YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

久しぶりのキャブレターPZ26

2021年10月30日 | YB125SP改造

 3年前に初期型YBR125標準のキャブレターである中国ミ
クニのVM22に変えて運用し続けていたが、暇なのでもう
一度中国ケーヒンのPZ26を使ってみようと思い立った。

このPZ26はアマゾンで買ってみたものでタオバオ経由よ
りは総額が安い。

 PZ26は中国名で日本ケーヒンだとPD22に相当するのだ。

排気量125ccに適合する大きさなのでセッティングが出やすい。
外観もVM22に似ているから入れ替えは簡単だ。
今回は両方を採寸して比較してみよう。

 外したVM22の入力径。

 34.5mm。

 PZ26の入力径は34.6mm。

誤差範囲で同一径と思えば良いだろう。

 VM22のピストンバルブ径。

20.4mm。

 PZ26は19.9mmで若干細い。

キャブレターは繊細なので互換性は無いと思った方が良い。

 VM22の出力径。

25.4mm。

 PZ26は26.0mm。

これは誤差範囲とは言えず何か設計的な意味が有るんだ
ろうが特性にどう影響するかは不明だ。

 さて、アマゾン入手のPZ26のメインジェットやパイロ
ットジェットには大きさの刻印が無かったので、入手した
当時は国内品のジェットでセッティングを探ったものだ。
 
当時実用域まで追い込んだ数値はこれ。

メインジェットはケーヒンの丸大の#90が使える。

 パイロットジェットは PWK28やPE系,CR-mini用と同型の
ネジ径6mm仕様。

色々な番数を試して最終的に#33で落ち着いた。

 ジェットニードルのクリップ段数は前回の経験から
2段+0.5mmシム(小丸ワッシャー)から探る。

まずはこれで組んだ。

 エンジンに装着。

VM22と寸法互換なのでポン付けだ。

 始動後暖気をしてからパイロットスクリュー調整をする。

結果、前回と似たような開度1回転開けが最適値だったよ。

 これで近所を徘徊して加速やパワーを感じてみたが、
VM22とあまり変わらない印象がする。
吹け上がりはモーターみたいにスムーズなんだけど、トル
クが薄い感じだ。

 ジェットニードルクリップ段数を変更。

0.5段濃い3段目に変えてみた。
結果、トルクが増して加速に力強さが増した。
近所の急坂を登る時のアクセル開度が少なくなって調子
良いのでこれに決定!

試しにメインジェットを#90から#88に変えてあれこれ
調整してみたが不安定だったから、#90が実用最小値な
んだろう。
吸排気系をスカスカに変更している人は#90以上を探っ
てみるとよい。

別の変化として始動性がかなり良くなった。
冷間時にVM22のようなグズる感じはまったく起きず、すぐ
に始動して安定する。
これは冬にありがたい。

 試走であっちこっち出かけてみたよ。

伊勢原市日向薬師のみかん農家まで行って旬のみかんを
買う。

20個入りで500円。
あっという間に食べきっちゃった。w

 上野原~小菅村まで田舎の山坂道を走る。

キャブレター調整の定番コースなのだ。w

今回のPZ26セッティングメモ

・メインジェット#90
・パイロットジェット#33
・ジェットニードルクリップ位置3段
・パイロットスクリュー1回転開け

印象としてVM22よりもパワフルな感じでキビキビした
加速が楽しい。
ちょっとビッグキャブなPZ27には及ばないけれど、こ
れで普段のアクセル開度が少なくなれば低燃費化が起き
るかもしれない。

交換前後の燃費

・VM22
市街地80%田舎道20%で40.8km/L

・PZ26
市街地50%田舎道30%山坂道20%で42.6km/L

悪くならずに済んだから平地長距離だと良くなるだろう。
VM22より元気でこの燃費なら常用したくなる。

 余談だが試しにVM22のトップキャップをPZ26に付けて
みたら、ネジ径とピッチが同一らしくて使えたよ。

この実験の意味することは、2005年式~2010年式のVM22
搭載無印YBR125に関してトップキャップをそのまま流用し
てPZ26への換装が簡単にできる事だ。
もしもレストアなどでキャブレターを交換したい時は、ア
マゾン販売品のPZ26も視野に入れるのも方法の内だと思う。

以上、暇つぶしに手持ちのキャブレターPZ26で遊んだお話で
した。



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