冊のセールなら、ひどいときには半分の5冊がいらない本だったりするんですよね。
 そうなると、欲しい本=5冊、セール価格=500円で、結局、得になっていない。
 得したつもりが、本当に「つもり」になってしまうわけです。
 そのことに、買った後で気づいたときの、あの悔しさといったら他にありません。
 乙一氏の小説を読んだときのように「ダマサレタ!」と叫ぶしかないのです。
 というか、ボクは馬鹿です。
 …………話がそれました。
 昨日、『セッション』を読み返してみた結果、ボクが素敵だなと思ったのは「アーティスト・ドミノ倒し理論」というものでした。
 綾辻先生と山口雅也先生の対談で、最初に話した話題がそれでした。
 どういう理論かというと。
 まず子供のときに漫画にハマって、自分でも書いてみる。
 次に音楽とか芸術にハマって、しかしそれらに挫折する。
 結局、最後にこうしてミステリ作家になってしまった。
 という、山口先生ご自身の体験がまずあり、他の作家はどうなのかというのを調べると、みんな似たり寄ったりだった。
 山口先生が現役のミステリ作家諸氏に直接問いただした結果、多くの作家がその理論に当てはまったのだそうです。
 子供のころ夢見たものはことごとく挫折し、ドミノ倒し的に作家になってしまう。
 だから、「アーティスト・ドミノ倒し理論」。
 対談相手の綾辻先生も、かなり当てはまっており、ますます信憑性を増しました。
 そうなんです。
 夢やぶれて作家あり、なのです。
 しかし、実際に作家をやっている人の中には「だったら私らは吹き溜まりですか」と抗議する人もいたそうです。
 当然、そう思いますよね。
 でもですよ。
 ボクのような、作家を目指している人にとっては、ものすごく素敵な理論だと思いませんか。
 ここでボクの話をしますと。
 小学生のころ、ポケモンを描いていました。後に『るろうに剣心』も描き、漫画家を目指し始めました。
 中学生のころ、漫画研究部に入りました。しかし、部長や先輩の画力に負けて、ふてくされました。結局、漫画を1作品も完成させずに中学校生活は終わりました。
 中学後半、音楽にハマりました。音楽番組はほとんど欠かさず見ていました。まさにそのとき、ボクは音楽業界通でした。
 昔から歌うことが好きだったので、歌手になろうかと思いました。テレビの前でひたすら歌っていました。
 しかし、音域が非常にせまいことと、人前が苦手だということでほぼ断念しました。
 そして現在、小説にハマって、実際に小説を書いています。
 どうですか。見事にドミノ倒しでしょう。
 理論上、ボクはこのまま行くと、作家になれる可能性大。
 希望がもてます。夢がふくらみます。
 なんて素晴らしい理論なんでしょうか。
 吹き溜まりで結構。作家になれるなんて、最高じゃないですか。
 村上龍先生の『13歳のハローワーク』にも書いてありましたが、やっぱり作家というのは最終選択肢のようです。
 つまり、作家を目指すということは、最後の賭けに出る、ということなんですね。
 …………それで駄目だったら、どうするのでしょうか。
 というわけで、専業ではなく副業にすることをひどくお勧めします。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿