「あいうえお」の文字や「12345」などの数字は生活をしていると、どこでもあふれています。
ろりぽっぷの生活の中にも、ロッカーにあったり、靴箱にあったり、保育者が子どもの名前を書
くときには、ひらがなにするか、カタカナにするか、漢字にするかなど毎日、目にする文字環境
になります。
ろりぽっぷの2歳児や3歳児など、まだまだ文字が読めない年齢にはシールやマークをつけて
補っています。
4、5歳児は、ひらがなや数字。
小学生の学童部門には、漢字で示す環境が設定されているのです。
今日はこんな場面がありました。
給食室に来た5歳児Hくん。
子どもの目の高さに置かれ、ひらがなで書かれた黒板の献立表をじーっと見つめ・・・・・・
急いで自分の保育室へ。
Hくん 「ねえ!みんな。きょうのきゅうしょくは〇〇だったよ」
それを聞いた I くんが紙と鉛筆を持って給食室へ。
なにやら献立表の前で書いている様子。
書き終えると自分の保育室へ行きました。
なんと、クラスの掲示板に今日の献立メニューを貼って、友だちに知らせていたのです。
大人から「勉強をしなさい!」と怒られながらワークブックでひらがなの練習をしても文字や数
字に興味や関心がなければ、何の意味もないですね。
ろりぽっぷでは生活環境の中に文字や数字に興味や関心が持てるように、文字環境を設定し
ています。
教え込むことではなくて、子ども自身がいつでも関心が高まるような環境の工夫をしているの
です。
今日のようなHくんや I くんのように文字を書くことに興味を持ち始めると、子どもは絵本を作
ったり、手紙を書くなど書き言葉で自分を表現しようとすることが遊びになります。
そんなときに、ろりぽっぷの保育者は鉛筆を準備したり、文字の書きやすい大きな紙、絵本が
作れるような画用紙などの環境を設定する大切な役割があるのです。
書き言葉を使った遊びが楽しくなると、いつの間にか多くの子どもが文字を書くようになってい
くのです。