瀬古利彦氏と聖書

　マラソンの瀬古利彦氏（日本陸連理事）に師である中村清氏は良く聖書を読んで聞かせたようです。
　「足の速い者が競争に、強い者が戦いに必ずしも勝つとはいえない。」（コヘレントの言葉9章11節）
　「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす。倒れても起こしてくれる友もない人は不幸だ。」（コヘレントの言葉4章19節）
　「あなたがたは知らないのですか。競技場で走る者は皆走るけれども、賞を受けるのは一人だけです。あなたがたも賞を得るように走りなさい。競技をする人は皆、すべてに節制します。」（コリントの信徒への手紙一9章24節）
　陸上に触れた部分を何度も読み見返すそうです。競争する者にとっても聖書は有効のようです。
　ひとりの人にもキリストが友となって、倒れても起こしてくれます。それともあなたは、政治家や学者を当てにしますか？　　　ルンド　　　　

心の健康

　「心の健康」と題して岡部弘氏（デンソー会長）が次の様に述べています。
　「米国のホワイトカラーの三分の二が精神科医の世話になっている、という記事を読んだ記憶がある。…ある調査によれば、『心の病』が（日本でも）この三年間で増加したと答える企業が60％近くもあったということである。…近年のビジネススピードが一段と速まり、競争が厳しくなってきたことが背景にあると思われる。…社員一人一人が自らのリズムで仕事のできるような状況にない。…」
　お題の私のベストセラーを見ますと、「塩狩峠　三浦綾子著」がありました。聖書、デザインの本等も出て欲しかったなあ！　読書家で知られたカール・ヒルティは「つまる所、聖書・福音書以上の読み物は無い。」と言っています。　
　福音書は精神医学も説いているのです。肉体のケアーのみならず、肉体と密接に関連する精神のケアーもしっかりして置きたいものですね。　　　ルンド

アジサイ

　写真は隣町・開成町の農道に咲くアジサイです。アジサイと言うと明月院（鎌倉）が良く知られています。ブルー一色ですが、極楽寺に向かう切り通しの所のは多色です。
　藤沢で、川辺にアジサイの苗木を植えた光景を見ました。苗木毎に提供者の名札が掛かっています。良いアイディアです。手入れも届いています。
　梅雨でうっとうしい時季でもあり、花を眺める対象としては相応しいのでしょう。一雨毎に鮮やかになっていくようです。花で町興しの例です。　　　ルンド



　

アメリカ大都市の死と生

　都市のゾーニングを否定し、多様性を説いたジェーン・ジェイコブズ（都市計画家）が最近亡くなった。
　「大都市は多様性の発生源であり、様々な新企業や全ての種類のアイデアを生み出す大量生産の可能なふ卵器である。さらに、大都市は当然莫大な数の広大な範囲にわたる小企業の経済地盤でもある。」
　「地方都市とか郊外は巨大なスーパー・マーケットにとっては大変適した場所である。あるがままのものに頼る人間がいて、変化していく多様性を支持するに足るような人間がいないから。」
　地方都市・駅前商店街の再生には、まづ多様性の重要性を認識する必要がありそうです。ユニークさが人を引き付け、そこに住んでいる人達も外に出て行くのだから。
　　ジェーン・ジェイコブズ著：「アメリカ大都市の死と生」　　　ルンド　　　　　

自殺 と うつ病

【自殺8年連続3万人超　30代過去最多】と報道されています。　
　秋田大学・清水徹男教授（精神科学）によると、「（自殺者数は50歳以上の人で60％近くを占めますが）自殺の理由として健康問題と経済・社会問題が大きく、この2つで70％を超えます。60歳以上の高齢者では健康問題が第一の原因ですし、50歳代の人ではリストラで収入が途絶えるなど経済・生活問題が大きな理由です。家庭不和や異性問題などはそれほど多くない。」
　「日本では統計がありませんが、海外には自殺の70～80％には精神疾患が背景にあるという調査があります。精神疾患といっても千差万別ですが、うつ病やアルコールの依存などの比重が大きいのです。医師はこうした心の病に早く気づくべきでしょう。兆候を見つけて適切な対応を取れば、自殺もぐんと少なくなります。」
　「自殺の基礎になるうつ病では約90％の人に不眠が見られます。不眠が長く続くとうつ病になりやすいことも知られています。」
　こじれた場合、医師の助けが必要ですが、私は宗教をお薦めします。イラク問題を初めとする宗教対立を見て、無宗教を説く著名な経済学者もいます。しかし、彼に従ったら自分の問題が解決し、幸福になるとも思えません。どうせなら解りやすく、力の与えられるものが良いでしょう。聖書の中の四福音書はそれに応え得るものと思っています。 ルンド