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別称(蔑称)、「暇人地獄」。たぶん駄文。フリマ始めました。遊戯王投資額はフルタイム給料の4年分(苦笑)。

小説「アルバイトがやってきた」第1話「嘘の少年」(その5)

2004年10月13日 10時16分34秒 | 小説系
 だが、まだ事態は結末を迎えていない。

 「で、どうする? 『1人で来い』と書かれていない以上、1人で行く必要はないけど。
 まぁ、1人で行くってのも、度胸試しにいいかもしれないけどな」
 タイチが、今度はいたずらめいたシニカルな笑みと声音で、恐い事を言い始める。
「や、やめろよ~……」
 冗談に聞こえなかったのか、将太は少し怯えて言った。
(こりゃ、いいカモだわ……)
 タイチは、気弱で、ネガティブな解釈をする将太は、イジメられて仕方ない、と判断した。
「お前、ちっとは前向きになれよ」
「え、僕が後ろ向きだって言うの?」
「まぁ、ネガティブって事だな」
「どこがだよ」
 ……どうやら、本人に自覚はないらしい。
 タイチは、困ったなぁ、と思いつつ時間もないので、
「まぁ、そのうち教えてやるよ。
 それよりどうするんだ? オレはどうでもいいけど、お前が決めろよ」
「どうすればいいと思う?」
「それくらい自分で考えてくれよ。まぁ、先生を呼べば、即解決だと思うけど」
「それでも、また狙われちゃうよ……」
 また将太の顔が怯えて歪む。
 それをネガティブって言うんだよ、とタイチは思ったが、やはり時間がないので、
「分かった分かった。オレが1人で行って、片づけてやるよ」
 最も手っ取り早い解決法を口にした。
(な、なに言ってんだよぉ?殺されちゃうよ……)
 将太は、引き止めなきゃ、と思いつつ、何故か自信満々に言い放つタイチに呆気に取られて口ごもってしまった。
 タイチは、そんな高飛車な勝利宣言をして、そのままトイレを出て行ってしまった。

 言っておくが、タイチはそんなに強くない。
 クラスの誰もが「弱い」と思っているが、弱いわけでもない。
 確かに、筋力はほとんどないが、元々運動神経が良く、幼い頃から拳法を習っているので、ケンカに負けた事はない。
 まぁ、ケンカをしたこと自体あまりないが。
 ケンカというものは、実戦経験がモノを言う。
 体格も体力も違いすぎる上に場数も桁違いとくれば、たとえタイチに戦闘の才能があったとしても勝機はない。
 ただ、幸いな事に、相手は殴る専門でナイフ等の武器は使わないから、死ぬ事はないだろう。
 ……殴り殺される以外は。

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1 コメント

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ダメだ・・・・ (作者)
2004-10-14 13:15:21
先日から、風邪をひきっぱなしで、ダウン中。



今回の投稿は、とりあえず、フロッピーにあったデータをそのままコピペしました。



当分の間、更新はないかもしれません。

まぁ、2週間くらいでしょうかね。



ではまた。
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