今日のドライブは久しぶりに宇都宮方面へ行く事になった。午前中しぽぽと合流してまずはスタンドで給油。ハイオク単価はちょっと上がったかな?それでもまあ安くなって有り難いものだ。
程なくして圏央道に乗る。今までは東北自動車道までのルートが一般道だったからそれなりに時間を食っていたが、圏央道の開通によって飛躍的にアクセスが良くなった。時間短縮に貢献してくれた圏央道に拍手である。
途中トイレ休憩で菖蒲PAに寄った。まだ新しい施設なのでスッキリ気分だが、どうも天気はスッキリしない。朝から厚い雲に覆われて太陽を拝めない。予報によると所により雨が降るらしいが、気温はそれほど低くないのが救いだ。
程なくして東北自動車道に接続。まさにアッという間というアクセスの素晴らしさに感動してしまう。
圏央道も東北自動車道も渋滞皆無で快適だ。他愛もない会話も弾む。
一瞬小作の牡蠣ホウトウが今月一杯で終了って事を思い出した。あちゃー!気づくの遅かったな(汗)。宇都宮って選択は間違ってた?
とりあえず作戦会議だ。ってことで羽生PAに寄った。
あまりに定番すぎて山梨方面の選択が飛んじゃっていたね。今さら路線変更するのは日記ネタ的には面白い展開だが、実行となると洒落にならんので、今回はホウトウは我慢して宇都宮路線決行という結論になった。
せっかく羽生に立ち寄ったのでずんだ餅を買った。これがまた実に美味い!仄かな甘味と食感にノックアウトだった。
再び東北自動車道で北上しながらドライブトークは続く。圏央道開通も手伝ってか距離感をあまり感じない。気がつけばもう佐野を通過している。
今までは宇都宮エリアを遠く感じていたが、このノリなら日光も身近に感じるかも知れない。
意外と早めに鹿沼インターで降りる事が出来た。あとは一般道の混み具合だな…。
このペースだと予想していた現地到着14時よりも1時間早い。然程混雑していない一般道をクネクネ曲がったり進んだりして、やがて景色は石使いが目立ってくる。今日のミッションは大谷石の産地でお馴染みの大谷資料館の見学だ。目的地が近くなってくると車窓も切り立つ石の壁が増えてきて直線的な景観に息を飲む。
クチコミでは行く価値アリと評価の高い、有名な石切り場の巨大地下空間は資料館とセットで一般公開されている。平日という事もあってか人出は疎らだがそこそこ賑わっていた。
入館料700円を払って中に入ると、採石場の歴史と共に採掘機械や採掘道具、関連品などが展示されていた。大谷石地下砕石場は1919年から1986年まで掘られていたそうで、戦時中は軍の秘密工場として機能していたという。こじんまりとした展示室を一巡してお勉強になった。
順路に従っていよいよ地下の採掘坑に潜入しよう。
地下空間は一気に気温が下がるため、下へ降りる扉の脇に無料貸出のストゥールが積まれていた。
石段を下りるとだんだん気温が下がってヒンヤリしてきた。やがて巨大な無の空間が眼前に広がると、そのスケールのデカさに両者KO!何だこのデカさは!
意図的に作られた空間ではなく石の採掘によって出来た空間は、歴史の重みという威圧的なリアル感で訪れた人を圧倒する。
ライトアップされた無の空間。深さは30メートルで面積は2万平方メートルもある。よくもまあこれだけ掘ったものだと感心してしまう。
しぽぽも目を見張る造形美!来る価値はあったね。しかし入口でストゥールを無料貸出してる位だから当然寒いのが難だ。まだ冬服だから問題ないが長居はちと辛い。地下坑内の気温はホームページに記載されているので、行く前にチェックしておくと良いだろう。ちなみに今日の温度は5℃だった。
近年は機械掘りだが、昭和34年頃までは手で掘っていたそうだ。その跡が綺麗な模様となって残っていた。
それにしてもこのスケールの大きさはパソコンでは上手く伝えられるだろうか?
撮影場所が薄暗い事を想定してフルサイズセンサーのデジカメで撮ったが、このスケール感はリアルでないと味わえないと感じた。やはり実際に足を運んで体感した方が良いに決まってますな…。
軍事工場や備蓄倉庫として利用された他、結婚式用の教会としても機能したり、コンサートや美術展、テレビや映画の撮影等にも利用されている。最近では「マツコ&有吉の怒り新党」で「新3大・知る人ぞ知る素晴らしき博物館」として紹介されていた。
これだけの規模の異空間は他に無いと思うので、興味のある方は是非訪ねてみる事をオススメしたい。
内部は冷蔵庫みたいなので夏場に避暑で行くとベストかも。でも夏はメチャ混みしそうだな…。
大谷資料館を後にお次は近くの大谷寺に伺った。ここも石の創り出す造形美が見事だ。
坂東三十三霊場の第十九番札所である天台宗の寺院で、本尊の千手観音はなんと岩壁に掘られた磨崖仏だ。これが凄くて西暦810年に弘法大師が造ったと言われている。本尊が洞窟内にあるため本殿もそれに沿うように巨岩にめり込むような形で佇んでいた。お寺の景観としては迫力がある洞窟寺院はやはり珍しい存在みたいだ。拝観料400円で中に入る。
通称大谷観音の名で信仰されている千手観音像は約4mとなかなか立派なものだ。大分の臼杵磨崖仏に匹敵する位貴重な石仏と言われ、「大谷磨崖仏」として国の重要文化財に指定されている。しかし「日本最古の石仏」というのは驚きだ。この磨崖仏も大谷砕石場に負けないインパクトがある。
拝観路を進んでいくと本尊に次いで釈迦三尊像、薬師三尊像、阿弥陀三尊像の磨崖仏が掘られた迫力の岩肌が出現した。参拝の対象が全部磨崖仏というお寺は後にも先にもここだけだろう。一旦境内に出て次は宝物館へ。ここでは大谷岩陰遺跡から出土した縄文人の屈葬人骨が公開されている。他に同遺跡の出土品や歴史関連の資料なども展示されていた。
大谷寺を後にお次はすぐ近くの平和観音を拝みに行った。大谷公園の一角に聳える巨大観音像は大谷寺の御前立として昭和29年に建立された。周囲の人工的な垂直石壁を見渡すと、ここもかつては石切り場だったのだろう。
平和観音は高さが約27mあって、脇の階段で上まで昇る事ができる。上の大谷寺ドローンアングルは観音の肩付近まで上がって撮ったものである。見渡す限り石・石・石!石のオンパレードだ。公衆トイレの建物も石、公園のベンチまで石で出来ていた。
所々スルス岩や天狗の投げ石といった奇石の見所があってビジュアル的に面白い。終始石だらけの地味な観光だったが、ハッと思わせるスケールの大きさを堪能する事ができた。
このエリアへのアクセスはJR宇都宮駅から路線バスで30分位とそう不便ではないので、話のネタに一度訪ねてみては如何だろうか…。迫力ある石の造形美をじっくり味わって、せっかく宇都宮に来てるんだからと宇都宮餃子を食べて帰る事にした。
天気予報は意外とアタリで雨が次第に強まって本降りになった。観光が終わった後でラッキーだったが、今度はしぽぽのiPhoneが異様に膨らんで使用不能リーチというバグが出たため、市内のケータイ修理ショップに立ち寄る事となった。原因はリチウムバッテリーの膨張と判かり、すぐ交換修理をして無事解決。費用は5000円位だったそうだが痛い出費だね。
それはさておき、今日クチにしたのがずんだ餅だけという空腹デラックス状態だったので、検索した餃子店にマッハで向かった。
東北自動車道宇都宮インターの目の前にあって、ツアーバス等が駐車できるようパーキングスペースがやたら広い。
餃子は色んあ種類があって選ぶのに悩んだが、とりあえず3種盛18個を注文。サイドに海老チャーハンも頼んだ。どちらもさすが宇都宮だけあって文句なくとても美味い。チャーハンについてくるスープは水餃子入りという芸の細かさはポイント高いね。
餃子を食すためにわざわざ宇都宮へ行こうとは思わないが、もしまた宇都宮に来たら迷わずココにしよう。そもそも餃子店多すぎて決めるの大変だから…。
お互い明日は仕事なので餃子の余韻もそこそこに撤収となった。目の前が高速入口だから帰りはラクだ。雨は相変わらず鬱陶しく降り続いている。
帰路も渋滞の心配はなさそうだ。さて次回のミッションはというと、しぽぽの仕事が軌道に乗って休日が自由に取り辛くなったので、今の所は白紙のままだ。来月はいったいどうなってしまうのだろう?
相変わらず雨は降りっぱなしだったが次第に弱くなってきた。思ったより早めに南下できたので、羽生PA(上り)に寄ってみた。
ここは下り線と違って江戸時代の町並みを再現した事でも話題になった。「鬼平江戸処」という、他にはないテイストのPAだ。近くに日光街道の栗橋関所があった所から、江戸への入口という意味合いがあるらしい。
パーキングエリアなのにテーマパークみたいな空気が面白い。用もなくウロウロしてるだけでも癒されるが、想像していたより規模は小さかった。もっと奥行きがあるもんだと思ってたからちょっと肩透かしだった。羽生を出て更に南下、いよいよ圏央道に接続だ。
カーナビの案内に従って本線から逸れる。なんか出口って書いてあったけど大丈夫かな?…一瞬本線に分岐の看板が見えたけど?…何で料金所通るんだ???…あっ!瞬時に悟った。
このカーナビ、東北自動車道と圏央道が繋がった事を知らない。圏央道が開通した情報が入ってない。だから当然久喜から一般道を案内する。
やっちまった~(呆) 東北道から圏央道へスムーズな乗り換えで大幅な時間短縮を期待していたのに、これでは「終わり良ければすべて良し」にはならない。結局カーナビは過信するなって事を学習して、約30分遅れで解散となった。