『東京には空がない・・・』と智恵子は言いましたが、今日の東京は、こんなに綺麗な青空が広がっています。(タイトルの写真)
晴天が続き、空気も乾燥している秋は、まさに『虫干』にはもってこい・・の季節。
と言うことで、今日はタンスの中の着物を広げて虫干しをしています。
その昔、母がやっていたように家中の窓を開け放ち、部屋の隅から隅までロープを張り巡らし、それに着物を広げてかけ、風を当てます。
今年は、お茶のお稽古を退いた事に加えてコロナによる自粛も有り、ほとんど着物を着る機会はありませんでしたが、それでも時々はタンスを開けて、新鮮な空気に触れさせてあげなければなりません。
何しろ、絹の着物はデリケートな生き物なのですから。
(というのは、亡き母の受け売りですが。(*^_^*)(*^_^*))
広げた着物をみていると、なぜか昔の事ばかりが想い出されます。
母が虫干しをしているとき、着物のすだれの中で弟とかくれんぼをしたり、母のお気に入りの着物を着てお姫様気取りで引きずって歩き、叱られたり・・・等々。
まだ幼い私と弟。
そして、何よりも、若い若い母・・・。
遙か彼方に過ぎ去った遠い昔の事ですが、想い出すと胸がキュンとします。
私がお嫁入りの時に持たせてくれた母の手縫いの着物を撫でながら、涙があふれてきました。
さあ、感傷はこの辺で断ち切って、これからはこれらの着物をたたんで収納することに致しましょう!!
陽射しの暖かいうちに終わるように。。。