雨の朝です。
いつも通り、5時前には起きたものの日課としている散歩も休みました。
最近は、早朝散歩も義務的になったというか、惰性で続けていた面もありましたので、雨を言い訳にサボれたことに、ちょっとホッとしている自分がいます。
(>_<)
早起きをしたものの家事をする気にもなれず、コーヒーを飲みながらぼんやりとしていたら、ふと、昔の事が想い出されました。
私は子供が産まれてから、彼らが小学生の高学年になるまで、毎年、子供を連れて田舎の父母の家に帰省をし、一夏を過ごしていました。
(私の故郷は、日本海沿いの静かな田舎町です)
幼稚園や学校が夏休みになるのを待ちかねて、田舎まで夫に送ってもらい、新学期が始まる直前に夫が迎えに来てくれるまでの、一ヶ月あまりに及ぶ長期の滞在でした。
東京生まれ、東京育ちの夫にとって、夏休みを田舎で過ごすというのは強い憧れでもあったのでしょう。
私以上に、子供達を田舎に行かせたがっていましたし、私自身も、孫の来訪を心待ちにしている両親への何よりの親孝行である・・・と考えていましたから、夏休みの帰省は、当然のごとく我が家の恒例行事となっていきました。
私の両親は昔気質の人ですから、孫といえどもチヤホヤしたり甘やかしたりすることはありませんでしたが、週末ごとに、はるばると東京から訪ねてくる婿殿(私の夫)を含めて、とても、大切にしてくれました。
毎日、海で泳ぎ、おやつは井戸で冷やしたスイカやマクワウリ。
夜になると花火をしたり、蛍狩りをしたり・・・。
それは、私が子供の頃の夏休みと同じでした。
今、振り返ってみれば、それらの日々は親孝行のためでも、また、子供達に田舎体験をさせるためでも無く、ただただ、私自身の楽しみだったような気がしています。
おんぶに抱っこの帰省で、しかも長期となれば、もしかしたら、両親にとっては大変な負担だったかもしれません。
それでも、東京に帰る時には、私達の乗った車が見えなくなるまで手を振って見送ってくれました。
母などは「寂しくなるね・・・」と涙ぐみながら。
子供達が高学年になり、学校行事等が忙しくなって来た頃から、帰省をしても数日から、せいぜい一週間の滞在がやっとになりました。
そして、それも、いつしか途絶えて・・・。
その頃には、すでに両親も高齢になっていましたから、子供や孫に会うのをどんなにか楽しみにしていたに違いないのに・・・。
甘えるだけ甘えて、本当に、親孝行すべき時には何も出来なかった・・・と、今更ながら後悔をしています。
おりしも、田舎では今日からお盆。
都会で暮らす子供や孫達の帰省を心待ちにしていた方も多いでしょうに、コロナ感染拡大で、帰省の自粛が要請されている現在の状況です。
早く、早く、早く、現在の状況から脱却出来る日が来ることを、私達は、ただただ祈るしか術がありません。