今日は御朱印散歩道の恒例秩父続投だ。事前に西武池袋駅で特急券を抑えた後、駅前のベッカーズでモーニングを摂った。珈琲にトースト+αで500円は結構オトクだ。
時間調整してる間にG君から池袋に着いたとLINEが来てホームで合流となった。今回は日光逍遥の予定を立てていたが、時間的にアクセス不可能と分かったので再び秩父札所巡礼に落ち着き、今日は24番からのスタートとなる。振り返れば去年の今日は猛烈な暑さの中18番から21番まで踏破したが、今日は梅雨明けもしてないのに既に暑い。特急は定刻通り西武秩父駅に着いたがC君は着かなかった。
いつも飯能駅でC君と途中合流するのだが、本人が寝坊で大幅に遅れるとの事で初の札所合流となる。コンビニでワインを買ってバスに乗ろうとしたらタッチの差で行ってしまった後だった。という事で札所24番まではタクシーで行く事に。駅からだとそこそこの距離を歩くがタクシーなら意外と距離感を感じない。料金は1000円ちょっとで済んで24番・法泉寺に到着。G君はポータルの長い石段にズッコケていた(笑)
C君から追加連絡が入り、予想以上に遅れそうなので24番で暫く休んでいく事にした。乗っけから上に真っすぐ続く116段の石段でヘトヘトになったが境内の一角に東屋の休憩所があり、喫煙もできるので有り難い。何より一段高台で見晴らしもよく風通しもあって実に居心地が良い。まずは参拝が先か。
江戸時代中期の建立とされる本堂は仁王門と一体化したとても珍しい造りで、秩父の札所の中ではここだけなのだという。我が御朱印散歩道も気が付けば結成1年半に達し、今後も円満に続きますようにとお参りしたが、肝心のC君は全く音沙汰が無い(笑)
連絡をとったらまだ西武線車内だという。それはさておき札所24番に神社が出来た。名を白山神社という。
去年初めて訪れた時にはまだ存在していなかった社で、本堂裏手の石段を上がった所に在る。まだ新しくて歴史の重味を感じないが案内板によると縁起は養老元年(717年)と実に古く、老朽化で150年ぶりに復活して境内に移築遷座されたのだそうだ。御朱印は24番の納経所で頂ける。
さてC君には札所24番までの行き方を伝えて暫しノンビリ。納経所の方にも「どうぞごゆっくり」と言われたのでお言葉に甘んじてロングステイとなった。
暫く東屋の日陰でダラッと涼を取りながら他に参拝で訪れた人はたった一人、東屋で休んで行った。それと入れ替わるようにC君から着いたと連絡が入り、ようやくモンスター石段を上がってくる姿が見えた。
という事で札所24番で待つ事2時間半でようやくメンバーが揃った。
ひと段落置いた所で次の25番札所に向けて移動開始。ガイドブックによれば約3.5㎞の道程、前回は車で移動したのでラクだったが、今回は自分も初の徒歩移動だ。
初めてでも距離感は分かるが、メンバー2人には未踏の地なのでいつ着くのか質問責めだった。行きに売店で買ったタオルが汗で重くなり、持っていたワインボトルも空になった。スマホの地図で現在地を確認したらようやく道程の半分辺りだ。道中に店はなくコンビニすらない。そもそも通行人を全く見かけない。恐らく地元の人はみんな車で移動しているのだろう。「帰れマンデーの秘境路線バス旅」ってきっとこんな感じなのかもしれない。飲食店にたどり着けない不安感(爆)
でも次の札所手前に蕎麦屋があるのを事前に調べておいたので安心だ。ただ「不定休」なのでもし休業というオイシイ結末だとガチで洒落にならない。
やがて目的の「弁天茶屋」に到着。24番からここまで約1時間歩きっぱなしだったのでもうヘトヘト。結果は無事に営業中だったので全員で万歳して店に入った。
ビールで乾杯してとろろ蕎麦を所望。めっちゃ美味い!
一息ついて全員元気が復活した所で時計をみたら15時半だ。ヤバイお寺閉まっちゃう!
しかし外に出たら突然の雨。それも本降りだ。全員傘無しだが待ってもいられないので濡れながら札所に向かった。場所が目と鼻の先で雨も通り雨で小雨になってきたのは不幸中のラッキーだった。という事で時間的には今日最後の札所、25番の久昌寺に到着。
仁王門をくぐり観音堂を拝んで弁天池対岸の本堂へ向かう。大抵は観音堂=本堂とされるケースが多い中、この寺は観音堂と本堂が別になっている。ずっと降っている雨が小雨になったとはいえ、傘が無いと少々キツイので余計なストレスを抱え込む。
納経所で御朱印を頂いたのが終了の15分前だった。ホッと肩の力が抜ける。
ここは御朱印だけでなく「御手判」という物が存在する。閻魔大王から授かった手判石を刷ったもので「無事にあの世に行くための通行手形」と言われる縁起物である。坂東・西国・秩父を合わせた百観音霊場の中でこの御手判が頂けるのはこの久昌寺だけ。初回は入手できなかったので今回は頂けて本当に良かった。これで安心して天国に行ける・・・かどうかは定かではないが。
という訳で本日の巡礼芸はここでオワリ。帰路は駅からだいぶ遠ざかっているのでタクシーを呼んだ。
徒歩の場合だと最寄りのバス停まで10分ほど歩く。電車だと最寄り駅の秩父鉄道・浦山口駅まで徒歩約30分。まあ時間的にも精神的にも、身体疲労度も考えるとタクシー選択は妥当でしょう。
札所巡礼ステージ2もいよいよ終盤戦。今回は24番と25番のたった2ケ所しか回れなかったが、これで20番台すべてを消化して残すは30番台の5ケ所だけとなった。しかしこの残り30番台は遠くて険しいので結願はまだまだ先になりそうだ。タクシーは裏道をショートカットして無事に西武秩父駅へ。その間たったの15分。やっぱりクルマは有り難い。
駅に着いた瞬間、時刻表で特急発車5分前と分かって慌てて特急券を購入、駆け足で改札を抜けギリギリ乗車セーフ!
特急発車に間に合ったのは奇跡だが連番で特急券を買えたのも奇跡だった。乗れた安心感からか一気に気が抜けてその後全員見事に寝落ちで記憶が飛んだ。と思ったらC君はしっかり飯能で反応、ガバッと起きて飛び降り流れ解散となった。そして何かを察知したのか目が覚めたら池袋到着。
締め括りに喫茶フラミンゴで珈琲とタマゴトーストで一服。G君この喫茶店気に入ったようでリピーター宣言をしていた。それにしても今日は色々有ったがなかなか充実した一日でした。