葬儀

　最近、葬儀が続いている。近所の奥さん、叔父、叔母である。今年の夏は大変暑かった。ここに来て少し涼しくなったと言うように、季節の変わり目に多い。お年寄りにとっては体調を崩し易い時期なのでしょう。
　近所の奥さんの場合、長く通院され、旦那さんが家事を回されていらした。最近の男性も捨てたものでもありませんね。私も家の中の整理整頓なら、下手な女性を負かすと言われています。
　叔父、叔母の場合は90歳を越えていますので、どちらかと言うとお目出度の部類に入ります。普段顔を会わす事の無い従兄弟達と、近況の情報交換を兼ねた親睦会と言った感じです。
　お得意様回りをしていた頃は、2週間前に挨拶したばかりの奥さんの葬儀に出たこともありました。義理を欠かさないのも仕事の内と、結構良く出ました。感謝すべき事を思い浮かべていた為か、後で喜ばれました。
　以前は「死は恐怖」でしたが、最近は「死は新生」になりつつあります。未知な経験だけに恐怖を感ずるのだけれども、不自由な肉体を脱ぎ捨てられる喜びもあるのではなかろうか？ 小田原梅干