日本でも大ヒットしている映画ダイハードの第四作『ダイハード 4.0』。 先日ニューヨークをフラフラしている際に見てきました。 実はその日ニューヨークは今年最強の熱波に襲われ最高気温36℃を突破。 あまりの暑さに映画館に一時避難をしたという事情もあったのですが、久々のダイ・ハードは結構面白かった。
内容は日本でも報道や宣伝で何となく知れ渡っているように、アメリカのインフラを乗っ取った超ハイテク、サイバー・テロ集団に、アナログ人間の代表選手ジョン・マクレーン刑事が立ち向かうお話。相変わらずかっこよかったけど、流石に前作から12年。 ブルース・ウィリスも結構オヤジになったりして(元々オヤジだった?)。
ところで、この映画の題名『ダイハード 4.0』。 何かコンピューター犯罪を連想させる結構うまいタイトルだと思っていたのですが、実は北米だけこれが違うのです。 Live Free or Die Hard。 これがこちらでのタイトルなのですが、日本人的には何だか訳が分からないですよね。
これを紐解いて行くと、アメリカ東部のニューハンプシャー州のスローガンLive Free or Dieに行き当たるのです。 尤もこの言葉自体がまた良く分らないのですが、『我に自由を!さもなくば死を!』という結構過激な意味らしいのです。独立戦争の英雄スターク将軍のメッセージから来ているそうで、原文にはその後にDeath Is Not The Worst Of Evils.『死は最悪の事ではない』という言葉が続きます。 ニューハンプシャー州の車のナンバープレートにもLive Free or Dieの文字があります。
映画の題名は、これをもじってLive Free or Die Hard。意味としては、『我に自由を!さもなくば華々しい死を!』といったところでしょうか。完璧なバイリンガルのある日本人に聞いたところ、Die Hardの意味には『死ににくい/なかなか死なない』の他に、『華々しく死ぬ』といった意味もあるそうです。
さて、話は戻りますが、ニューヨークで見たLive Free or Die Hard。 アメリカの映画館では、結構お客さん達が映画の場面と一体化して反応が面白いのですが、この映画で不思議だったのは、悪役の東洋系美人女性がマクレーン刑事に徹底的にボカスカやられる(普通アメリカ映画でこういうシーンはあんまりない)ところでみんな大笑い。 日本人的には、別に笑えるところでもないのですが、生意気な彼女とか、普段頭の上がらない女性上司とか、奥さんとか、思い浮かべていたんでしょうかね。 きっと、彼等は。
こういうアクション映画は、あまり英語の台詞が分らなくても楽しめるので、北米に来たら是非一度映画館に足を運んでください。