今 日 の 出 来 事

今日あった出来事、感じた事を綴ります…

造幣東京博物館に行く

2016年06月21日 | 博物館・美術館
豊島区にある造幣局東京支局の中に「造幣東京博物館」はある。今回この博物館が支局移転に伴い、今月末をもって閉館になると聞いたので早速見学に行ってみた。梅雨らしく朝から雨模様だけど天気予報で言ってたほど酷くなくて助かった。敷地の東門から中へ入るが、入館券売り場ではなく守衛さんが居る詰所の受付で名前と出身地を記帳して入館バッジを貰う。そもそも見学は無料なので入場のお作法はこれだけだ。

ここまでのアクセスはJR山手線大塚駅から徒歩10分、または都電荒川線向原駅下車だと徒歩5分、地下鉄有楽町線東池袋駅から徒歩8分と案内が出ている。駐車場は無いが近くにコインパーキングがあるので、運が良ければ車で来ても停められる。自分は家から歩いていったが、使うとしたら有楽町線が一番ラクそうだ。といっても今月一杯で無くなるから別にどうでもいいんだが(笑)

見学手続きを済ませて中に進む。さすが場所が場所だけに一般の観光施設とは違う空気が漂う。スイーツやジャンクフードの出店なんてモノは無い。ゆるキャラもうろついてない。見学は月~金の平日のみで、都合により臨時休館する場合もあるそうだから今日はラッキーかも知れない。

建物の階段を2階に上がると博物館の入口だ。女性の案内係からパンフレットの入ったクリアファイルを渡される。これは頂けるそうだ。入館前の簡単な説明によると、7番の勲章展示エリアだけ撮影禁止で、あとは撮影OKとの事。それじゃあ遠慮なくバシャバシャ撮りますか…。

造幣局東京支局は、貨幣や勲章・褒章の製造、貴金属の品位や精製、地金、鉱物の分析、試験などを行う独立行政法人だ。まず初めに地方自治の記念貨幣がずらりと並ぶ。最近ではバイメタルやカラーコインが流行りみたいだが、マテリアル重視の自分としては、金属に色を塗りたくるのはどうも好きになれない。次いで江戸時代からの近代貨幣が並ぶ。さすがに未発行で終わった幻の金貨なんてのを見てると欲しくなるね(笑)

天正や慶長の10両大判、全部買ったらいくらになるんだろうか。こんなに揃った光景は初めて見た。他に激レアな皇朝十二銭も間近で眺める事ができる。
江戸時代の貨幣とは一線を画す精巧な明治以降の貨幣もタメ息連発だ。明治の旧20円金貨なんて買うと700~800万円ぐらいするらしい。

撮影禁止の勲章展示エリアも興味深い。およそ自分には一生縁のない文化勲章や紫綬褒章、旭日大授章なども間近で見る機会はこれが初めてだ。実際貰わないと見れない代物だから貴重な見聞かもしれない。他に貨幣の製造過程などを知る事ができる。館内は空いているがそこそこ賑わっていて、社会科見学なのか中学生のグループも来ていた。

展示は小一時間もあれば回れるほどコンパクトだが、中身は結構濃くて楽しめた。もう閉館のカウントダウンは始まっているが、興味のある方は行ってみては如何だろうか。お金に目のないMゾエさんなんか意外とウケるかも知れない。
最後にミントショップ(ミュージアムショップ)に立ち寄った。因みにミントとは造幣局の意味だ。

ここでは一部の記念貨幣セットや現行貨幣セット、貴金属工芸品などを買う事ができる。物が物だけに値段もピンキリだ。冷やかしでスルーしようと思っていたが、せっかく来たのだから何か記念にと、新幹線の記念100円玉セットと現行セットを購入。

それとステンレス製の栞も買った。これは500円玉に施されている潜像技術(見る角度で違う像が現れる)と同じギミックでとても綺麗なので良い買い物ができたと思う。返って使うのが勿体ない気もする…。

施設内に食事ができる場所がないのでバッジを返却して外に出たが、ちょうどお昼時でどこも混雑してるので空いてる店探しで無駄に徘徊してしまった。かろうじて座れる幸楽に入ってワンタンメンを頂いた。味は別として湿度でムシムシしてるので汗だくの鬱陶しさが失敗だった。
コメント (2)
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