オンタリオ州ロンドンの南方の隣町としてセント・トーマスという街があります。 ここは19世紀から20世紀の前半にかけて鉄道路線が集中し、鉄道の街としてとても栄えた歴史があります。 メインの路線が廃線となった今でも大規模 な駅舎跡や鉄道博物館、そして街の古いレンガ造りの建物の壁を利用した壁画などが往時をしのばせてくれます。
この街はずれに「それ」はありました。 何故この人口3万人程度の街に巨大な象の銅像が?と思い、車を停め、銘板を覗いて見ると「Jumbo」と書いてありました。ボーイング747のニックネーム「ジャンボ・ジェット」が、英国のロンドン動物園(カナダのロンドンじゃなくて)に昔いた巨大なアフリカ象にちなんでいる事は知っていましたが、それと何か関係が?
後日、半信半疑で調べてみたところ、何とその「Jumbo」君は、ロンドン動物園から大西洋を越えてアメリカのサーカス興行王に売られ、有名な「地上最大のショー」として北米各地を巡業中にこのセント・トーマスの地に至り、1885年に鉄道の機関車と衝突して生涯を閉じたという、終焉の地だったのです。
像はこの故事の100周年を記念して建てられたとの事。 意外な出会いに、何とも言えない思いです。 ジャンボ君はセント・トーマスの街のシンボルです。
ジャンボくんですが、機関車に衝突したって、どういうことですか?
巡業中は拘束されていたわけではないんですか?
韓国だったかで、象が暴走して、飲食店に乱入するとかいう騒ぎがありましたけれど、そういう感じだったんでしょうか・・・。
なんだか、結構激しいエピソードですね・・・。
Wikipediaの記事によると、ジャンボ君はアフリカのマリで生まれ、フランスに渡り、その後ロンドン動物園に移り、最後は大西洋を渡ってアメリカまでやってきたそうです。 19世紀の昔に本当に遠くまでやって来たものです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C