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音楽の喜び フルートとともに

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抱っことスリッパ

2009-06-05 08:42:10 | 子ども

このかわいらしい花の名前は、大金鶏菊(オオキンケイギク)だそうです。鶏の金のトサカに花びらの形が似ているからだそうですが、無粋な名前に思えるのは私だけかな?

「先生、どうしたん?なんで裸足なん?」4年女子、AさんBさんがおやつの準備をする私に聴いてくれました。
「スリッパ置いといたら、どっかいったんよ。」
「フーン。」
慌しい児童会の中は、無くなったスリッパを探している時間もありません。トイレもいけない時があります。
平和に思えても、目を離した一瞬でこどもがけんかしてたり、危ないことをしていたり。広い運動場や、部屋に散らばった、てんでに遊ぶ子ども達を見るには、あまりにも人が少ないです。
おやつを用意しながら、部屋の子ども達に目を配っていたら、Aさん、Bさんが帰ってきて「先生、スリッパ。」
私の足元にスリッパを置いてくれました。
「あら、ありがとう。よくあったねぇ。」
「うん、Cくんが履いて、それから蹴っ飛ばしとった。取り返してきた」
「うーん、そうかぁ。本当にありがとうねぇ。」

1年生も、いろいろ。
「先生、だっこ。」
このDくんはルールがあれば、破ってしまいます。4月、5月。私も含めたくさんの先生達に、毎日、毎時注意されてきました。
「いいよ。でも、みんなを抱っこしていたら、先生大変だから、一日、一人、1回抱っこってことでどうかな?」
「うん、いいよ。」とたんにニコニコして両手を私の首に巻きつけてきました。
「じゃあ、抱っこ。」しばらくうれしそうに、抱きついて、
「Dくん、抱っこされて赤ちゃんみたい。」と他の子に言われても、全然平気。
ほんの一分ほど。「いい?」と言っておろすと、「もう、一回。」
「だめだよ、約束だからね。また次に来た時ね。」
「わかった、今度抱っこ。」

それから、毎回私が行くと顔をみるなり「だっこ。」私も言われたらすぐに抱っこ。
関係があるとか、ないとかはっきりはいえませんが、Dくんに関してはその後ほとんど、ルールで頭を痛めることはなくなりました。

そして、昨日初めて「抱っこ」を忘れて終わりの時間まで遊んでいました。

人って本当に優しくて、暖かくておもしろい。