今日は予定通り御朱印散歩倶楽部の集まりで鎌倉に行く事になった。朝から雨が降っていたが、すぐ止んだので傘は持っていかない。
いきなりGちゃんから寝坊したから少し遅れると電話が来た。想定内なので別に問題ないが、今度はCちゃんから「いま起きた所だから先行ってて」と電話が(笑)
こういうズッコケネタは日記的に美味しいが出足が1時間も遅れてしまった。とりあえず新宿まで出て、駅ナカのドトールコーヒーでモーニングを取った。ジャーマンドッグは美味いので2個食いで身体にスイッチが入る! 3個にすればよかった(汗)
そこにCちゃんからもうじき着くと連絡が来た。
これでやっとメンバーが揃って一安心。アプリで調べたら意外や1時間遅れの不運が好転して、湘南新宿ラインの逗子行きに乗れる事が分かった。これはラッキーだ。乗り換えナシで鎌倉に行けるのだ。が、寝落ちで終点まで乗り越す危険性もあるね。
乗れるか否かは賭けのグリーン券を買って湘南新宿ラインに乗ったら幸い1階席が空いていたのでセーフ。混雑する日曜日にグリーン車に乗れるのは奇跡的かもしれない。早速朝から酒盛りでイケナイ旅人に現実逃避である。
乗換え要らずの直通だからか北鎌倉まで1時間を切る早さは素晴らしい。しかしこの駅で降りる客が多すぎて思わず苦笑。
今日の鎌倉ルートはまだ決めてないが、2人とも初心者なので王道の街道沿いを攻めて鶴岡八幡宮を目指そうと思う。
カンカン照りじゃないので散歩には持ってこいの涼しい陽気だ。4年ぶりの鎌倉一発目は円覚寺へ。この時点でもうホロ酔い状態って大丈夫だろうか?
入口で拝観料を納める。のっけから行列ができる混雑ぶりだ。御朱印帳を先に預けて番号札を貰ってから参拝に向かった。3人とも酒が入ってるので妙にテンションが高い。Gちゃんの骨折は治りが意外と早く、痛みは殆ど無くなったそうだ。
円覚寺は弘安5年(1282年)に創建された鎌倉五山第二位の巨刹。建長寺と並んで寺域がかなり広いお寺だ。ここで全部見ちゃうと一日が終わっちゃうので、表立った所を観光して鎌倉の風情に浸った。
迫力の景色に酔心も覚める思いだった。う~んやっぱり罪悪感をちょこっと感じる。
お次は近くの東慶寺へ向かう。鎌倉では縁切り寺として有名だ。円覚寺界隈も含めて北鎌倉に降り立った時からあちこちに満開のアジサイが咲き乱れている。鎌倉でアジサイといったら「アジサイ寺」の明月院だが、シーズン中は物凄い行列になるので今回は予定から外した。
東慶寺は弘安8年(1285年)に創建された尼寺でかつては男子禁制だったという。鎌倉尼五山という寺格は初めて知ったがその第二位。自分はちゃっかり窓10と縁が切れますようにとしつこいぐらいお祈りした。てか祈る内容が違うか。
釈迦如来に手を合わせて御朱印を頂く。前回の御朱印が平成22年なので今回8年ぶりの東慶寺だ。奥行きがあるので散策していく事にした。崖には鎌倉特有の「やぐら」(中世の横穴墳墓)が散見でき、その脇に謎めいた横穴もあった。ちょうど非常時用のハンディライトを持っていたので照らすと、結構奥行きがあって洞床には水が溜まっていた。立入禁止なので入れないが、こういうナゾめいた物件はワクワクする。
いきなり雨が降ってきた鐘楼で雨宿りをした。傘を持ってないってのは今日ヤバイんじゃないかね?。またいつ降ってくるかわかんないし(汗)。まあ通り雨で助かったけど少々時間ロスだ。
街道の大渋滞、歩道の人の多さに鎌倉初のGちゃんはかなり驚いてる様子。ついでに驚いたのが、いつの間にか街道沿いにファミリーマートが出来ていたのだ。この街道、北鎌倉駅から鶴岡八幡宮までコンビニが無いのでこの存在はとても貴重だ。貴重といえば喫煙所も有難いので、吸い貯めしてプレミアム生を御開栓。今日何本目だろう(笑)
続いて脇道に逸れて浄智寺へ。
臨済宗円覚寺派のお寺で、弘安6年(1283年)円覚寺の翌年に創建された鎌倉五山第四位の禅宗寺院。ここもアジサイが見事だ。本尊を祀る曇華殿という仏殿を詣でて御朱印を頂く。ここも境内が広くて奥行きがあり、順路に従って進んでいく。
谷戸の崖にやぐらが点在する景色はほんと鎌倉らしい。そしたらここにもナゾめいた横穴を発見。立入禁止じゃなさそうなのでハンディライト片手に探検してみた。少し進んでカーブの先は行き止まりで、壁にカマドウマが沢山へばりついていた。虫が苦手な人は絶対入らない方が良いだろう。このナゾ穴、正体はなにかと思ったら、入口脇に木札の解説版が立っていた。
この穴は「横井戸」といって山の水を貯めて用水に使っていたとの事。造られた年代は不明だが相当古いもののようだ。そうするとさっきの東慶寺にあったナゾ穴もこの類だろう。
鎌倉江ノ島七福神の布袋さんが居る事でも知られるが、沢山の人の手垢で腹が真っ黒になっていた。
今日は鎌倉初心者にはお手軽な街道沿いゆるゆる散歩で鶴岡八幡宮を目指すが、鎌倉は一日で全部見て回るのは不可能なので、もしかしたら第2弾・第3弾があるかもしれない。
続いて今回自分も初めて伺う長寿寺というお寺へ。
初めての理由はこの寺が季節限定公開(4~6月、10、11月の金土日)だからかもしれない。長寿寺はいつ行っても入れるお寺ではないのだ。拝観料300円を納めて中に入る。建武3年(1336年)に創建された臨済宗の寺院で、こちらは円覚寺派ではなく建長寺派だ。
ここの魅力は本堂に上がれる事。方丈からの庭園の眺めが見事で暫し時間を忘れる。酒が入ってる事も忘れてたのかはしゃいでいたら「お静かに」と注意されてしまった(汗)
ここで頂いた御朱印は初めて見た。期間限定な分だけ貴重な印だ。
続いて有名な建長寺へ。言わずと知れた鎌倉五山第一位の巨大寺院だ。建長5年(1253年)に創建された臨済宗建長寺派の大本山である。
とまあ詳しく知りたい方はネットでお調べいただくとして、拝観料500円を納めて中に入った。
目に飛び込んでくる重要文化財の山門の迫力に圧倒された。
山門に仏殿、法堂と大規模な伽藍はさすが第一位の貫禄といった印象。とにかく広くてじっくり巡るには半日はかかるだろう。子供の頃、奥山の鎮守・半蔵坊から天園ハイキングコースを歩いたり、中学の社会科見学や存命だった頃の福井さんと宝物風入れを観に行ったりと、古くから建長寺には親しんできたが、加齢とともに奥まで歩いていくのが億劫になっちゃってるのが凄く痛い。できたらまた半蔵坊ぐらい参拝で訪れてみたいものである。
本尊の地蔵菩薩も大きくて台座を入れると5メートルもあるビッグなお地蔵さんである。その眼力に思わず酔っぱらってすみませんと頭を下げた(爆)。地蔵尊を冠した御朱印は良い御守りになりそうだ。
いつのまにか雲が切れて青空になっていた。ギラギラの汗だくという程ではないが凌ぎ易いのも時間の問題だろう。境内の脇に東屋を見つけたがなんと灰皿が!
貴重な喫煙所だ。さすが建長寺さんありがたや。缶コーヒーで一息入れて三服ぐらいスパスパしながら、午後のコースはどうするかミーティングをした。とりあえず鎌倉駅に出て江ノ電に乗ろうという所まで話が進んだ。鎌倉は見所が多いので決めるのも大変だ。
建長寺を出て、次は近くの円応寺へ。ここは個人的に外せない異界、別名・十王堂だ。創建は建長2年(1250年)とされるが定かではない。本尊の閻魔大王が睨みを聞かせる臨済宗のお寺だ。
入口で拝観料200円を収めた時に嫌な案内板を見てしまった。
ありゃ…。時計を見る。いま3時5分。なぬーっ!
建長寺で一服してなかったら間に合ってたね。残念ながらここの御朱印はタッチの差で逃してしまった。その代わり和尚さんの講話を聞く事ができたのは有意義だ。締めに懺悔文を参拝者全員で唱和したのはなかなか良い体験だった。
ここは閻魔大王を筆頭に冥界の裁判官ともいうべき十王がズラリと鎮座していて見応えがある。比較的規模の小さいお寺だが中身は濃いのでオススメである。
15時を過ぎるとさすがにアルコールだけでは身体が持たないから、何か腹に入れておかないと先が続きそうにない。円応寺を最後に一気に鶴岡八幡宮まで歩を進め、本日初の神社は傍からショートカットで入った。ちょうどお茶屋があったので休憩ついでにタコ焼きを所望した。
鶴岡八幡宮も凄い人出だった。御朱印は頂いたがアタフタして本殿を撮り忘れてしまった。
参道入口、三の鳥居の下に有名な太鼓橋がある。神奈川の橋100選に選ばれてるそうだ。Rがきつくて危険とかいう理由で通行止めになっているが、昭和の時代は自由に渡橋できた。小さかった頃この橋の上で記念撮影をして降りれずに泣いた記憶がある。昔はこの橋の上が鶴岡八幡宮参拝記念の撮影スポットだった。今風に言えば何トカ映えってヤツですね。
時間的に御朱印は鶴岡八幡宮で最後だろう。円応寺は残念だったが今回は御朱印6点を授かった。
参道を抜け小町通りの海鮮串屋台でホタテ串を食べながら鎌倉駅へ。まるで原宿の竹下通りを歩いてるような混み具合だ。老舗のイワタコーヒーで休んで行こうと思ったが、入店待ちの行列ができていたので、近くの喫茶「銀のすず」に入ってやれやれと腰を下ろす。
さて今日の万歩計はどれ位行ってるだろうね?
目標2万歩だがそれは後のお楽しみ。カフェインとニコチンを補給しながら打合せした結果、次の長谷寺と鎌倉大仏は残念ながら敗退となった。駅前の東急ストアで酒を補給して時計をみたらもう18時だった。
鎌倉駅を反対に回ってこれから江ノ電に乗る。時間的にはそろそろ帰ろうかという客で駅前はメチャ混雑していた。次の目的地は大仏でなく江ノ島だ。ホームは長い行列で乗れるかどうか心配になるが何とか乗れて一路江ノ島へ。
稲村ケ崎あたりで海が見えてきた。江ノ電ってすごい久しぶりに乗ったけどGちゃんは何と初めて乗るそうだ。海が見えた程度で子供のようにはしゃぐオヤジ3人は、シラフではありえないノリだった。
今日は呑んでは醒め、醒めては呑んでの繰り返しでハイなまんまだが、記憶が一部飛んじゃって日記の文章起こしが困難である(笑)。なんか知らないうちに頭にタンコブできてるし(爆)
18時半過ぎに江ノ島に着く。
こんな時間から江ノ島に向かうなんて初めてかもしれない。普通ならもう撤収する時間だ。駅に向かう人の流れに逆行して江ノ島に渡る。ナミ助と来て以来のご無沙汰である。もうあれから6年も経つのか。
江ノ島神社はもう御朱印時間外だが、雰囲気だけでも味わおうと残り時間を目一杯楽しむ事にした。
遠くに富士山を望む景色もそろそろ日没を迎えようとしていた。皆さん映え狙いで一斉にスマホを構えていたのは妙にウケる。
土産物屋の並ぶ参道の賑わいがとても楽しい。今にして思えば記念にお土産のひとつでも買っていけばよかった。小学生の頃って何かに取りつかれたようにペナントを集めていたけど、今は全くと言っていいほど見かけなくなったね。行った記念の王道はバッジ・キーホルダー・ペナントだった(笑)
鎌倉観光は1日でまわるのはとても無理。ましてそれに江ノ島が加わるのは無謀としか言いようがない。やはり江ノ島は江ノ島で1日かけてまわった方がいいな。崩落してリニューアルオープンした岩屋にもまだ行ってないし、灯台がシーキャンドルになってからも行ってないし、これはまた別の日に江ノ島スペシャルとして訪れてみたいものだ。
せっかく江ノ島に来たんだからTV等で話題のタコせんべいを買ってみよう。
タコせんのあさひ本店に着いたら買う客で行列ができていた。20分ほど待ってようやく手に入れたが意外と薄っぺらいので腹の足しにはならぬ。でも本物のタコ感が素晴らしい。他にイカとかエビがあって、丸ごとプレスの出来立てが味わえる。
他の2人はタコ待ちの間に江ノ島神社を参拝していたようで、合流したらもう19時をまわっていた。陽が落ちてだいぶ暗くなってきたので島を脱出しよう。
さっきの富士絶景は見事な夕焼けに化けて、橋上はインスタ狙いのシャッター渋滞が起きている。確かにこの景色見たらムード上がるな。
そういえば前回江ノ島に来た時って、ナミ助と結婚を視野に入れてのデートだった事を思い出した。今にして思えば、あの時彼女は何一つ嫌がってなかったし否定もしなかったから、きっと受け入れる構えはあったんだと思う。もっと押しが強ければ今頃は子持ちのパパになっていたかもしれない。あの時のパッションは何処へ行ってしまったのだろうか。今もってナゾである(笑)
江ノ島はそんな経緯もあって、甘酸っぱくてほろ苦くてショッパイ思い出の地なのである。
酔った勢いもあってナミ助に「いま江ノ島に来てるんだ羨ましいだろLINE」を洒落で送ってやった。
てか何で返事来るんじゃ!(byノブ)
そんな顛末を初めて聞いた2人は凄いビックリしていた。
さて夕飯はどうすべか。タコせんだけじゃもたないので、来る途中で目を付けておいたラーメンタマヤに入った。
塩バターラーメンとビールで乾杯。てか今日はどんだけ呑んでるのだろうか?
帰路はCちゃんの提案で小田急ロマンスカーに乗る事に決めたが、咄嗟の判断なので電車があるかどうか?
かといって今更江ノ電で鎌倉に戻るのも気が重いし。
片瀬江ノ島駅で時刻表をチェックしたら20分後に「えのしま号」が出る。良かった!それに乗ろう。
しかし特急券安いな(笑)。新宿までたったの620円とはビックリだ。これなら気軽に来れるな。
既にホームに待機していたブルーのMSEに初めて乗った。シャレオツな車内でガラ空きなのでほぼ貸切状態だ。指定席につくなり早速ラスト酒盛り。締めくくりは菊水で本日の行楽に乾杯!
帰りの光景はスイッチバックの藤沢駅から先は殆ど記憶がないので、多分寝落ちで果てたのだろう。町田で途中下車する予定だったCちゃんも寝落ちで下車できず、揃って新宿に無事到着。
次回は再び秩父巡礼を予定しているが、猛暑でどんな展開になるか些か不安である。今日の20000歩目標だった歩数の最終結果は26372歩だった。