CD発売から10年自社のアナログプレーヤーのレベルと同等・それ以上と判断され発売されたプレーヤーです。
当初はCDトランスポートとDACに分かれて販売されていましたが、成熟を重ね一体型となったKARIKです。
造りは非常にシンプルでカバーは底にある4本のネジを取ればメカや基板が現れます。
中は左に基板、右にドライブと電源とこれだけなのと言った内容です。
出力回路はフラットパッケージで構成されている為、回路を確認するのにチョット手間でした。
このプレーヤーはトレイの開閉が出来ない不具合で此方にきました。
写真にあるトレイ用のガイドシャフトに発錆が見られましたので錆を2000番のペーパーで除き給脂する事で動作する様になりここで修理完了となりました。
音はさすがに10年辛抱して作り上げただけ有って下から上までクリアで適度な厚みを持っています。
特筆はスピード感です。
テンポの速い曲に対する追従は今までに無い軽快さを持っており評判の高さが判る気がします。
しばらくエージングがてらに音を楽しんだ後、1週間後持ち主に返却前に再度動作確認をしようとしましたが、何とトレイが出なくなっており、この後1週間トレイと格闘するハメになりました。
結論から言えばトレイのベルト2本が正規のものより小さい物が使われていた事とトレイ用ナイロンワイヤーが経年変化で硬くなっていた事により、動作始めの抵抗が大きくなりトレイ開ができなくなっていました。
ベルトとワイヤーを新しい物に交換して一件落着です。
LINN KARIKはバージョンがⅠ~Ⅴと5種類あります。
ⅠはトランスポートでD/AコンバータのNumerikが同時に発売されていたようです。
ⅡになってD/Aコンバーターが別基板でプレーヤーに内蔵されたようです。
ⅢになるとD/Aコンバーターがメイン基板上に載せられています。
Ⅳで電源が細いタイプの電源に変わっているようです。
ⅤとⅣの違いはトランスポートアッセンブリーが変わっているとの事です。
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