今日は、地元の小学校で「音楽であそぼう!」
学校の玄関にはいったところで、「お母さん」と泣いている女の子がいました。
お母さんが、仕事にでかけるので、ふれあいで待っていなさい。と言われてきたようです。「ここは保育所ではないから」管理指導員さんも困っているようです。
「一緒にいこ」と誘うと泣きながら教室に入ってきました。
音楽室でワークの準備をしていると、友達と一緒に入ってきて、もう忘れたように一緒に遊んでいます。
今日のワークは、「おちゃらかじゃんけん」と大きな輪の「なべなべそこぬけ」であそぶと、段々楽しくなってきたみたい。
「春のお花の名前を教えてください。何があるかな?」
さくら、菜の花、チューリップ、プロッコリー、カリフラワー、大根の花、パンジー、桜草、水仙「…ちょっと待ってそれは冬の花、端のほうに書いておくね。」
「たくさん花が出たね。今日は、この中のこれ、菜の花畑に大きな月が浮かんでいると言う情景を歌った曲、みんなできいてくださいね。」
野田暉行編曲の日本のメロディーの中の「朧月夜」はEs-durが幻想的で美しいです。演奏が始まるとシーンとさっきまでの浮ついた感じがしっとりした雰囲気に。最後の音が消えるまで聴いてくれました。
「私たちは菜の花でしたが、今日みんなが演奏するのは、これ、チューリップの歌、知ってますか?」
「知ってる!知ってる!咲いた、咲いた…」と自分達で歌ってくれました。
これをメロディベルで2重奏。例によってどの音を誰がするか?
今日は「そ」の音をしたい子が1年と5年女子の二人いました。
「こういうときはどうやって決めているの?」と聴くと、3年生の女の子が「じゃんけんか、譲り合い。」
「譲り合い」と言う言葉が出たのは5年間でやっていて初めてです。実際には子ども同士で譲り合いはよくあります。
すぐに5年の女の子が「私譲る。」と譲ってくれました。1年生は喜んでいます。5年の子もそれを見て微笑んでいます。本当に子どもたちは美しいです。
校庭のチューリップ
ベルを楽しんだ後、木琴や、太鼓、音楽室の好きな楽器を使ってチューリップを合奏、練習する時間もほとんど無かったのにびっくりするほど、うまく演奏してくれました。
お片づけも全部手伝って、ベルも一つずつ袋に入れて箱に入れて、なおしてくれました。
「また、来てね。」「また来るわ。」とさようならをしました
地域のおじさんが挨拶に来てくれました。PTAをされていた時に土曜日児童会閉室になり、「子ども達をどうするんや」と地域のふれあい事業に参加され、我が子が卒業された後も残ってお世話してくださっています。こういう人を見ると本当に頭が下がります。
私は、日本のメロディーを楽譜立ての上に忘れて、夕方学校へ電話。教頭先生が部屋を開けて、とっておいてくださいました。
おかげで教頭先生にご挨拶も出来ました。
地域や、学校の連携も大切な事業です。「いつもお世話になってすみません。」と教頭先生。
「いつも、子ども達と遊べて楽しいです。ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。」
いろんな人が子ども達を支えています。感謝です