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リノスの歌

2020-07-28 00:05:29 | 名曲
今日夕方家に帰るとジョリベの「リノスの歌」が着いてい
ました。

アンドレ ジョリヴェ (1905年から1974年)パリ生まれ
ピアノとチェロを学び 1度は音楽家を諦め ソルボンヌ大学で 哲学を学び ました。 卒業した後に 兵役を務め 教師になり、25歳の時に 近代和声や対位法を学び シェーンベルク、ベルク、バルトーク の作品を研究しました。

エドガー ヴァレーズに師事。
1930年代、植民地博覧会や 北アフリカへの旅行を通して 異国的、 異教的 音楽に目覚めました。

調性音楽から自らを解放することを目指していました。
第二次大戦中から 調性 旋律に基づく叙情的な作風を取り入れ 戦後は 呪術的な音楽と 叙情的な音楽を統合した曲を作曲しています。

リノスの歌は 1944年 作曲。


「ギリシャの 古代文明 におにおける挽歌の変形 すなわち葬送の悲歌、叫びと踊りが交錯する哀歌である」
と冒頭に 書かれていて パリ音楽院 卒業試験の課題曲として作曲されました。

「哀歌」 「熱狂 」「舞踊」
が繰り返し 展開される構成です。

リノスはオルフェウスの兄弟で、死んだ英雄を悼む歌を奏でる神です。

英雄ヘラクレスの竪琴や 歌と学問の師でした。

竪琴をうまく弾けないで師匠に叱られたヘラクレスは、その仕返しに竪琴でリノスの頭を殴り、殺してしまいました。

葬儀の祭壇でオルフェウスが彼を悼み「リノスの歌」を歌いました。

1944年という年代を考えると 第二次大戦の 影響を考えずにはいられません。





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