台風16号の影響で朝から雨が降り続いています。
何をするでもなく、窓の外を眺めていたら知人から電話がありました。
知人と言っても、私よりは一廻りも年上の先輩です。
いつも屈託がなく、良く喋り、良く笑い、『元気印』そのものの人でした。
ところが、今日の電話の知人の声からは『元気印』が消えているようです。
「何かあったのかしら・・・?」と思っていると、知人が話し始めました。
「ねえ、ねえ、聞いて! うちの息子夫婦が、今度『卒婚』するんだって! それも、嫁が言い出して・・・」
最近、『卒婚』と言う言葉を聞くようになりましたが、私の周囲で『卒婚』をしたという人はいませんし、具体的にはどういうことなのでしょう・・・?
知人の説明によると。。。
夫婦が、夫と妻の関係を解除して、お互いを煩わせることなく、それぞれが自由に生きていく。 ただし、離婚はしない・・・と言うのが『卒婚』なのだそうです。
「でもね・・・」と、知人は続けます。
夫婦関係を解除したと言っても、卒婚なんて法律で決められていることじゃないから、離婚をしなければ妻の権利はそのままなのよね。
妻の役割を放棄しているのに、権利はそのままだなんて、そんなこと納得できる・・・?
いっそ、すっぱりと離婚をして、嫁に家を出て行ってもらいたいわ。。。。
知人の言葉はどんどんエスカレートして、激しくなっていきます。
普段は『肝っ玉母さん』のごとく、何事にも動じない知人ですが、でも、私には知人の気持ちが良く理解できる気がしました。
知人の息子さんは、もう、六十歳を超えているはずですが、母親から見ればいつまでも子供のままです。
きっと、嫁の言いなりになっている(と思われる)息子さんが不憫でならないのでしょう。
でも、知人の気持ちは分かったつもりでも、気の利いた言葉の一つも掛けてあげることは出来ない私でした。
(せめて、私に話したことで、少しでも知人の気持ちが軽くなれば嬉しいのですが)
現代では、全てのものの価値観が多様化しているように思います。
時代が変わった・・・と言えばそれまでですが、逆に生きにくい時代になったのかも知れません。
記事とは関係ありませんが、見だし画像(↑)は、『やまいもの含め煮』です。
やまいもは、とても体に良いそうなので、出来るだけ食卓にのせたいと思っています。