YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

クラッチの簡易強化

2018年04月08日 | YB125SP改造

 YBR125の時に施工していた簡易的クラッチ強化をYB125SP
でもやってみたよ。
同型エンジンのYX125や中国版XTZ125Eにも使える手法。

 最初は死蔵している5枚化強化クラッチセットを組み込むつも
りだった。

フリクションプレートが5枚、クラッチプレートが4枚の組み合
わせで、プレッシャープレートやクラッチボスの当たり面が
純正と違う寸法の専用アッシーを入手していたのだ。
 補修用フリクションプレートはYBR系やCG125・CG150や
APE系と同寸なので入手容易だけれど、1.2mm厚のクラッチ
プレートだけ出所が分からず、いまいち載せ替える気が起きて
いなかった。



ところが、今回試し買いしてみたCG150用のクラッチプレートが
1.2mm厚で他の寸法・形状がYBR系に完全に合致し、強化クラッ
チセットの保守用部品が入手可能だと分かって大喜び!
しかもCG150用5枚組セットが3.5元(約75円)と来たもんだ。w
もう怖いもんは無い!!

とりあえずクラッチカバーを外してみた。

この風景はYBRで見慣れているから感動無し。

純正の部品構成。

見慣れた部品なのだ。

 せっかく開けたので「簡易的な」クラッチ強化を改めて紹介し
てみる事にしたよ。(YBRでやった手法)

【クラッチスプリングシム式】

M10×1.5mm厚の「小丸」ワッシャーを4枚用意する。

「平座金 M10 小丸」という規格なので普通に売られていない
のが欠点で、一般人はモノタロウなど通販で入手するしかない。

このワッシャーを4か所あるクラッチスプリングとスプリングボ
ルトの間に入れてあげるだけだ。

これで1.5mm分、スプリングが圧縮されて押しつけが増し、
中途半端なクラッチ滑りが起きにくくなる。

『長所』
・簡単で特に調整の必要が無い。

『短所』
・小丸ワッシャー入手難で多数売りが多いから4枚だけ入手が
 難しい。数十枚単位で余る。
・1.5mm厚だと少しクラッチが重くなる。

可能ならば1.2厚くらいが使いやすいと思うけれど、大型バイク
のクラッチの重さよりも軽いので1.5mm厚で問題ないだろう。

 後日ネジ箱を漁っていたら内径10mmの都合の良さそうなワッ
シャーを発見した。

油圧ブレーキのバンジョー部に入れる気密用のクラッシュワッシ
ャーだと記憶してる。
何の車種用だか忘れたけれど銅にメッキしてあった。

試しに手元のクラッチアッシーに装着してみた。

厚さ1.3mmで実に都合の良い大きさだったよ。
これなら入手難な小丸ワッシャーよりも手に入りやすいし、使い
古しの中古でも十分機能は果たすので良いね。

 ブレーキホースをメッシュホースに交換した時のお古でも構わ
ないから、捨てずに取って置いているなら流用可能。
ほぼ規格物の寸法だからアルミでも銅でも構わないので、M10用
を新品購入しても良いし、馴染みのバイク屋さんの金属部品のゴ
ミ箱に4個くらい転がってると思うので顔出ししたついでにお願い
して、もらって来ても良いだろう。w

『長所』
・入手性が良い。
・寸法がピッタリ。

『短所』
・特に思い当たる事なし

【クラッチプレート追加式】

これもYBRで実行してみた方法。

プレッシャープレートを外してクラッチプレートを1枚追加する
だけ。
1.5mm厚クラッチプレートの場合、前出のシム式と同じ効果
と重さになる。
プレッシャープレートとクラッチボスの噛み合わせ部の距離が
短くなって少し不安になるけれど、YBRでは問題は起きなか
った。
1.5mm厚クラッチプレートよりもシム式の方が安心感はある。

さて、今回やってみたのがCG150用1.2mm厚クラッチプレート。

あたかも1.2mm厚シムをクラッチスプリングに追加した事と
同じになるのだ。

また、噛み合わせ距離も長くなって少し安心感が増す。

『長所』
・部品入手が楽。
・アルミ製プレッシャープレートの消耗が無くなる。

『短所』
・クラッチアジャスターの調整をせねばならない。

アジャスターはこんな感じになる。

追加分の距離をアジャストスクリューで調整する必要があるのだ。

2005年式YBR125のサービスマニュアルから抜粋。
クラッチケーブルが付く腕を軽く指で押して止まった所でaとb
の位置が一致するようにアジャストスクリューを調整する指定に
なっている。

今回ここまやって、このまま1.2mm厚クラッチプレートで試走
してみたくなったのだ。

結果、かなりイイ!
1.5mm厚クラッチプレートの時と比べてクラッチレバーの重さ
があまり増えず、しかも出だしのクラッチ滑りが随分減った。
山坂道で試走してきた。

・高回転で発進してもズルズル滑る事が減った。
・坂道発進時にクラッチ滑りが減った。
・シフトダウンによるエンジンブレーキの繋がりが良くなった。
・5000回転くらいでポンと繋ぐとフロントが浮くようになった。
・もう宝くじは当たらないだろう。

今回は簡易的強化の再確認になったので、次回気が向いたら
5枚化強化クラッチセットに交換してみるつもり。
いつのなる事やら・・・w

今年は桜が駆け足で咲いては散る感じだけど、山は少し残って
いたよ。

試走ついでに屋外で屋台のウドンを食べて遠くの桜を堪能した。

なおクラッチカバーの開け方や各所の指定トルク値、作業の説
明はサービスマニュアルや他の方々のクラッチ関係の記事や当
ブログのYBRクラッチ関係を漁ってみてください。

(メモ)
クラッチカバーボルト 10Nm
クラッチスプリングボルト 6Nm
クラッチアジャスターロックナット 8Nm
オイルドレンボルト 20Nm



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